魔天忍法帖
評判
魔天忍法帖の評価:
3.86/5点 レビュー 7件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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魔天忍法帖の評価:
3.86/5点 レビュー 7件。 C ランク
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平太郎が降り立つのは当然、パラレルワールドであり、すべての史実がわれわれの知るそれと微妙に(というか、かなり)ずれている。
徳川家康は石田三成によって隅田川の河原で処刑され、関が原で一大決戦するのは東軍・三成と西軍・豊臣秀吉であり、洞ヶ峠を決め込んで最後に東軍に加勢するのは小早川ではなく明智光秀だ。
秀吉は小栗巣で織田信長に仕える石川五右衛門に討たれ、京の河原に首を晒す。三成は光秀に討たれ、その光秀も本能寺におびき出されて信長に討たれる。信長は江戸へ向かい、そこで幕府を開く…。
よく知られるエピソードがとんでもない状況下で引用され、笑いを誘う。
この一作、歴史改変SFとしての骨格はよくできているのだが、とにかくディテールがスカスカで、リアリティがまったくない。やはり“事実は小説より奇なり”である。
内容も構造も、そしてオチも、私が風太郎の最高傑作と確信する短篇「明智太閤」1960 とほぼ同じ路線で、1964~65年に週刊誌で連載された本作はその長篇版だろうが、密度・テンション・リアリティ、さらにはオチの精度がまったく劣る。主人公のキャラクター造型もブレブレで面白くない。残念ながらC~Dランク作品と言わざるを得ない。