暗き炎 チューダー王朝弁護士シャードレイク
評判
暗き炎 チューダー王朝弁護士シャードレイクの評価:
4.56/5点 レビュー 9件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1〜2 1/1ページ
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暗き炎 チューダー王朝弁護士シャードレイクの評価:
4.56/5点 レビュー 9件。 B ランク
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主人公の法廷弁護士、シャードレイクが引き受けた裁判と、クロムウェル卿から命じられた使命、この事件と使命がストーリーの主軸です。どちらの設定も非常にミステリアスで魅力的な状況設定であり、どのように展開していくのかと、まずは、グッと引き込まれます。
ただ、この展開は、途中でサスペンスが盛り上がるところもあるのですが、全編を通じてはやや単調に思えました。科学捜査というものがほとんど存在しないこの時代では、情報収集と推察、そして幸運だよりになってしまうのは、確かに止むを得ないところだとは思いますが、もう少し捻りやサプライズがあった方が良いかなとも思いました。
(帯書にある”CWA賞受賞”というのは歴史小説部門のようです)
それでも、歴史物として、十分な満足感を得られました。史実とフィクションとの織り交ぜ方が見事で、舞台設定が非常にしっかりとしていたと思います。私はあまり世界史に触れたことがありませんが、その分、読んでいて勉強になりました。この時代の背景に精通されている方なら、なおのこと、楽しめるのでは、と思います。
当時の圧制と宗教改革のもとで生き抜く人々の必死さや苦しみが、ありありと伝わってきますし、さらに、当時の法制度や、政争の様子についても非常に仔細に描かれています。私欲と汚職とが絡む、当時の情勢がストーリーの展開に巧みに絡ませてあると思います。街中の雑然とした、さらには不衛生な様子までも非常に克明で、このような混迷した時代から、人間社会というものは、よくぞ、この現代まで発展できてこられたものだと(物語の本筋と離れた感想ですが)思いました。
本作品は前作からの続きであり、前作にまつわるエピソードも若干差し挟まれていますが、読みはじめがこの作品からでも、特に引っかかることなく、読み進められると思います。