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崩壊家族
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崩壊家族の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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舞台はアメリカ北部ニューヨーク州の小さな町プロミス・フォールズ。高校生のデリクとお隣の息子アダムは親友同士。アダムの一家が休暇に出かけることを知って、その間留守宅に忍び込んでガールフレンドといいことをしようと目論んだデリクは、帰宅したふりをして地下室に隠れています。が、一家が出かけたと思ったら、母親が気分が悪くなってすぐに戻ってきてしまい、出るに出られなくなってしまいました。どうしょうと思っていたら何者かがやってきて、一家を皆殺しにしたあげくまた出て行くのを聞いてしまい・・・警察に知らせたら自分がどうしてそこにいたのか説明しなくてはいけない、自分が殺したと思われるかもしれないとだんまりを決め込んでしまいます。それでも事件は翌日発覚し、小さな町は大騒ぎに。デレクの父親のジムはだんだんと、犯人が隣家を襲ったのは間違いで、本当の標的はうちだったのではないか・・と考え始めます。その背後には何があるのか、傲慢な市長がからんだ政治問題か?そして小説の盗作の件は・・・というようなストーリーです。 作者はアメリカ人で、幼い頃からカナダ在住だそうです。タイトルから、北欧ミステリ的な家庭内虐待によるサイコキラーものかと勝手に勘違いしていましたが、全然違いました。なんというかとてもアメリカ的なお話です。登場人物たちが年齢や立場に関係なくみんなファースト・ネームで呼び合うところとか、いわゆるえらい人(市長、大学教授など)と雇われている人や肉体労働者も対等に口をきくとか、それに、やっていることがめちゃくちゃの自分のことしか考えていない市長はなんだかトランプ大統領そっくりです(笑)。その市長の妻は元女優で怪しい筋と繋がっている様子。また、青少年の麻薬問題があったり、犯罪を当たり前のように請け負うチンピラのような人物もいる様子。 主人公のジムと妻のエレン、息子デリクの家族はいかにも平均的なアメリカの中流家庭という感じで、食事のシーンも何度か出てきますが、メインはいつもハンバーグやローストなど肉料理ですね。 最初は一家惨殺を追っていたはずが、他にも同一犯による犯罪が起きていることがわかり、事件はだんだんと複雑な様相を呈していきます。が、巻き込まれてさんざんな思いをしているジムが家族を思い、へこたれず、誰にも媚びず毅然としているのに好感が持てます。 会話にどこかユーモラスな雰囲気があるので、話が深刻なわりにはなんとなく軽いです。そのあたりは好みが分かれるかも。そう思うとアメリカの犯罪ドラマぽいかもしれません。その内容で600ページ超は長く、ちょっと冗長な感じがしてしまいました。 この作者の作品はすでにかなりの数が発表されているようですが、日本で翻訳されているのは3作のみで2014年が最後になっています。最近、大ヒットしない限り途中で翻訳打ち切りになってしまう海外小説が多いのですが、この作者もそうなってしまったのでしょうか。とりあえず賞を取ったという「失踪家族」はこれから読んでみようと思います。 | ||||
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ストーリーテリングが巧みで、地味な話ながら最後まで読ませる。 今年の海外ミステリーの中でも良作な方である。 ただ1点難が。事件に偶然遭遇した少年が何故正直に語らないのかがずっと気になった。 | ||||
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帯はありませんでしたが、中身も外側もなんの問題なく、きれいでした。 | ||||
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