(短編集)

嗤う伊右衛門

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

嗤う伊右衛門の評価:

4.48/5点 レビュー 89件。 A ランク

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平均点4.48pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全124件 121〜124 7/7ページ
No.4
(5pt)

美しき残酷物語

日本人なら誰でも知っている「四谷怪談」を基にした、全く新しい物語。お岩が、醜い顔をものともせずに町を闊歩する鼻っ柱の強い女で、伊右衛門が、人を切ることが出来なくなった軟弱侍という設定で登場する。勿論話の核はお岩と伊右衛門の純愛なのだが、ミステリーとしても京極夏彦の独特な衒学的味付けで楽しめる。結論は賛否両論あるかもしれないが、私としては、あれでよいのではないかと思う。
嗤う伊右衛門 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 嗤う伊右衛門 (角川文庫)より
4043620012
No.3
(4pt)

いわば前菜?

一般に知られた四谷怪談よりも歴史的に忠実な設定を基にして、顔の醜さとは、美しさとは、といった疑問を繰り返し投げかけてくる語り。他の京極作品同様、愛情と嫌悪、美と醜、あの世とこの世、正気と狂気などの境界が揺らぐ不安感を存分に楽しめました。また、複数の登場人物の視点を使って、ミステリーを盛り上げていく手腕もさすが。一方、主となるお岩と伊右衛門の関係が後半あまり効果的に物語りに組み込まれず、最後に二人の愛情関係を無理に昇華させたメロドラマチックな終わり方になってしまったのが残念でした。京極夏彦の他の長編、例えば「姑獲鳥の夏」や「魍魎の匣」などがメインコースだとしたら、この作品はいわば前菜、それもサンプラーのような味わいです。。。
嗤う伊右衛門 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 嗤う伊右衛門 (角川文庫)より
4043620012
No.2
(5pt)

最高の純愛物語

四谷怪談といえば、夫に裏切られ殺されたお岩様のたたりが中心の物語だとばかりと思っていましたが、これは違った。怖さを求めて読むのであれば期待はずれ。こんな純愛物語だったとは・・・最後は涙が止まらなかった。お岩様が愛しかった。やっぱり京極夏彦氏はすごい!
嗤う伊右衛門 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 嗤う伊右衛門 (角川文庫)より
4043620012
No.1
(5pt)

これはひとつの愛情物語です。

夏の風物詩、怪談話の代名詞である「東海道四谷怪談」をベースにして、京極夏彦が作り出した、哀しい愛情物語。妻を裏切った悪人 伊右衛門が、実は非常な妻想いの人であり、か弱く恨みに凝り固まった岩も、実は聡明で愛情深い人であった。自分を殺した亭主を恨んだ妻が、復讐をするといった内容の怪談話から、別の世界へ大きく想像をふくらませ、夫婦間の愛情溢れる物語にした作者の力業には敬服させられます。「妖怪小説」でデビューした作者が、怪談を題材にした作品だけあって、そういった傾向の作品だと敬遠していた方々にも、是非ともお勧めです。
嗤う伊右衛門 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 嗤う伊右衛門 (角川文庫)より
4043620012