悲痛伝
評判
悲痛伝の評価:
3.44/5点 レビュー 34件。 E ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全64件 41〜60 3/4ページ
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悲痛伝の評価:
3.44/5点 レビュー 34件。 E ランク
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冗長と云われる方が多いようですね。確かに冗長と云えばその通りなんですが、戯れ言シリーズ、語シリーズ(注)等と比較して主人公の心理描写を丁寧に丹念に表現する事に重点的に取り組んだ新機軸と覧る事も出来ます。これまでの作品と比べると諄い程に書き込んでいる。その諄さをエキセントリックなキャラ、言葉遊びと文体であっさりと読ませてしまうのは流石に西尾の面目躍如と云ったところでしょうか。
さて肝心の完成度ですが・・・未完成感が否めません。続編の悲惨伝、悲報伝、悲業伝の3ヶ月おきの続編出版スケジュール(刀語の12ヶ月連続出版と分量はほぼ同じ)も全くと云って待ち遠しい感はない。心理描写については現時点では及第点は与えられません。再読にも耐えられない(これまでの作品は結構再読して居ましたが)全く食指が動かない。
更に不安なのが主人公のキャラが、いーちゃん化している。丁度いーちゃんの成長過程を追体験しているようで何気につまらない。暦も次第にいーちゃん化したように今回もかっ!って感じです。
それに「新本格魔法少女りすか」の続編を6年間も放ったらかしにして、ここでガジェットに使うのか!!!早くこっちの続編を書いて欲しい。
また西尾の血肉には(鬼物語もそうでしたが)SFマインドが全く感じられない。否絶無と云えるでしょう。ガジェットとしてSF的なプロットを組み込んでも逆にその稚拙感が痛い。「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない」の引用や「たった一つの冴えたやりかた・・・」などの言及が還って陳腐且つ付け焼き刃に思えます。少なくともこの作品でのSFと魔法を同値化して居るスタンスは大いに議論の余地アリですね。ガジェットとして割り切って居るならそれはそれで方法論としてアリなんですが、SFを本気で書こうとしているのであれば止めておきなさいと忠告したいですね。アシモフの「鋼鉄都市」の換骨奪胎版とかならミステリー畑ですし期待度はありますが事実上無理でしょう。
最後に懸念があります。それは積極的なメディアミックスの展開に西尾が積極的に巻き込まれ参画している在り方と作品(書籍)自体の質の低下です。手広く遣り過ぎの気がしてなら無い。
化物語シリーズのBDのキャラクタコメンタリィは非常に面白く評価しますが、次第に面白身が無く成っている(猫物語ではもうなんか惰性でつまらない)
<注>蛇足(出版界の対応)
化物語シリーズについて、刊行当初は「化物・語」、「傷物・語」、「偽物・語」で「語」シリーズとして各々意味慎重でしたが、「猫・物語」から「物語」シリーズに変容してこの辺りの線引きがいい加減になって残念です。