鬼火
評判
鬼火の評価:
4.11/5点 レビュー 27件。 B ランク
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21〜29 2/2ページ
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鬼火の評価:
4.11/5点 レビュー 27件。 B ランク
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4号にしてどうにか戦前作品が題材になった。この時代こそ最も研究を要する期間だと思う。
横溝亮一・宣子御二方のインタビューにあるように、正史に家族以外の同居者の分まで養わなければならぬ時期があったのは意外と重要な内情かもしれない。
紀田順一郎が乱歩は「怪奇幻想=体質、本格=学習」で正史はその真逆なのではと問う。
正史の資質はそんな単純に割切れるものだろうか? 今後も検討を要するテーマだ。
乱歩リファレンスの総帥・中相作が編集者としての正史の内面にまで迫っているのはさすが。倉西聡の「鬼火」の構造に本格の気配があるという指摘は悪くない。
そして谷崎潤一郎(永井敦子)、エラリー・クイーン(飯城勇三)の影響論。後者は「戦前の正史はトリックの消化・装飾のみで、必然性・手掛りの設定がない」と言う。
手軽に読める「かひやぐら物語」と「淋しさの極みに立ちて」の再録は必要? 引用の多い宮本和歌子、中沢弥は論旨を明確に伝えるスキルが課題。
各項、作品の表層だけでなく、もう一歩正史を取巻く時代の状況にまで深く踏み込んでほしかった。
いつもの事ながら、これだけは読むに堪えないのが連載鼎談「観てから読む横溝正史」。
「横溝さんの作品は全部、最初に出てきた綺麗な人が犯人なんだよ」とか「戦前の横溝は良いものがない」とか無知すぎて不愉快にさせられる。
例えば正史の欠点に触れるとしても、読者が「正史をよく読み込んでいるのだな」と納得するような内容ならむしろ歓迎する。
だが、正史の事を全く解ってない人間の与太話に45頁も使う神経が判らない。正しく正史を語れる人材は他にいるだろうに。
これなら「芙蓉屋敷の秘密」「塙侯爵一家」「呪ひの塔」「覆面の佳人」あたりを掘り下げるべきではなかったか?
二松学舎大は横溝正史旧蔵資料を引き受けたという責任の重さを自覚してほしい。