虚像の砦

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虚像の砦の評価:

3.95/5点 レビュー 40件。 B ランク

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全82件 21〜40 2/5ページ
No.62
(4pt)

著者がテレビメディアに求める「報道」と「笑い」

NHKや民放の放送を見なくなって久しい。ケーブルテレビに比較して、得られるものの何と少ないことか。安易な報道と笑いには辟易させられる…。ジャンルは異なるが新聞記者出身だった著者も同じ気持だったのではないか。報道と笑いに真摯に取り組む2人のディレクターが壁にぶち当たりながらも、素晴らしい作品を仕上げていく様は、まさに日本では失われてしまったテレビメディアに著者が求めているものなのである。

ストーリー展開として、風見(報道)と黒岩(笑い)の接点が少なく、2つの別のストーリーとなってしまっている。尤も、日本のテレビメディアでは、組織上で両者は断裂していることを知らせるために敢えてそのような構成にしたのだとすれば、さすが真山氏ということなのか。
虚像の砦 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 虚像の砦 (講談社文庫)より
406275925X
No.61
(4pt)

著者がテレビメディアに求める「報道」と「笑い」

NHKや民放の放送を見なくなって久しい。ケーブルテレビに比較して、得られるものの何と少ないことか。安易な報道と笑いには辟易させられる…。ジャンルは異なるが新聞記者出身だった著者も同じ気持だったのではないか。報道と笑いに真摯に取り組む2人のディレクターが壁にぶち当たりながらも、素晴らしい作品を仕上げていく様は、まさに日本では失われてしまったテレビメディアに著者が求めているものなのである。

ストーリー展開として、風見(報道)と黒岩(笑い)の接点が少なく、2つの別のストーリーとなってしまっている。尤も、日本のテレビメディアでは、組織上で両者は断裂していることを知らせるために敢えてそのような構成にしたのだとすれば、さすが真山氏ということなのか。
虚像の砦 Amazon書評・レビュー: 虚像の砦より
4048736256
No.60
(5pt)

テレビという大メディアのあり方

本書ではテレビという大メディアを題材にすることで、メディアとは、ジャーナリズムとは、そしてそれらの根本的あり方とは、を強く考えさせる本になっている。
インターネットの登場でかつてのあまりにも大きな影響性を徐々に失いかけているテレビではあるが、それでも本書の石動政権のモデルとなったかつての政権のように、そこには依然として大きな影響があるといわねばならない。
この大きな影響の中でテレビはどのようにあらねばならないのか、それはまずは真実の報道であり、そして多角的な視点での検証であり、そしてジャーナリズム年の現政権などのへの監視機能のような現世界への疑問の問いかけであると思う。
しかし、現在の日本のテレビがこのような機能を発揮しているとはまったく持っていえない。
ものによって真実の報道さえ行われておらず、メディアを名乗る資格がないほどになっており、もはやその必要性でさえを失いつつあると思ってしまう。
また一方で、本書での拉致被害者家族へのバッシングのように、このテレビに影響を受ける私たち国民についても考えさせる。
現在でも多くの人々が簡単にテレビに影響されており、原発の問題などでも簡単に踊らされ、そのわりに前回の選挙ではテレビなどで争点が変わってしまったために、簡単に意見を変えてしまうなど、日本国民の無知蒙昧のひどさを感じずにはいられない。
本書ではメディアのあり方を考えさせる反面、それに触れ合う日本人のメディアリテラシーを考えさせられる。
しかし、本書のよさはこういった政治的側面だけで終わらせていないところだ。
黒岩と亀之助の笑いへの思いやマークトウェインの作品の引用などは、メディアのまた違った側面を考えさせられ、さらに笑いという人間固有の行動の奥深さとその偉大さを感じさせられた。

はげたかシリーズでおなじみの作者の第2作品が本作であるが、相変わらず面白く、解説にもあるように一度本を開いたら、栞いらずで一気に読み終わってしまうほど没頭した。
虚像の砦 Amazon書評・レビュー: 虚像の砦より
4048736256
No.59
(5pt)

虚像の砦

個人読書履歴。一般文学通算386作品目の読書完。2012/06/18
虚像の砦 Amazon書評・レビュー: 虚像の砦より
4048736256
No.58
(3pt)

政治家>官僚>メディア>政治家の三竦み状態が分かる。

「ハゲタカ」、「ベイジン」と来て久しぶりに真山氏の著作が読みたくなって、購入しました。各登頂
人物のキャラが立っていて、面白かったです。ただ、中盤までのしっかりしたストーリーワークから、終
盤が一気にやっつけで(ページが足りない?時間切れ?)エンディングを迎えてしまったのように感じた
のが、少し消化不良でした。

 政治家>官僚>メディア>政治家

 政治家、官僚、メディアの権力構造の仕組みが面白かったです。三竦み状態なんですね。三権分立では
ないですが、司法、立法、行政のようにお互いが監視しあって、健全な社会が維持される状態が理想なの
でしょう。ただ、揚げ足とりや細かいことを批判するのではなく、大きな方向性の中で、社会がよりよく
なっていってもらいたいと思います。最近の政治は、批判ばかりで大きな理念が見えてきません。批判する
なら、代替案も含めて提示してもらいたいものです。

 自分の志や夢、希望と責任感。自分にできることを誠実に実行すること。読みながら、考えていました。
虚像の砦 Amazon書評・レビュー: 虚像の砦より
4048736256
No.57
(5pt)

メディアの負の構図を学べる良書

色々と書く人がいますが、現在の特にテレビと言うメディアの問題点を
読みながら気付かせてくれる、と言う点では非常に評価出来ると思います。

真山作品らしく、登場人物のキャラが立っており、ストーリーもしっかり
しているので、飽きることなく読めますし。

知れば知るほど、現在のマスコミ報道には違和感を覚えます。例えば小沢
一郎の問題。検察が丸々二年かけても立証できなかった訳で、現在の殆ど
罪人扱い、擁護する側の視点の報道まるでなし、と言うのは、殆ど現在の
魔女狩りのような思いさえする。

そういった構図を気付かせてくれると言う意味で、読む価値はあると思います。
虚像の砦 Amazon書評・レビュー: 虚像の砦より
4048736256
No.56
(3pt)

残念

残念, 2010/10/23
By 藤井崇 - レビューをすべて見る

レビュー対象商品: 虚像の砦 (単行本)
ハゲタカ大好きでした。私としては久しぶりに土曜の夜のNHKを待ったものでした。
ガラガラのグランベリーモールでも、ハゲタカ劇場版を楽しみました。

この『作品』も、物語としてはワクワクするので5点なのですが
著者の思想が挟まれている内容を総括すれば3点です。

イラクでの日本人捕虜3人に対する、自作自演・自己責任の声は
時の政府およびマスコミが勢いづく前に、ネット上にて大勢を占めていました。
この事実を掴んでいない、あるいは意図的に避けている点は納得いきません。

著者自らが認めているように、取材した者、キャスター、電通の主観を排除できない以上
完全中立な報道なんてないのでしょう。
にも関わらず、巻末にある『この作品はフィクションです。ただ・・・』という含みのある文章。
この作品はとても上質のフィクションです。

要するに、PTB社擁護が非常に不快なのです。
虚像の砦 Amazon書評・レビュー: 虚像の砦より
4048736256
No.55
(4pt)

読んだ時期が悪かった

テレビが鳩山政権を作り、今度は崩壊させようとしているこの時期に、
テレビ界のヒーローモノを読んだ自分が悪いと思う。
物語としては良くできているが、やっぱり時期が悪かった。

現在、世論を形成しているのは、テレビであるといっても過言ではない。
持ち上げるだけ持ち上げて、しばらく泳がせたあとバッシングという被害にあった芸能人や時の人がどれだけいることだろう。
平成22年の4月現在、この小説が色褪せて見えるのは確か。
ところどころ、テレビマンへのおもいがみえるが、
ヒーローがテレビマンでは。

この本は、あのイラク人質事件を縦糸にして、そこにさまざまな横糸を編んで
見事な織物にしている。
それは見事なアイデアであり、文章も読みやすい。
今度は、テレビ界を巨悪にしたモノを書いて欲しい。

世論形成をテレビがした端的な例として、埼玉で起きた
不法滞在の親子の事件をあげておきたい。
あのとき、お涙頂戴的な番組は腐るほどあったが、
不法滞在の外国人に、自発的に帰国するよう求めたデモ隊にどのようなことが待っていたか
を報じたテレビはなかった。

総じて、テレビに踊らされている一人として、
踊らされていることを自覚しているひとにはイマイチだろうが、
自覚がない人にはおもしろいだろう。
ただ、そこには、危険も潜んでいる。
まぁ今回の政権交代で目が覚めた人も多いだろうが。
虚像の砦 Amazon書評・レビュー: 虚像の砦より
4048736256
No.54
(4pt)

メディアの抱える問題。

護送船団、テレビ局。

テレビ局は官僚を、
官僚は政治家を、
政治家はテレビ局を恐れる。

そんな関係、潰れちゃえばいいじゃんって
思ってても、いつの間にか当事者に。
こうやって巻き込まれ、世界は硬直化していくのです。
虚像の砦 Amazon書評・レビュー: 虚像の砦より
4048736256
No.53
(4pt)

相変わらず読み応え十分の真山作品

「マグマ 国際エネルギー戦争」に次いで読んだ真山仁の作品。

今回も惹きつけられて読んだ。昨夜だけで2/3ほど一気に読んで読み終えても良かったのだが、気持ちを落ち着けるために今夜読み終えた。そのぐらい相変わらず読み応えある作品だった。

今作品も社会派で舞台はTVという巨大メディア。

私がちゃんと見るTV番組は報道もので、TVに対する興味はずっと前に無くなった。「リアル」なものが好きだからだと思う。けれども近頃は、好きなジャーナリストが亡くなったからでもないだろうが、報道番組にいまひとつ魅力が無くなったように感じる。「劇場型」に演出したがっているようにも見える。

そんな報道に対して、本書でうなされた一節があった。自身が報道に対してトラウマを抱える総務省情報通信政策局調査官の織田馨(かおる)のセリフ
「私個人は、報道に人が関わる以上、客観報道などあり得ないと思っています。ですから、ある程度の主観が入るのは当然です。大切なのは、様々な角度で事件が取り上げられているかどうかだと思います。 ... (省略)...この映像の前後に挟まるであろうキャスターのコメント一つで、どうとでもなりますから」

結局は(本書でもしばし登場する)「自己責任」で自ら解釈を打ち立てるしかないのである。何事にも表層部分だけを知って分かった気になるのは危険だと思う。

本書では、報道だけでなくバラエティ番組の代表としてお笑い番組への作者の鋭い指摘も見逃せない。マーク・トウェインの言葉
「権力、金銭、説得、哀願、迫害。たったひと吹きで、それらを粉微塵に吹き飛ばしてしまうことのできるのは、この笑いってやつだけだな。笑いによる攻撃に立ちむかえるものはなんにもない」

当たり前のようでいて意外に深い言葉だと思う。「笑い」も「深い」のだ。

報道番組もバラエティ番組も、視聴率至上主義に走ったその末路に、「幸福」があるとは思えない。

著者の「ハゲタカ」は見事にTVドラマ化された。作品の出来は素晴らしかった。しかしこの「虚像の砦」がドラマ化されることはないだろう。この予想は裏切られて実現して欲しいとは思う、しかも「ハゲタカ」並みに面白く。その時は、メディアが大きな転換期を向かえたその時かもしれない。
虚像の砦 Amazon書評・レビュー: 虚像の砦より
4048736256
No.52
(5pt)

メディアの裏表を惜しみなく描いた作品

実名はあげられてはいないが、一時期に起こったメディアをとりまく史実との関連性を強くもった作品だと感じる。

報道とは、マスメディアとは、ジャーナリズムとは、現在も業界内に投げ掛けられている疑問が多く詰まっている。

臨場感とともに一気に読める内容でした。
虚像の砦 Amazon書評・レビュー: 虚像の砦より
4048736256
No.51
(4pt)

ほんとうのこと

テレビだけじゃだめだ。
知ることと、自分で判断することへの努力を惜しんじゃダメだ。
しかし、ここまで、国家というものはうそまみれなのか?
愕然とする。
メディアの真髄という言葉が随所に出るが、
メディアに携わる人たちこそ、どう思っているのだろう?
生で聞いてみたい気がする。
虚像の砦 Amazon書評・レビュー: 虚像の砦より
4048736256
No.50
(3pt)

日本の報道って

筋立てはしっかりしてるし話も明快だから、本当はすごく面白い小説なんだと思います。
しかしこの本のテーマである「テレビ報道」の現場に居る人間の正義の基準がどうにも納得できず、結果的にわたしには面白いとは思えませんでした。
いくら新聞業界というマスコミの一角の出身者とはいえ、あの「ハゲタカ」の真山氏がこんなマスコミ万歳論を描くとは、と正直がっかりいたしました。

これから読まれる方もおられると思うのであまり内容には触れませんが、わたしの気になったところの例を。

主人公の一人である某テレビ局報道ディレクターが言います。
「あのバッシングはなんだったのか」と。
なんについてかと言うと、この小説では多少の言い換えはなされてますがTBSがオウム真理教にビデオを見せたことによって引き起こされた、坂本弁護士一家殺害事件についてです。
はたしてTBSは世間からそれほどバッシングされたでしょうか?
そりゃ業界ではいろいろ言われたでしょうし居心地悪い思いもしたでしょうか、一般の国民に広く周知され、批判に晒されたでしょうか? 責任をとったでしょうか?
わたしはそうは思いません。
少なくとも同じマスコミの人たちが、針小棒大に繰り返し報道を続け幾つかの食品会社を倒産に追いやったような情熱を持って、この「殺人事件」を伝えていた記憶はありません。
食品会社はつぶれ社員は路頭に迷いましたが、TBSは元気いっぱいですよね。
まして「椿事件」なんて、知らない国民の方が多いんじゃないでしょうか。
せめて総理大臣の漢字の読み間違いを繰り返し報道し続けるよりは情熱を持って伝えるべき大事件だったと思うのですが。

またその主人公は、彼の持つ報道の正義理論のひとつである「真実に近づくため」とイラクでの邦人誘拐事件の現地入りするのですが、あろうことか、彼は解放された邦人の真実の第一声を「国内ではあなた方はバッシングされているから」と指図して恣意的に言い換えさせてしまうんです。
なんなんだそれは。
こういうのを捏造というんじゃないのか?
これが報道の正義なのか?
どこが真実に近づいてるんだ?
しかもそのバッシングは「政権の陰謀だ」と断定してしまいます。

主人公たちマスコミの人たちが、終始政権を敵視する姿勢は、ある意味権力の監視という意味では正しいのかもしれません。
でも権力に対し常に陰謀を弄していると見、精査せず政権を悪と捉えその観点からテレビで流すのが、本当に報道といえるのでしょうか。

これはあくまで小説ですが、真山氏の作品です。
どうしても現実のマスコミの現場の空気を伝えているように思え、日本の報道人の姿勢に恐ろしさすら感じました。

恐ろしさといえばこの主人公が「今ヒトラー」と小泉首相をモデルにしたと思われる人のことを何度も罵るのですが、この感覚はなんなんでしょうね。
当時のテレビでは自称評論家たちが堂々と小泉首相を批判し、テレビキャスターもまったく好意的ではなかったと思うのですが、ヒトラーってのはそういう存在なのでしょうか。
むしろわたしには、昨今テレビが政権をとらせようと明らかに偏向した姿勢で大応援している某野党の方にヒトラーを感じます。
マスコミにまったく批判されない政権が誕生したとき、それこそ大戦時の政府と大政翼賛会なんじゃないでしょうか。
そう、軍靴の足音が聞こえます。
虚像の砦 Amazon書評・レビュー: 虚像の砦より
4048736256
No.49
(3pt)

放送業界の裏側

TV放送業界の裏側をドラマチックに描いています。

大体想像していましたが、やっぱりドロドロした世界ですね。
読みごたえとしては、そのあたりの裏話が面白いです。

ただ、ストーリーは展開がうまくいきすぎて、
リアリティを求めるとつらいかも。

個人的にはやっぱりハゲタカの方が楽しめたかな。
虚像の砦 Amazon書評・レビュー: 虚像の砦より
4048736256
No.48
(5pt)

官界のことがよくわかります

テレビ業界のことや政界のことは、皆なんとなく知っていると思います。小説もそのとおりです。しかし官界の描写は新鮮で面白かったです。この小説を読むと、テレビ業界に限らず、あらゆる業界に官界が、影響力をもっていることが、予想できます。小説なので多少誇張しているかもしれませんが、政界、官界、民間の三つの世界が、まさにじゃんけんの構図になっていることもよくわかります。ただ若干の力の差はあるように読めますが。
虚像の砦 Amazon書評・レビュー: 虚像の砦より
4048736256
No.47
(2pt)

表題は『虚像の砦』否、『ハイエナ』(ハゲタカに文字って)が吉!

TVメディアの情熱と哲理を訴えるテーマでこの紙数の作品に
纏め上げた著者の構成力はまずまず評価します。

ただ、物足りなさとして、大手広告代理店や芸能界、警察、政界に
なんちゃら革命って、社会的公正を欠き蹂躙する影響力をほしいままに
しようとする某団体の描写が無かったこと。更には、架空ではあるが
違和感を覚えざるを得ない、自作自演を疑われたが実のところ純粋に
平和主義の実践者に過ぎなかったとされるイスラム戦地での
拉致被害者らだけが取材される側の唯一象徴の如くであったことは残念で、
もっといろんなケースの事象も絡めて登場させて頂きたかった。TV報道に
賭ける主人公風見の行動力は間違いなくカッコイイのだが。

文庫版の426項「大衆を躍らせた罰を請けているのかも知れない。視聴者を
小馬鹿にしていた俺達だって、彼らと大差の無いほどの愚か者だった事を
思い知らされているんだ。」の下りに至っては本書を壁に投げつける衝動を
直前で思い止まる程不快を催しもしたが、これはまんまと著者の思惑に釣ら
れたと解釈している。笑いを創り伝えるあなたは何様ですか?裏とって足で
真実を追って伝えることは純粋に賞賛され得ることですか?ただ口開けた
まま音響と映像演出に誘導されるだけが総視聴者の姿だとか勘違いも甚だしい!
って分かってて焚付けてんだよね読者を。

仮に風見みたいなカッコイイ報道の裏側の一件が現実に垣間見れても、
今はTV以外のマスコミが社会に浸透して、そこに共存を図り損ねて健全な
機能を果たせなくなっちゃってるのがTVの全貌。この作品に込められた美談は
業界人こそが読み噛み締め続けるべきTV報道の哲学で成就され辛い理想だと思った。

生産強化に踊り、狩猟採集から農耕定住生活を選択して村社会密集の
フラストレーションを近隣スキャンダルゴシップで解消しプライバシー
崩壊の代価を払い始めた大昔の頃から、人類はマスコミという
ハイエナ如き生業を手にしたってのが私のマスコミ原点への解釈。
他人の揚げ足とって金取ってるんだから見紛うことなくハイエナでしょ。
ハイエナにはハイエナなりのやりかた、哲理があるんですってくらい
気概を持って頑張って欲しいものです。現実の東京豚さんはだらしないね。

最近、にっぽん紀行「黒潮の海に今ふたり〜土佐 カツオ漁師〜」
ってNHK番組がすごく面白かった。
虚像の砦 Amazon書評・レビュー: 虚像の砦より
4048736256
No.46
(5pt)

ところで、ふざけた解説を書いている「林操」という人物。この人は一体何者?

90年代中盤以降に実際に起きた大事件がこれでもかと盛り込まれているのにもかかわらず、しかも、報道だけではなくバラエティの制作にも目を配りつつ、ストーリーが破綻することなく最後まで一気に読ませる構成力と筆力は凄い。

著者がこの小説で言いたいこと、主張したいことはあると思うが、そういう難しいことを考えずに素直に楽しむのが一番いいのだと思う。

また、こういったモデルが実在する小説は、著者がその人物をどう捉えているのかが窺えるので、ストーリーとは離れた部分でも楽しみがある。他にも触れている方がいたが、僕も思わず笑ってしまったのは、著者が、古館伊知郎がモデルとなっている人物のことを「問題外のバカ」と言い切っているところだ。著者が彼に触れているのはここだけ(しかも僅か数行)なのだが、僕も現在の彼が番組で見せる“訳知り顔”や“したり顔”をみる度にムカッとしていたので非常に印象に残った。
虚像の砦 Amazon書評・レビュー: 虚像の砦より
4048736256
No.45
(3pt)

基本的な考えにより感想は変わると思います。

ストーリーはよくできていますが、読む人を選ぶ作品だと思います。
作者流の善悪の定義をした上で話しが進んでいくので、終始違和感がありました。
作者の考えの理由付けも一部不十分な感じだと思います。
ですが、考えが作者と近い人が読めば非常にいい作品でしょう。
虚像の砦 Amazon書評・レビュー: 虚像の砦より
4048736256
No.44
(5pt)

現場の記者と上層部との意見の対立

今までOKだったのに上司が突然ダメ出しをしてきた。。。その理由があまりにも理不尽。。。
というのはほとんどのサラリーマンなら一度は経験したことがあると思います。そういう人にはぜひ読んで欲しい本です。
わかるわかる!!という箇所があるはずです。
一般社員では計り知れない謀が蠢いているんだろうな、と思いました。
虚像の砦 Amazon書評・レビュー: 虚像の砦より
4048736256
No.43
(4pt)

イラク人質事件

2004年のイラク人質事件の際のマスコミの報道と世論を題材とした小説。
展開の早さ、登場人物の魅力など素晴らしい筆致で一気に最後まで読ませる筆者の力量には
感服した。
また題材となっているイラクの人質事件もすでに4年が経過しており、
正直な私の印象は「そんなこともあったなー」位だった。
しかし読みすすむうちに当時のマスコミの報道や政府のコメント、これら世の中全体を
巻き込んだバカ騒ぎが思い出された。
この事件に対し、筆者は政府のマスコミを利用した世論操作の可能性を強く出している。
しかしあくまで小説内の話であり、フィクションである以上「そうであったら1番面白い」
展開にするのは当然といえる。その意味でこの小説は成功している。
実際、この事件は当時のバカ騒ぎのわりには意外と後日談が少ない。
被害者のPTSDなどを気遣っての事とは思うが、
このときの全ての国民を巻き込んだバカ騒ぎについては一人一人が冷静に事件を俯瞰し、
現在絶え間なく流れるマスコミ報道への自分自身の距離感や価値観を考えてみるのもいいと思う。
虚像の砦 Amazon書評・レビュー: 虚像の砦より
4048736256