鹿男あをによし

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評判

鹿男あをによしの評価:

4.36/5点 レビュー 179件。 A ランク

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平均点4.36pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全473件 201〜220 11/24ページ
No.273
(4pt)

歴史の勉強になります

学生時代、歴史の勉強をおろそかにしたので奈良のことはよく知らないことがいっぱいです。中学生のときに修学旅行は奈良に行ったので鹿がいることぐらいは覚えていたのですが・・・
とても楽しく読ませてもらいました。イトの野性的魚顔という表現には笑ってしまいました。
鹿男あをによし (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 鹿男あをによし (幻冬舎文庫)より
B009CTVF04
No.272
(4pt)

歴史の勉強になります

学生時代、歴史の勉強をおろそかにしたので奈良のことはよく知らないことがいっぱいです。中学生のときに修学旅行は奈良に行ったので鹿がいることぐらいは覚えていたのですが・・・
とても楽しく読ませてもらいました。イトの野性的魚顔という表現には笑ってしまいました。
鹿男あをによし (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 鹿男あをによし (幻冬舎文庫)より
4344414667
No.271
(4pt)

歴史の勉強になります

学生時代、歴史の勉強をおろそかにしたので奈良のことはよく知らないことがいっぱいです。中学生のときに修学旅行は奈良に行ったので鹿がいることぐらいは覚えていたのですが・・・
とても楽しく読ませてもらいました。イトの野性的魚顔という表現には笑ってしまいました。
鹿男あをによし Amazon書評・レビュー: 鹿男あをによしより
434401314X
No.270
(5pt)

設定が面白い

私が購入した頃は、とても斬新な設定で一気に読み終えました。
小説なんだけど、作者の感情の赴くままに自分の分身が動いてるだけの小説って感じではなく、
どこか客観的に書いてる感じがしました。
その分、登場人物の個性が生きてて良かったです。
鹿男あをによし (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 鹿男あをによし (幻冬舎文庫)より
B009CTVF04
No.269
(5pt)

設定が面白い

私が購入した頃は、とても斬新な設定で一気に読み終えました。
小説なんだけど、作者の感情の赴くままに自分の分身が動いてるだけの小説って感じではなく、
どこか客観的に書いてる感じがしました。
その分、登場人物の個性が生きてて良かったです。
鹿男あをによし (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 鹿男あをによし (幻冬舎文庫)より
4344414667
No.268
(5pt)

設定が面白い

私が購入した頃は、とても斬新な設定で一気に読み終えました。
小説なんだけど、作者の感情の赴くままに自分の分身が動いてるだけの小説って感じではなく、
どこか客観的に書いてる感じがしました。
その分、登場人物の個性が生きてて良かったです。
鹿男あをによし Amazon書評・レビュー: 鹿男あをによしより
434401314X
No.267
(5pt)

奈良の現在と歴史の融合

本作では、鹿が話したり、主人公が鹿男にされたりと、摩訶不思議なことがたくさん起こります。
それを自然に受け入れることができるのは“いにしえの街”奈良だからだと思います。

ストーリーは、一つの問題が解決すると次の問題が発生するというドタバタ劇とも思える内容になっています。
話がスピーディーに展開されるので、最後まで一気に楽しめます。
鹿男あをによし (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 鹿男あをによし (幻冬舎文庫)より
B009CTVF04
No.266
(4pt)

鹿が可愛く思えてくる。

ドラマが放映されてもう4年程になるが、
ふと見かけ、原作を読んでみようという気になった。

神経衰弱といわれる「おれ」は教授の勧めで奈良の女子高校の期間限定教師となる。
赴任した奈良で、喋る鹿から“目の運び番”を任されたことから始まるドタバタファンタジー小説だ。

もうドラマの内容をはっきりと覚えていないせいもあるが、すべて内容を知っている上でも十分に楽しめた。
登場する藤原くんが、ドラマであると女性になっている点以外ほとんど話の内容は同じだ。
ドラマに嵌った理由も同じくなのだが、神様などの人外が出てくる話に私は弱い。
この話には鹿島大明神や人の言葉を話す鹿を始めとした動物がでてくるのである。
ポッキーが大好物で食べながら、ああと幸せそうに溜息を吐く鹿は想像するだけでなんとも滑稽で可愛いだろうか。
流れしそれを受け手に有無を言わさず取らせる映像と、読み手に想像させる文章とではまた違ったものがある。
そして、けして、主人公である「おれ」はかっこよくない。
すぐに声を荒げてしまう。不安が募ると無性に腹がゆるむ。
どちらかというと、情けない。
むしろ、生徒でかつ女性である堀田の方が緊迫した剣道の試合はもちろんのこと、最後の最後まで男らしい。
こういった主人公には共感も持てやすく、「おれ」という一人称のもと話が繰り広げられていくので、自分もまるで「おれ」といっしょにこの世界に生きているようで、
一冊を短いと思ってしまうくらい本当にテンポよく簡単に読めてしまった。
また、描かれる奈良の町並みは丁寧で、のめり込んだ話に登場する「おれ」が冒険した場所を実際に歩いてみたくなってしまう。

ドラマを先に見てしまったので、登場人物のイメージにキャストのイメージが強く残っており、
このイメージがない間に原作を読みたかったと思ってしまうのは仕方ないだろう。
鹿男あをによし (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 鹿男あをによし (幻冬舎文庫)より
B009CTVF04
No.265
(5pt)

奈良の現在と歴史の融合

本作では、鹿が話したり、主人公が鹿男にされたりと、摩訶不思議なことがたくさん起こります。
それを自然に受け入れることができるのは“いにしえの街”奈良だからだと思います。

ストーリーは、一つの問題が解決すると次の問題が発生するというドタバタ劇とも思える内容になっています。
話がスピーディーに展開されるので、最後まで一気に楽しめます。
鹿男あをによし (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 鹿男あをによし (幻冬舎文庫)より
4344414667
No.264
(4pt)

鹿が可愛く思えてくる。

ドラマが放映されてもう4年程になるが、
ふと見かけ、原作を読んでみようという気になった。

神経衰弱といわれる「おれ」は教授の勧めで奈良の女子高校の期間限定教師となる。
赴任した奈良で、喋る鹿から“目の運び番”を任されたことから始まるドタバタファンタジー小説だ。

もうドラマの内容をはっきりと覚えていないせいもあるが、すべて内容を知っている上でも十分に楽しめた。
登場する藤原くんが、ドラマであると女性になっている点以外ほとんど話の内容は同じだ。
ドラマに嵌った理由も同じくなのだが、神様などの人外が出てくる話に私は弱い。
この話には鹿島大明神や人の言葉を話す鹿を始めとした動物がでてくるのである。
ポッキーが大好物で食べながら、ああと幸せそうに溜息を吐く鹿は想像するだけでなんとも滑稽で可愛いだろうか。
流れしそれを受け手に有無を言わさず取らせる映像と、読み手に想像させる文章とではまた違ったものがある。
そして、けして、主人公である「おれ」はかっこよくない。
すぐに声を荒げてしまう。不安が募ると無性に腹がゆるむ。
どちらかというと、情けない。
むしろ、生徒でかつ女性である堀田の方が緊迫した剣道の試合はもちろんのこと、最後の最後まで男らしい。
こういった主人公には共感も持てやすく、「おれ」という一人称のもと話が繰り広げられていくので、自分もまるで「おれ」といっしょにこの世界に生きているようで、
一冊を短いと思ってしまうくらい本当にテンポよく簡単に読めてしまった。
また、描かれる奈良の町並みは丁寧で、のめり込んだ話に登場する「おれ」が冒険した場所を実際に歩いてみたくなってしまう。

ドラマを先に見てしまったので、登場人物のイメージにキャストのイメージが強く残っており、
このイメージがない間に原作を読みたかったと思ってしまうのは仕方ないだろう。
鹿男あをによし (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 鹿男あをによし (幻冬舎文庫)より
4344414667
No.263
(5pt)

奈良の現在と歴史の融合

本作では、鹿が話したり、主人公が鹿男にされたりと、摩訶不思議なことがたくさん起こります。
それを自然に受け入れることができるのは“いにしえの街”奈良だからだと思います。

ストーリーは、一つの問題が解決すると次の問題が発生するというドタバタ劇とも思える内容になっています。
話がスピーディーに展開されるので、最後まで一気に楽しめます。
鹿男あをによし Amazon書評・レビュー: 鹿男あをによしより
434401314X
No.262
(4pt)

鹿が可愛く思えてくる。

ドラマが放映されてもう4年程になるが、
ふと見かけ、原作を読んでみようという気になった。

神経衰弱といわれる「おれ」は教授の勧めで奈良の女子高校の期間限定教師となる。
赴任した奈良で、喋る鹿から“目の運び番”を任されたことから始まるドタバタファンタジー小説だ。

もうドラマの内容をはっきりと覚えていないせいもあるが、すべて内容を知っている上でも十分に楽しめた。
登場する藤原くんが、ドラマであると女性になっている点以外ほとんど話の内容は同じだ。
ドラマに嵌った理由も同じくなのだが、神様などの人外が出てくる話に私は弱い。
この話には鹿島大明神や人の言葉を話す鹿を始めとした動物がでてくるのである。
ポッキーが大好物で食べながら、ああと幸せそうに溜息を吐く鹿は想像するだけでなんとも滑稽で可愛いだろうか。
流れしそれを受け手に有無を言わさず取らせる映像と、読み手に想像させる文章とではまた違ったものがある。
そして、けして、主人公である「おれ」はかっこよくない。
すぐに声を荒げてしまう。不安が募ると無性に腹がゆるむ。
どちらかというと、情けない。
むしろ、生徒でかつ女性である堀田の方が緊迫した剣道の試合はもちろんのこと、最後の最後まで男らしい。
こういった主人公には共感も持てやすく、「おれ」という一人称のもと話が繰り広げられていくので、自分もまるで「おれ」といっしょにこの世界に生きているようで、
一冊を短いと思ってしまうくらい本当にテンポよく簡単に読めてしまった。
また、描かれる奈良の町並みは丁寧で、のめり込んだ話に登場する「おれ」が冒険した場所を実際に歩いてみたくなってしまう。

ドラマを先に見てしまったので、登場人物のイメージにキャストのイメージが強く残っており、
このイメージがない間に原作を読みたかったと思ってしまうのは仕方ないだろう。
鹿男あをによし Amazon書評・レビュー: 鹿男あをによしより
434401314X
No.261
(5pt)

どっちも

BSで再放送していたドラマを見てから読んだらより面白かったです。キャスト絶妙!
鹿男あをによし (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 鹿男あをによし (幻冬舎文庫)より
B009CTVF04
No.260
(5pt)

どっちも

BSで再放送していたドラマを見てから読んだらより面白かったです。キャスト絶妙!
鹿男あをによし (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 鹿男あをによし (幻冬舎文庫)より
4344414667
No.259
(5pt)

どっちも

BSで再放送していたドラマを見てから読んだらより面白かったです。キャスト絶妙!
鹿男あをによし Amazon書評・レビュー: 鹿男あをによしより
434401314X
No.258
(5pt)

歴史青春ファンタジー

わたしはこの著者の作品は初めてでしたが、気づいたらあまりに面白くて一心不乱にページを捲っていました(笑)
読み終わって、まず相当話を創り込んでいるなと思いました。 
歴史ネタや神話ネタ、フンタジー要素など、全てのバランスが絶妙で、なによりテンポが良いので非常に読みやすい。
また、メインキャラは勿論、脇役も設定がしっかりしていているのも良かった。
最高のエンターテイメント!
鹿男あをによし (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 鹿男あをによし (幻冬舎文庫)より
B009CTVF04
No.257
(5pt)

歴史青春ファンタジー

わたしはこの著者の作品は初めてでしたが、気づいたらあまりに面白くて一心不乱にページを捲っていました(笑)
読み終わって、まず相当話を創り込んでいるなと思いました。 
歴史ネタや神話ネタ、フンタジー要素など、全てのバランスが絶妙で、なによりテンポが良いので非常に読みやすい。
また、メインキャラは勿論、脇役も設定がしっかりしていているのも良かった。
最高のエンターテイメント!
鹿男あをによし (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 鹿男あをによし (幻冬舎文庫)より
4344414667
No.256
(5pt)

歴史青春ファンタジー

わたしはこの著者の作品は初めてでしたが、気づいたらあまりに面白くて一心不乱にページを捲っていました(笑)
読み終わって、まず相当話を創り込んでいるなと思いました。 
歴史ネタや神話ネタ、フンタジー要素など、全てのバランスが絶妙で、なによりテンポが良いので非常に読みやすい。
また、メインキャラは勿論、脇役も設定がしっかりしていているのも良かった。
最高のエンターテイメント!
鹿男あをによし Amazon書評・レビュー: 鹿男あをによしより
434401314X
No.255
(5pt)

『坊ちゃん』+みごとな風土神話ファンタジー

大学院での作業ミスから、四ヶ月だけ奈良の女子校に産休教師の代わりをつとめにゆく「おれ」。

のっけから、遅刻の女子生徒に「マイ・シカで駐禁をとられた」とからかわれ(たと思い)、多難な物理教師生活が始まりますが、そのうちある鹿に話しかけられ、「運び番」という役目をになわされてしまいます。60年に一度、「サンカク」と呼ばれる〈目〉が、京都、大阪、奈良のあいだで持ち回りで動く。それは地震のなまずを封じるために必要なものだというのです。
 京都の狐の使い番の女から、それを受け取って奈良に持ってきなさい、と。京都、奈良、大阪には、姉妹校があり、三校での運動部の総合試合で「大和杯」を争うことになっています。今年は奈良校が開催校なので、剣道部の顧問となった「おれ」は、その「大和杯」なるサンカク形のものを受け取ってくることになりますが、どこで手違いがあったのか、モノが違っていて、鹿の機嫌を損じ、日々、顔が少しずつ鹿に変わっていってしまうことに・・・・

 このあたりから、もうこの世界のきてれつさと、たえずポロポロ糞を落とす鹿の描写の愛嬌に取り込まれ、のめりこんで読みました。

 顔が鹿に見えるのは「おれ」の目にだけなのですが、「おれ」がしだいに腹をくくって、一千八百年前からのこの神話的儀式に飛び込んでゆくとともに、教師仲間の意外な人物がやはり狐や鼠の使いであることがわかり、いっぽう突然入部してくる最初の謎の遅刻女子学生、堀田イトの活躍めざましく剣道部は優勝、そして謎はさらに深まってゆきます。

 このあたりから、ぐんと魅力的になるのは、何を考えているのか、さっぱりわからない堀田イトでしょうか。「おれ」はしゃくにさわると思いながらも、彼女にひかれてゆき、剣道の試合での彼女の圧倒的な戦いぶりに、「美しい」と初めて思います。

「おれ」の『坊ちゃん』ばりの文体と、まさしくマドンナを初めとする、ユニークなあだ名の教師たちとのとぼけたやりとりの楽しさ。古代史の不思議アイテムの秘密。ヒミコの命を受けた鹿と狐と鼠の使命感。この食えない鹿や鼠の性格が絶妙におかしく、また青春文学としては、三校大会の剣道の試合にむけて「おれ」や部員たちのがんばる姿がさわやかで、かつ、試合のひとつひとつが剣豪小説顔負けの迫力で描写されています。

 漱石のパロディ、神話の古層、現実の学校生活、奈良という風土、変身ミステリの謎とき、人を食ったような鹿(その他)の言動。
 そんな何層もがずっしりと重なりあう「物語」のコクと豊かさを堪能できる完熟作でした。甘酸っぱいラストシーンも、どまんなかに、パーン、と気持ちよい突きを決められたようでした。
鹿男あをによし (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 鹿男あをによし (幻冬舎文庫)より
B009CTVF04
No.254
(5pt)

『坊ちゃん』+みごとな風土神話ファンタジー

大学院での作業ミスから、四ヶ月だけ奈良の女子校に産休教師の代わりをつとめにゆく「おれ」。

のっけから、遅刻の女子生徒に「マイ・シカで駐禁をとられた」とからかわれ(たと思い)、多難な物理教師生活が始まりますが、そのうちある鹿に話しかけられ、「運び番」という役目をになわされてしまいます。60年に一度、「サンカク」と呼ばれる〈目〉が、京都、大阪、奈良のあいだで持ち回りで動く。それは地震のなまずを封じるために必要なものだというのです。
 京都の狐の使い番の女から、それを受け取って奈良に持ってきなさい、と。京都、奈良、大阪には、姉妹校があり、三校での運動部の総合試合で「大和杯」を争うことになっています。今年は奈良校が開催校なので、剣道部の顧問となった「おれ」は、その「大和杯」なるサンカク形のものを受け取ってくることになりますが、どこで手違いがあったのか、モノが違っていて、鹿の機嫌を損じ、日々、顔が少しずつ鹿に変わっていってしまうことに・・・・

 このあたりから、もうこの世界のきてれつさと、たえずポロポロ糞を落とす鹿の描写の愛嬌に取り込まれ、のめりこんで読みました。

 顔が鹿に見えるのは「おれ」の目にだけなのですが、「おれ」がしだいに腹をくくって、一千八百年前からのこの神話的儀式に飛び込んでゆくとともに、教師仲間の意外な人物がやはり狐や鼠の使いであることがわかり、いっぽう突然入部してくる最初の謎の遅刻女子学生、堀田イトの活躍めざましく剣道部は優勝、そして謎はさらに深まってゆきます。

 このあたりから、ぐんと魅力的になるのは、何を考えているのか、さっぱりわからない堀田イトでしょうか。「おれ」はしゃくにさわると思いながらも、彼女にひかれてゆき、剣道の試合での彼女の圧倒的な戦いぶりに、「美しい」と初めて思います。

「おれ」の『坊ちゃん』ばりの文体と、まさしくマドンナを初めとする、ユニークなあだ名の教師たちとのとぼけたやりとりの楽しさ。古代史の不思議アイテムの秘密。ヒミコの命を受けた鹿と狐と鼠の使命感。この食えない鹿や鼠の性格が絶妙におかしく、また青春文学としては、三校大会の剣道の試合にむけて「おれ」や部員たちのがんばる姿がさわやかで、かつ、試合のひとつひとつが剣豪小説顔負けの迫力で描写されています。

 漱石のパロディ、神話の古層、現実の学校生活、奈良という風土、変身ミステリの謎とき、人を食ったような鹿(その他)の言動。
 そんな何層もがずっしりと重なりあう「物語」のコクと豊かさを堪能できる完熟作でした。甘酸っぱいラストシーンも、どまんなかに、パーン、と気持ちよい突きを決められたようでした。
鹿男あをによし (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 鹿男あをによし (幻冬舎文庫)より
4344414667