(短編集)

鍵のない夢を見る

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

鍵のない夢を見るの評価:

3.65/5点 レビュー 128件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.65pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全149件 121〜140 7/8ページ
No.29
(5pt)

人間の愚かさ

自分勝手で無神経で甘ったれな登場人物達と、彼らを不満に思いながら言うべきことも言えない優柔不断な主人公達。
どちらもイライラする。
でも、彼らは自分や周りの人々にどこかしら似ている。
読んでてイライラするし不快感はあるけど、それは作者の狙い通りなのだと思う。
その不快感から目を背けないで、これが人間なのだから…というのが作者の「言いたいこと」ではないかと思う。

「芹葉大学の夢と殺人」のラストが好きです。愛した男の死刑を願う主人公の心の叫びが深い…。

あっと思うような展開の話もあって、面白かったです。
鍵のない夢を見る (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 鍵のない夢を見る (文春文庫)より
4167903989
No.28
(5pt)

人間の愚かさ

自分勝手で無神経で甘ったれな登場人物達と、彼らを不満に思いながら言うべきことも言えない優柔不断な主人公達。
どちらもイライラする。
でも、彼らは自分や周りの人々にどこかしら似ている。
読んでてイライラするし不快感はあるけど、それは作者の狙い通りなのだと思う。
その不快感から目を背けないで、これが人間なのだから…というのが作者の「言いたいこと」ではないかと思う。

「芹葉大学の夢と殺人」のラストが好きです。愛した男の死刑を願う主人公の心の叫びが深い…。

あっと思うような展開の話もあって、面白かったです。
鍵のない夢を見る Amazon書評・レビュー: 鍵のない夢を見るより
4163813500
No.27
(5pt)

直木賞受賞作とは思えない。

だいたい直木賞受賞作といえば、えーこれで直木賞、ないし、この作家はアレのほうが良かった、というのが普通だが、私は直木賞受賞作とは思えないくらいいいと思った。のは、『恵比寿屋喜兵衛手控え』以来のことである。
 五つの短篇が入っているが、特に二つ目の「放火」と三つ目の「逃亡者」がいい。最近、女性作家による、20代から30代の女の、凡庸な人生とそこに降りかかる災難をショボく書く小説がはやっていて、食傷気味なのだが、これは藤堂志津子以来のリアルなものを感じた。なかんずく「逃亡者」が、低学歴者の人生というものを描いていてすばらしい。最近の小説は、主人公らの学歴を隠して成立させているものが多いのだが、ここでははっきり、高卒といった低学歴者の生態を生々しく描いている。出会い系で知り合った男から、相田みつをの言葉を引いたメールが来て感動し、相田の日めくりカレンダーを買ってきて、母親に見せると、「お前もこういう詩が分かるようになったんだねえ」と涙を流すあたり、まことに低学歴者の真実が活写されていて、『モモ』に感動できた自分を捨てたもんじゃないと思ったと言った小泉今日子を思い出させる。
 しかし、そういう描き方が、低学歴の読者には不快であろうことは想像に難くないので、要するにこれは純文学なのである。ほかにも、結婚する気もないのに生でセックスするDQNとか、頭の悪い男女の生態が鮮やかである。
鍵のない夢を見る (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 鍵のない夢を見る (文春文庫)より
4167903989
No.26
(5pt)

直木賞受賞作とは思えない。

だいたい直木賞受賞作といえば、えーこれで直木賞、ないし、この作家はアレのほうが良かった、というのが普通だが、私は直木賞受賞作とは思えないくらいいいと思った。のは、『恵比寿屋喜兵衛手控え』以来のことである。
 五つの短篇が入っているが、特に二つ目の「放火」と三つ目の「逃亡者」がいい。最近、女性作家による、20代から30代の女の、凡庸な人生とそこに降りかかる災難をショボく書く小説がはやっていて、食傷気味なのだが、これは藤堂志津子以来のリアルなものを感じた。なかんずく「逃亡者」が、低学歴者の人生というものを描いていてすばらしい。最近の小説は、主人公らの学歴を隠して成立させているものが多いのだが、ここでははっきり、高卒といった低学歴者の生態を生々しく描いている。出会い系で知り合った男から、相田みつをの言葉を引いたメールが来て感動し、相田の日めくりカレンダーを買ってきて、母親に見せると、「お前もこういう詩が分かるようになったんだねえ」と涙を流すあたり、まことに低学歴者の真実が活写されていて、『モモ』に感動できた自分を捨てたもんじゃないと思ったと言った小泉今日子を思い出させる。
 しかし、そういう描き方が、低学歴の読者には不快であろうことは想像に難くないので、要するにこれは純文学なのである。ほかにも、結婚する気もないのに生でセックスするDQNとか、頭の悪い男女の生態が鮮やかである。
鍵のない夢を見る Amazon書評・レビュー: 鍵のない夢を見るより
4163813500
No.25
(5pt)

おもしろかった

WOWOWでドラマ化されると知って、原作本を購入しました。読みやすく、
面白かった。
鍵のない夢を見る (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 鍵のない夢を見る (文春文庫)より
4167903989
No.24
(5pt)

おもしろかった

WOWOWでドラマ化されると知って、原作本を購入しました。読みやすく、
面白かった。
鍵のない夢を見る Amazon書評・レビュー: 鍵のない夢を見るより
4163813500
No.23
(4pt)

女性が主人公の短編5作品

どれもが主人公は女性で男性目線からよりも女性の意見の方が参考になるかもしれません

小学校時代に友達を裏切ったことを後悔する女性、三十を過ぎてもよってくる男はどうしよもないのばかりという独身女性、ストーカーに母を殺されてそのストーカーに連れまわされる少女・・・・

どれも楽しく読めてページが進みましたが・・・

共感すべきとこがあったり、さっぱり心理がわからなかったりした部分も正直ありました

むしろ三十代以下の女性には共感すべき部分が多いのではないでしょうか
鍵のない夢を見る (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 鍵のない夢を見る (文春文庫)より
4167903989
No.22
(4pt)

女性が主人公の短編5作品

どれもが主人公は女性で男性目線からよりも女性の意見の方が参考になるかもしれません

小学校時代に友達を裏切ったことを後悔する女性、三十を過ぎてもよってくる男はどうしよもないのばかりという独身女性、ストーカーに母を殺されてそのストーカーに連れまわされる少女・・・・

どれも楽しく読めてページが進みましたが・・・

共感すべきとこがあったり、さっぱり心理がわからなかったりした部分も正直ありました

むしろ三十代以下の女性には共感すべき部分が多いのではないでしょうか
鍵のない夢を見る Amazon書評・レビュー: 鍵のない夢を見るより
4163813500
No.21
(4pt)

周りと比較ばかりするだけの女ではいけないと思わせてくれた

初めて辻村さんの作品を読みました。

短編5編の連作です。
日常にあふれる違和感を掘り下げた作品群。

正直前半3編は、共感はできたけど平凡で地味な印象。
ドラマティックさに欠けるというか、勢いに欠けるというか。
でも後半2編はけっこう熱心に読みました。

特に「芹葉大学の夢と殺人」がよかった。
主人公がどうしてこんなバカ男に魅かれるのか最後まで理解できなかったけど、「好き」という感情はそういう魔物の感情なんだ・・・と言われると、そうだよなとも思う。
後で考えれば、どうしてあんな男を好きだったんだろう?ということはよくありますし。
この話で印象的だったところを抜粋します。

「夢見る力は、才能なのだ。
夢を見るのは無条件に正しさを信じることができる者だけに許された特権だ。
疑いなく、正しさを信じること。
その正しさを自分に強いることだ。」

あと気になったのは、どの話も主人公の女が、どうもひがみっぽいというか、視野が狭い。
身近な同性と自分を比較ばかりして、それで優位に立つとか、認められることが1番大事な価値観になっている。
環境にものすごい左右されているというか。
同じ女として、そういうの嫌だなと思うけど、自分も結局は同じかもしれない。
そもそも価値観なんて周りとの比較でしか得られないものだし・・・。

でも、どんな時でも、どんな環境にいても、一度は冷静になって、周りの人間との比較だけじゃない視点で、物事を考える努力は大切だなって、この本を読んで思えました。

それにしても、この本の題名はどういうことなんでしょう?
「夢」はやっぱり、夜に見る夢のことではないのかな?
「鍵のない夢」とは、夢を見るための鍵がない、のか、鍵をなくした(ない)夢を見る、のか・・・。
なんでこの題名なんだろうと考えるのは楽しかったです。
鍵のない夢を見る (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 鍵のない夢を見る (文春文庫)より
4167903989
No.20
(4pt)

周りと比較ばかりするだけの女ではいけないと思わせてくれた

初めて辻村さんの作品を読みました。

短編5編の連作です。
日常にあふれる違和感を掘り下げた作品群。

正直前半3編は、共感はできたけど平凡で地味な印象。
ドラマティックさに欠けるというか、勢いに欠けるというか。
でも後半2編はけっこう熱心に読みました。

特に「芹葉大学の夢と殺人」がよかった。
主人公がどうしてこんなバカ男に魅かれるのか最後まで理解できなかったけど、「好き」という感情はそういう魔物の感情なんだ・・・と言われると、そうだよなとも思う。
後で考えれば、どうしてあんな男を好きだったんだろう?ということはよくありますし。
この話で印象的だったところを抜粋します。

「夢見る力は、才能なのだ。
夢を見るのは無条件に正しさを信じることができる者だけに許された特権だ。
疑いなく、正しさを信じること。
その正しさを自分に強いることだ。」

あと気になったのは、どの話も主人公の女が、どうもひがみっぽいというか、視野が狭い。
身近な同性と自分を比較ばかりして、それで優位に立つとか、認められることが1番大事な価値観になっている。
環境にものすごい左右されているというか。
同じ女として、そういうの嫌だなと思うけど、自分も結局は同じかもしれない。
そもそも価値観なんて周りとの比較でしか得られないものだし・・・。

でも、どんな時でも、どんな環境にいても、一度は冷静になって、周りの人間との比較だけじゃない視点で、物事を考える努力は大切だなって、この本を読んで思えました。

それにしても、この本の題名はどういうことなんでしょう?
「夢」はやっぱり、夜に見る夢のことではないのかな?
「鍵のない夢」とは、夢を見るための鍵がない、のか、鍵をなくした(ない)夢を見る、のか・・・。
なんでこの題名なんだろうと考えるのは楽しかったです。
鍵のない夢を見る Amazon書評・レビュー: 鍵のない夢を見るより
4163813500
No.19
(4pt)

日常には、簡単に人生が変わってしまうきっかけが多く眠っているのさ!

本書は、ふとしたきっかけで、犯罪に巻き込まれる女性たちを描いた短編集。
殺人容疑がかかった元恋人から電話があり、逃亡先まで会いに行く「芹葉大学の夢と殺人」、買い物の途中で愛娘を乗せたベビーカーが無くなっていることに気付く「君本家の誘拐」など、ふとしたことから犯罪に巻き込まれ、やがて人生の道を転落してしまう5人の女性たちの物語。主人公はみな、どこにでもいるような女性ばかり。作者のリアリティに富んだ描写が相まって、現実にもありそうで・・・。
日常には、簡単に人生が変わってしまうきっかけが多く眠っているのだ・・・と思わせる一冊。
WOWOWで9月1日から放映されるオムニバスドラマ「鍵のない夢を見る」は如何だろう〜。
鍵のない夢を見る (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 鍵のない夢を見る (文春文庫)より
4167903989
No.18
(4pt)

日常には、簡単に人生が変わってしまうきっかけが多く眠っているのさ!

本書は、ふとしたきっかけで、犯罪に巻き込まれる女性たちを描いた短編集。
殺人容疑がかかった元恋人から電話があり、逃亡先まで会いに行く「芹葉大学の夢と殺人」、買い物の途中で愛娘を乗せたベビーカーが無くなっていることに気付く「君本家の誘拐」など、ふとしたことから犯罪に巻き込まれ、やがて人生の道を転落してしまう5人の女性たちの物語。主人公はみな、どこにでもいるような女性ばかり。作者のリアリティに富んだ描写が相まって、現実にもありそうで・・・。
日常には、簡単に人生が変わってしまうきっかけが多く眠っているのだ・・・と思わせる一冊。
鍵のない夢を見る Amazon書評・レビュー: 鍵のない夢を見るより
4163813500
No.17
(4pt)

人の心の複雑さをよくわかっていて、しかも暗くない

直木賞受賞ってことで、「オール読物」買うより転売しやすいくらいの理由で単行本を買ってみました。

感想:面白い。とても達者な作家さんです。向田邦子ほど暗くないけど、人間の心のどろっとしたところをとても良くすくい上げていると感じました。

立場も性格も違う女性たちが、ろくでもない男やねたましい女と出会って、心がざわざわしてきたり、つい一歩踏み出しそうになったりする場面を5編の短編としてまとめています。最近は血も涙もない殺人鬼の“絶対悪”を描いたり、普通の人がどこまでも落ちていく姿を描いたりする小説が多い気がするので、そういうのと比べるとこの作家が描く人たちは「普通」です。

きっと息の長い作家として、年を経て深みを増していくんじゃないかな、と思います。楽しみにしてます。
鍵のない夢を見る (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 鍵のない夢を見る (文春文庫)より
4167903989
No.16
(4pt)

人の心の複雑さをよくわかっていて、しかも暗くない

直木賞受賞ってことで、「オール読物」買うより転売しやすいくらいの理由で単行本を買ってみました。

感想:面白い。とても達者な作家さんです。向田邦子ほど暗くないけど、人間の心のどろっとしたところをとても良くすくい上げていると感じました。

立場も性格も違う女性たちが、ろくでもない男やねたましい女と出会って、心がざわざわしてきたり、つい一歩踏み出しそうになったりする場面を5編の短編としてまとめています。最近は血も涙もない殺人鬼の“絶対悪”を描いたり、普通の人がどこまでも落ちていく姿を描いたりする小説が多い気がするので、そういうのと比べるとこの作家が描く人たちは「普通」です。

きっと息の長い作家として、年を経て深みを増していくんじゃないかな、と思います。楽しみにしてます。
鍵のない夢を見る Amazon書評・レビュー: 鍵のない夢を見るより
4163813500
No.15
(4pt)

夢に鍵がないことを、あなたは知っていた

夢に鍵なんか、もともとないんだよ。夢に鍵があるなんて、幻想だなんだよ。

 「芹葉大学の夢と殺人」―世間から置き去りの恋に落ちた。
(どうか彼が死刑になりますように)
ホテルの非常階段から飛び降りた美玖(みく)は思った。
(あなたが生きる世界は、この世のどこにもない)
いや美玖、あなたも生きる世界がなかった。理不尽な歯車が回りだすと、止まらなくなることがあるのか。夢に鍵がないことを、あなたは知っていたではないか。

 本書は幻想を夢と語る人々の物語がつづられている作品集だ。
鍵のない夢を見る Amazon書評・レビュー: 鍵のない夢を見るより
4163813500
No.14
(4pt)

容赦ない居心地悪さ、後味の悪さ

「…放火」と「…逃亡者」は、空白の過剰な心理描写に読みごたえがある。白黒の付かない気持ち、自分でも背反を抱えたままうごめく心理。
「…夢と殺人」は、一番作りこみっぽいが、思い込みの激しいカラッポな馬鹿男とその顔だけに惹かれるバカ女を、同じ低さに這いつくばって書いた気持ちの悪い作品。この気持ち悪さは読む価値あり。
 「…誘拐」が一番わかりやすく共感しやすい子育てノイローゼの描写だが、心理描写の緻密さに圧倒される。

 「…泥棒」が、最も現代的でシュール。盗癖のある母にふりまわされる少女のけなげな姿を中心に描いた作品だが、その後成長した彼女が視点人物を忘れていしまっているというように、テーマが微妙にずれていくところに深みがある。
鍵のない夢を見る (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 鍵のない夢を見る (文春文庫)より
4167903989
No.13
(4pt)

育児ノイローゼ

一番最初に収録されている短編には、男が出てこなかった。
あとの4編は、男、それもダメ男が出てきた。最後はダメ男でもないのだけど、語り部の女目線の男描写は、読んでいてつらいものがあった。
4編目は凍りのくじらと同じような話ですね
最後の話は、育児ノイローゼの話ですね 若干いらっときますが、最後で、救われます、子育ては、ほんと大変なんですね。
前から好きだった辻村さんが直木賞受賞した作品ということで、初めて読んだ方も多いとおもいます。この作品だけで辻村さんを評価してほしくないですね。なんでこの作品で、いまさら受賞できたのかよくわかりません。これまでの候補作の方が受賞すべき作品だとおもいます。あれやこれや、色々あるのでしょうが事情が・・・
1編目の泥棒の話が、一番辻村テイストが強い作品かな♪
鍵のない夢を見る (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 鍵のない夢を見る (文春文庫)より
4167903989
No.12
(4pt)

容赦ない居心地悪さ、後味の悪さ

「…放火」と「…逃亡者」は、空白の過剰な心理描写に読みごたえがある。白黒の付かない気持ち、自分でも背反を抱えたままうごめく心理。
「…夢と殺人」は、一番作りこみっぽいが、思い込みの激しいカラッポな馬鹿男とその顔だけに惹かれるバカ女を、同じ低さに這いつくばって書いた気持ちの悪い作品。この気持ち悪さは読む価値あり。
 「…誘拐」が一番わかりやすく共感しやすい子育てノイローゼの描写だが、心理描写の緻密さに圧倒される。

 「…泥棒」が、最も現代的でシュール。盗癖のある母にふりまわされる少女のけなげな姿を中心に描いた作品だが、その後成長した彼女が視点人物を忘れていしまっているというように、テーマが微妙にずれていくところに深みがある。
鍵のない夢を見る Amazon書評・レビュー: 鍵のない夢を見るより
4163813500
No.11
(4pt)

育児ノイローゼ

一番最初に収録されている短編には、男が出てこなかった。
あとの4編は、男、それもダメ男が出てきた。最後はダメ男でもないのだけど、語り部の女目線の男描写は、読んでいてつらいものがあった。
4編目は凍りのくじらと同じような話ですね
最後の話は、育児ノイローゼの話ですね 若干いらっときますが、最後で、救われます、子育ては、ほんと大変なんですね。
前から好きだった辻村さんが直木賞受賞した作品ということで、初めて読んだ方も多いとおもいます。この作品だけで辻村さんを評価してほしくないですね。なんでこの作品で、いまさら受賞できたのかよくわかりません。これまでの候補作の方が受賞すべき作品だとおもいます。あれやこれや、色々あるのでしょうが事情が・・・
1編目の泥棒の話が、一番辻村テイストが強い作品かな♪
鍵のない夢を見る Amazon書評・レビュー: 鍵のない夢を見るより
4163813500
No.10
(4pt)

絶妙な踏み止まり感に人間描写を感じる。

辻村さんと言えば、NHKドラマになった「本日は大安なり」。結婚式を迎えた五組のカップルを描き分けながらコミカルにミステリーを進めていく手際の良さが印象に残ってたので、直木賞をとったと聞いて、早く読みたいと思っていた。

登場するのは五人の女性。犯罪をテーマに五つの短編を繋げた今回はそれぞれ時間軸が長く、一日で終わる結婚式のドラマに比べシュールで重い。「魔が差す瞬間」なんてオビにあるけど、瞬間どころかみんな魔が差しまくりじゃないか。人は誰しも完璧で理想的な人生を送ることはできない。それでも彼女たちほどひどくはないよな、という踏み止まり感。辻村さんは微妙なところを巧みに突いて、直木賞を手にしたんだな。

個人的なお気に入りは「芹葉大学の夢と殺人」。古典的に描けば純愛物になりうるこのストーリーも、こう現代風に書けばお前しょうがねぇなみたいな感じになる。それでも未玖は雄大と別れられない。そこに時代を経ても変わらない愛の姿があるんじゃないか。
鍵のない夢を見る (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 鍵のない夢を見る (文春文庫)より
4167903989