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誰がための刃 レゾンデートル
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誰がための刃 レゾンデートルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 41~44 3/3ページ
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本格ミステリの賞を受賞しているが 本格というよりは様々な要素を組み合わせた エンターテイメント作品といった感じ。 犯人当てを楽しもうとしていたらがっかりするかも。 ただエンターテイメントしてはかなり良く。 リーダビィリティが高かった。 厚い本だが手に汗にぎりかなり早く読めた。 爽快な読書を楽しみたい方にお勧め。 | ||||
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本格ミステリというよりは、サスペンスでしょうかね。 あるいはハードボイルドという分類もできるか知れません。 一応推理小説的な仕掛けもないではないのですが、 基本的にそこはあまり重きを置かれていません。 様々な立場の人間が織りなす群像劇、ですかね。 それが、ある一点を目指して収束していきます。 アクション描写にはかなり熱が入っております。 反面、何故剣道ばっかり前面に?という感想も少し(苦笑) ほかの方も書いておられましたが、 終盤はあまりにも綺麗にまとめ過ぎたせいか歪みがなく、 その分カタルシスがぼやけてしまった点が瑕瑾かと。 | ||||
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ミステリとして読むと「まあまあ」です。 本作のミステリ的なお題は ・ジャックの正体と連続殺人の動機は? ・少女の周りで起こる連続殺人の真相は? この2つなんですが、どちらも結構あっさりと判明してしまい、 かつあまり衝撃的な展開ではないので、ちょっと肩すかしぎみ。 ジャックの正体については2段落ちがあるのですが、2段目も それほど効果的などんでん返しではなかったなと。 但し、本作を「ハードボイルド風味のエンタテイメント小説」として 読むと、非常に非常に面白かったです。 キャラは立ってるし最後は泣けるしで、大満足でした。 例えば、藤原伊織さんの『テロリストのバラソル』や『手のひらの 闇』に、「メチャメチャ面白かったけど、ちょっと ”おっさんが あこがれる、超かっこいいおっさん像" が前面に出過ぎてて 鼻につくな〜」という感想を抱いた方には、特にお勧めできます。 (分かりづらい例えですいません) 唯一の不満は、「法で裁けない悪人どもをジャックが次々と殺す」 というシーンが「悪人の悪さっぷり描写はほどんど無し」「天誅 の場面も超あっさり」なので、爽快感というかカタルシスが薄い ところかな。ここはもっと、スカッとさせて欲しかったです。 それにしても、ばらのまち福山ミステリー文学新人賞の 受賞作は当たりが多いですね。 次も楽しみです。 | ||||
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"純愛"は純粋ゆえに登場人物が何かしらの形で狂的に壊れていかなければ表現できません。 そしてハードボイルドは男たちが壊れていく"純愛"の物語であり、「誰がための刃」はまさにそう云う意味でのハードボイルドだと感じました。 この作品に登場する男性たちは、世界から取り残され、絶望し、自己破壊的に暴走し、虚無に耽溺して心を腐食させていきます。その中で、一人は守るべきものを失って虚無に呑み込まれてしまい、一人は虚無の中で守るべきものを見出したのに、本当の意味で守りきれずに絶望に崩れ去り、一人は一旦虚無に陥りながらも守るべきものを見出し、命に代えて守りきって充足を得ます。 具体的でリアリティのある医学的描写やスピード感のある武闘描写もさりながら、"純愛"に飢えている人にお薦めですね。 | ||||
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