秀吉の枷

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

秀吉の枷の評価:

3.93/5点 レビュー 61件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.93pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全114件 21〜40 2/6ページ
No.94
(4pt)

秀吉晩年の誤算と枷(かせ)

「秀吉の枷」下巻では秀吉の後継者問題と中心となる。秀吉の晩年、後継者に関して不幸も重なり、これまででは信じられないような失策を繰り返す。すべてを手に入れた男が傲慢になり、それをいさめる部下もいなくなってしまった。また、自分の代で栄華を極めるとそれをどう子孫に残していくかが問題になってくる。その弱みを巧みに利用した淀の策略も面白い。本作では秀吉も淀に手玉に取られたわけではなく、自らの判断ミスから淀のシナリオにのらざるを得なかったというストーリーは説得力がある。

後継者問題では打ち手がことごとく裏目に出て、罪の意識だけが秀吉に残される。天下を取るということはさらに大きな枷を背負ってしまった秀吉に悲哀を感じてしまう。

本作は歴史の事実に基づいた歴史物語として読むより、現存する資料を通して作者の推理を物語にしたパラレルワールドでの出来事と割り切って作者の創作を楽しみながら読むのが良いと思う。
秀吉の枷〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 秀吉の枷〈下〉 (文春文庫)より
4167754053
No.93
(4pt)

秀吉の誤算が枷となり積み重なっていく

加藤廣本能寺三部作の第2作。文庫本中巻は本能寺の変後から九州遠征までを秀吉の視点で描かれる。本能寺の変戦後処理では、天下を取るための秀吉の打ち手がギリギリのところで功を奏し天下を手に入れる。結果として中国大返しが天下取りの起点となるものの、本能寺の変後明智、柴田を退けることは容易なことではなかったことがわかる。実質的に天下を取った後秀吉の人格が変質していく。

信長は天下を取る前に壊れて結果的に光秀に討たれてしまったが、秀吉は信長を超えて関白、太閤へと権力を上り詰める。あれほど大きな権力と富を手に入れてしまうとさすがの秀吉も壊れてしまうようだ。本作で秀吉は権力を手に入れる過程で武力や謀略で競争相手を蹴落としていく。その中には信長も含まれているが、自分の犯した禁が露呈してしまうのではという懸念が秀吉の枷(かせ)となってのしかかっていく。自分の罪と権力により次第に秀吉が孤独になってくる。同時に後継者問題が大きな枷となって秀吉にのしかかってくる。
秀吉の枷〈中〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 秀吉の枷〈中〉 (文春文庫)より
4167754045
No.92
(4pt)

秀吉晩年の誤算と枷(かせ)

「秀吉の枷」下巻では秀吉の後継者問題と中心となる。秀吉の晩年、後継者に関して不幸も重なり、これまででは信じられないような失策を繰り返す。すべてを手に入れた男が傲慢になり、それをいさめる部下もいなくなってしまった。また、自分の代で栄華を極めるとそれをどう子孫に残していくかが問題になってくる。その弱みを巧みに利用した淀の策略も面白い。本作では秀吉も淀に手玉に取られたわけではなく、自らの判断ミスから淀のシナリオにのらざるを得なかったというストーリーは説得力がある。

後継者問題では打ち手がことごとく裏目に出て、罪の意識だけが秀吉に残される。天下を取るということはさらに大きな枷を背負ってしまった秀吉に悲哀を感じてしまう。

本作は歴史の事実に基づいた歴史物語として読むより、現存する資料を通して作者の推理を物語にしたパラレルワールドでの出来事と割り切って作者の創作を楽しみながら読むのが良いと思う。
秀吉の枷 (下) Amazon書評・レビュー: 秀吉の枷 (下)より
4532170702
No.91
(4pt)

信長と秀吉の器量を違いを見た

本作は前作の『信長の棺〈上〉 (文春文庫)』で描かれた信長像と本能寺の変の真相を秀吉の視点で展開される。前作は信長を敬愛する太田牛一の視線で書かれているのに対し、本作での秀吉目線の信長像は客観的というか辛辣でさえある。上巻は竹中半兵衛がなくなるところから本能寺の変までとなるが、覇権が近づくにつれて壊れていく信長を冷ややかに見ている秀吉は新鮮で凄みがある。
秀吉の枷〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 秀吉の枷〈上〉 (文春文庫)より
4167754037
No.90
(4pt)

信長と秀吉の器量を違いを見た

本作は前作の『信長の棺〈上〉 (文春文庫)』で描かれた信長像と本能寺の変の真相を秀吉の視点で展開される。前作は信長を敬愛する太田牛一の視線で書かれているのに対し、本作での秀吉目線の信長像は客観的というか辛辣でさえある。上巻は竹中半兵衛がなくなるところから本能寺の変までとなるが、覇権が近づくにつれて壊れていく信長を冷ややかに見ている秀吉は新鮮で凄みがある。
秀吉の枷 (上) Amazon書評・レビュー: 秀吉の枷 (上)より
4532170699
No.89
(4pt)

秀吉の枷(上)

「信長の棺」の続編にあたる作品でぜひ前作品を読んだ上で本書を読むと一層おもしろい。
秀吉の信長を恐れる心情がやがて信長を超える自信となっていく様子が見事。
しかし生涯信長の遺骸行方に翻弄させるところはこれまでに無かった展開で読み応えがある。
歴史小説225作品目の感想。2010/02/03
秀吉の枷〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 秀吉の枷〈上〉 (文春文庫)より
4167754037
No.88
(4pt)

秀吉の枷(上)

「信長の棺」の続編にあたる作品でぜひ前作品を読んだ上で本書を読むと一層おもしろい。
秀吉の信長を恐れる心情がやがて信長を超える自信となっていく様子が見事。
しかし生涯信長の遺骸行方に翻弄させるところはこれまでに無かった展開で読み応えがある。
歴史小説225作品目の感想。2010/02/03
秀吉の枷 (上) Amazon書評・レビュー: 秀吉の枷 (上)より
4532170699
No.87
(5pt)

秀吉が好きになりました。

秀吉が晩年に行った残虐な仕打ちに、
斬新な発想で理由をつけていて面白かったです。
よく、こんな風に辻褄を合わせられるなぁと、感心しながら読みました。
秀吉の枷〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 秀吉の枷〈上〉 (文春文庫)より
4167754037
No.86
(5pt)

秀吉が好きになりました。

秀吉が晩年に行った残虐な仕打ちに、
斬新な発想で理由をつけていて面白かったです。
よく、こんな風に辻褄を合わせられるなぁと、感心しながら読みました。
秀吉の枷 (上) Amazon書評・レビュー: 秀吉の枷 (上)より
4532170699
No.85
(5pt)

推理小説を読むような感じで

まだ途中なのですが、秀吉がどうしてこんなに早く、信長の死を知ったのか?
そしてどうしてその用意ができていたのか。そして秀吉の死の前の信長の幻影の意味とは?
またどうして秀吉だけが信長のようにこき使われる人に、光秀とは異なりうまく生き延びることができたのか?
作者の推測の域でありますが、一通り話されている歴史小説とは違った視点で、
なにか別の推理小説を読むようで興味を持ちながら読んでいます。
秀吉の枷〈中〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 秀吉の枷〈中〉 (文春文庫)より
4167754045
No.84
(5pt)

秀吉の枷

シリーズとして読み始めたが、シリーズというよりもすべての話を総合して読むと、すごい内容の推理と事実の組み合わせがとても面白い解釈となって一気に読める作品
秀吉の枷 (下) Amazon書評・レビュー: 秀吉の枷 (下)より
4532170702
No.83
(5pt)

信長の棺

シリーズものだが、一気に読めてしまう。加藤廣の現代社会に当てはめて考える考え方が話を面白くしている
秀吉の枷 (上) Amazon書評・レビュー: 秀吉の枷 (上)より
4532170699
No.82
(5pt)

秀吉の枷

シリーズとして読み始めたが、シリーズというよりもすべての話を総合して読むと、すごい内容の推理と事実の組み合わせがとても面白い解釈となって一気に読める作品
秀吉の枷〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 秀吉の枷〈下〉 (文春文庫)より
4167754053
No.81
(5pt)

信長の棺

シリーズものだが、一気に読めてしまう。加藤廣の現代社会に当てはめて考える考え方が話を面白くしている
秀吉の枷〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 秀吉の枷〈上〉 (文春文庫)より
4167754037
No.80
(4pt)

何が幸せで何が不幸なのか

成り上がり天下人秀吉がその後半生に、信長の死に加担した罪の意識に追われ、自身の世継ぎを巡る疑念と苦悩に絡め取られる姿がよく描かれている。この二つの疑惑を鍵として展開するから「ミステリー」的な面白さが続く一方で、このミステリーの探求に捕らわれていないから文庫本三冊の物語に軽薄感が残ることもない。

世間的な大成功を収めても、その過程で犯した罪の意識から逃れることは容易ではない。何が幸せで何が不幸なのかをよく考えさせられる物語でもあった。
秀吉の枷 (下) Amazon書評・レビュー: 秀吉の枷 (下)より
4532170702
No.79
(4pt)

何が幸せで何が不幸なのか

成り上がり天下人秀吉がその後半生に、信長の死に加担した罪の意識に追われ、自身の世継ぎを巡る疑念と苦悩に絡め取られる姿がよく描かれている。この二つの疑惑を鍵として展開するから「ミステリー」的な面白さが続く一方で、このミステリーの探求に捕らわれていないから文庫本三冊の物語に軽薄感が残ることもない。

世間的な大成功を収めても、その過程で犯した罪の意識から逃れることは容易ではない。何が幸せで何が不幸なのかをよく考えさせられる物語でもあった。
秀吉の枷 (上) Amazon書評・レビュー: 秀吉の枷 (上)より
4532170699
No.78
(4pt)

何が幸せで何が不幸なのか

成り上がり天下人秀吉がその後半生に、信長の死に加担した罪の意識に追われ、自身の世継ぎを巡る疑念と苦悩に絡め取られる姿がよく描かれている。この二つの疑惑を鍵として展開するから「ミステリー」的な面白さが続く一方で、このミステリーの探求に捕らわれていないから文庫本三冊の物語に軽薄感が残ることもない。

世間的な大成功を収めても、その過程で犯した罪の意識から逃れることは容易ではない。何が幸せで何が不幸なのかをよく考えさせられる物語でもあった。
秀吉の枷〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 秀吉の枷〈下〉 (文春文庫)より
4167754053
No.77
(4pt)

何が幸せで何が不幸なのか

成り上がり天下人秀吉がその後半生に、信長の死に加担した罪の意識に追われ、自身の世継ぎを巡る疑念と苦悩に絡め取られる姿がよく描かれている。この二つの疑惑を鍵として展開するから「ミステリー」的な面白さが続く一方で、このミステリーの探求に捕らわれていないから文庫本三冊の物語に軽薄感が残ることもない。

世間的な大成功を収めても、その過程で犯した罪の意識から逃れることは容易ではない。何が幸せで何が不幸なのかをよく考えさせられる物語でもあった。
秀吉の枷〈中〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 秀吉の枷〈中〉 (文春文庫)より
4167754045
No.76
(4pt)

何が幸せで何が不幸なのか

成り上がり天下人秀吉がその後半生に、信長の死に加担した罪の意識に追われ、自身の世継ぎを巡る疑念と苦悩に絡め取られる姿がよく描かれている。この二つの疑惑を鍵として展開するから「ミステリー」的な面白さが続く一方で、このミステリーの探求に捕らわれていないから文庫本三冊の物語に軽薄感が残ることもない。

世間的な大成功を収めても、その過程で犯した罪の意識から逃れることは容易ではない。何が幸せで何が不幸なのかをよく考えさせられる物語でもあった。
秀吉の枷〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 秀吉の枷〈上〉 (文春文庫)より
4167754037
No.75
(5pt)

人間が描けていると思います

よく、直木賞の選評では「人間が描けていない」ということが云われます。その意味ではこの小説はとてもよく人間が描けていると思います。
 たまたまですが、さいきん冲方丁さんの『天地明察』を読んで主人公が近代人のようにしゃべり近代人のように考えることを不思議に思っていました。たしかに、わたしたちは近代人ですからそれ以前のひとたちがどのようにしゃべったか(書き言葉はいざしらず)、あるいは、どのように考えたのかはよくわからないのです。しかし、この小説は実に中世の秀吉らしい考え方・しゃべり方をしていてよかったです。
 この小説はもともと知っていたのですが(『信長の棺』は既に読んでいました)、ぼくがさいきん興味を持っている若桜木虔さんという作家兼小説講座講師の方が「この小説の著者である加藤廣さんはわたしの小説講座の受講生だった」という旨のことを云っていて読んでみよう、と思いました。これは「時代小説でミステリ」というくくりでいいのでしょうか。若桜木さんによれば「この三部作はあとになるにしたがってミステリの度合いが低くなって残念だった、というAmazonのレビューが見受けられる」とのことですが(『時代小説家になる秘伝』参照)、ぼくにとってはたしかにミステリでした。思いつくままに謎を列挙すると……。
 ・信長の遺体の謎
 ・光秀の遺体の謎
 ・淀殿の子どもの謎
 ・秀次を切腹させた謎
 これらの謎が緻密な時代考証の末、想像力によって解き明かされる快感!
 とてもおもしろい小説だと思います。
 以上です。
秀吉の枷 (下) Amazon書評・レビュー: 秀吉の枷 (下)より
4532170702