東亰異聞

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東亰異聞の評価:

4.17/5点 レビュー 41件。 C ランク

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平均点4.17pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全72件 41〜60 3/4ページ
No.32
(4pt)

描かれたのは「闇」

維新直後の東京。まだ江戸情緒が街並みにも人情にも残っています。巧妙に妖怪の仕業のような演出をしながら繰り返される殺人事件は、既に亡くなっている初子の怨念に操られています。ですから、冒頭から搭乗する黒子の操る文楽人形は、犯人が初子の傀儡であることの暗示でもあったと思います。陰惨な通り魔事件が続き、謎解きと犯人探しが展開されますが、不思議と推理小説という感じを与えません。それは、犯人が誰で、相続争いが元での殺人であるというのはあくまでも表面的なことであり、そのような怨念を生んでしまう背景が「闇」として何度も搭乗して、そこに最大の原因があることを明示されているからです。最終の「大詰め」の章は、やや惰性で書いている感を免れませんが、開国と文明開化は、古来から封じてきた鬼を開放してしまい、発展するはずが逆に魑魅魍魎が跋扈する社会へと逆戻りしてしまっていたことが分かり、納得します。

東亰異聞(とうけいいぶん) Amazon書評・レビュー: 東亰異聞(とうけいいぶん)より
4103970014
No.31
(4pt)

描かれたのは「闇」

維新直後の東京。まだ江戸情緒が街並みにも人情にも残っています。巧妙に妖怪の仕業のような演出をしながら繰り返される殺人事件は、既に亡くなっている初子の怨念に操られています。ですから、冒頭から搭乗する黒子の操る文楽人形は、犯人が初子の傀儡であることの暗示でもあったと思います。陰惨な通り魔事件が続き、謎解きと犯人探しが展開されますが、不思議と推理小説という感じを与えません。それは、犯人が誰で、相続争いが元での殺人であるというのはあくまでも表面的なことであり、そのような怨念を生んでしまう背景が「闇」として何度も搭乗して、そこに最大の原因があることを明示されているからです。最終の「大詰め」の章は、やや惰性で書いている感を免れませんが、開国と文明開化は、古来から封じてきた鬼を開放してしまい、発展するはずが逆に魑魅魍魎が跋扈する社会へと逆戻りしてしまっていたことが分かり、納得します。

東亰異聞 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東亰異聞 (新潮文庫)より
4101240221
No.30
(4pt)

耽美な世界

東京と書いて「トウケイ」、を舞台にしたパラレルファンタジー、
と聞いて「帝都大戦系なのかな?」と思って
読んでみました。

でも、やっぱり小野ワールド。
なんかホラーな世界。

話の中心としては、鷹司家に起きる事件です。
その合間に登場する黒衣の男と人形の娘。
全く関係なさそうだったこの二つの軸がしだいに絡み合っていく。
このあたりは上質なミステリー小説風。
でも、じわりじわりと、静かに静かに静かにすべてが進んで
だんだんホラーな世界になっていく。

面白かった、というより耽美で不思議な作品でした。
東亰異聞(とうけいいぶん) Amazon書評・レビュー: 東亰異聞(とうけいいぶん)より
4103970014
No.29
(4pt)

耽美な世界

東京と書いて「トウケイ」、を舞台にしたパラレルファンタジー、
と聞いて「帝都大戦系なのかな?」と思って
読んでみました。

でも、やっぱり小野ワールド。
なんかホラーな世界。

話の中心としては、鷹司家に起きる事件です。
その合間に登場する黒衣の男と人形の娘。
全く関係なさそうだったこの二つの軸がしだいに絡み合っていく。
このあたりは上質なミステリー小説風。
でも、じわりじわりと、静かに静かに静かにすべてが進んで
だんだんホラーな世界になっていく。

面白かった、というより耽美で不思議な作品でした。
東亰異聞 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東亰異聞 (新潮文庫)より
4101240221
No.28
(4pt)

ラストのオチ

がやっぱりこの作品の身どころなのだろうか。
 帝都にすくう妖怪みたいなものを、ミステリ仕立てにしたて、耽美な世界を構築する。
 面白いんだけど、若干読みにくいかな。
東亰異聞(とうけいいぶん) Amazon書評・レビュー: 東亰異聞(とうけいいぶん)より
4103970014
No.27
(4pt)

ラストのオチ

がやっぱりこの作品の身どころなのだろうか。
 帝都にすくう妖怪みたいなものを、ミステリ仕立てにしたて、耽美な世界を構築する。
 面白いんだけど、若干読みにくいかな。
東亰異聞 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東亰異聞 (新潮文庫)より
4101240221
No.26
(4pt)

どんでんがえし満載の伝奇ミステリ

舞台は帝都「東亰(とうけい)」。都が京都から遷されてから29年。瓦斯灯が普及し始めたといっても東亰の夜はまだまだ闇にまみれて暗い。鋭い鉤爪を持った犬か狼の化身の絶世の美女、はたまた全身を炎に包まれた魔人が闇夜に現れては無差別に殺戮を繰り広げていた。新聞記者の主人公はこの魑魅魍魎な出来事にあるきっかけから深入りするようになり、ある華族のお家騒動がその背後にあるのではないかと思案するようになる。その顛末はいかに・・・。この世のものではない何かが暗躍しているのか、それとも業深い人間の仕業なのか。読み進めて行くうちに思いもかけないどんでんがえしに何度も遭遇するかも知れない。
東亰異聞(とうけいいぶん) Amazon書評・レビュー: 東亰異聞(とうけいいぶん)より
4103970014
No.25
(4pt)

どんでんがえし満載の伝奇ミステリ

舞台は帝都「東亰(とうけい)」。都が京都から遷されてから29年。瓦斯灯が普及し始めたといっても東亰の夜はまだまだ闇にまみれて暗い。鋭い鉤爪を持った犬か狼の化身の絶世の美女、はたまた全身を炎に包まれた魔人が闇夜に現れては無差別に殺戮を繰り広げていた。新聞記者の主人公はこの魑魅魍魎な出来事にあるきっかけから深入りするようになり、ある華族のお家騒動がその背後にあるのではないかと思案するようになる。その顛末はいかに・・・。この世のものではない何かが暗躍しているのか、それとも業深い人間の仕業なのか。読み進めて行くうちに思いもかけないどんでんがえしに何度も遭遇するかも知れない。
東亰異聞 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東亰異聞 (新潮文庫)より
4101240221
No.24
(5pt)

東亰という異郷をかいまみる

島田荘司「火刑都市」に言及がある「東亰」が現出する筆力にまず敬服いたします.個々のキャラクターがちょっとライトノベルふうなのも面白い.華麗です.ミステリとして破綻を感じさせないトリックを押さえつつ,夢とうつつが交錯するかんじ,まさに日本ミステリの正道を嗣ぐ作品と言えるでしょう.
東亰異聞(とうけいいぶん) Amazon書評・レビュー: 東亰異聞(とうけいいぶん)より
4103970014
No.23
(5pt)

東亰という異郷をかいまみる

島田荘司「火刑都市」に言及がある「東亰」が現出する筆力にまず敬服いたします.個々のキャラクターがちょっとライトノベルふうなのも面白い.華麗です.ミステリとして破綻を感じさせないトリックを押さえつつ,夢とうつつが交錯するかんじ,まさに日本ミステリの正道を嗣ぐ作品と言えるでしょう.
東亰異聞 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東亰異聞 (新潮文庫)より
4101240221
No.22
(4pt)

時代物が苦手でも

読みづらさを感じさせない文章力とテンポの良さ。
そしてミステリともホラーとも似て非なる物語になっていてそれがとても良かった。
最後の最後まで気持ちよく騙される作品だった。
東亰異聞(とうけいいぶん) Amazon書評・レビュー: 東亰異聞(とうけいいぶん)より
4103970014
No.21
(4pt)

時代物が苦手でも

読みづらさを感じさせない文章力とテンポの良さ。
そしてミステリともホラーとも似て非なる物語になっていてそれがとても良かった。
最後の最後まで気持ちよく騙される作品だった。
東亰異聞 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東亰異聞 (新潮文庫)より
4101240221
No.20
(5pt)

手元に置いておきたい一冊

十二国記や屍鬼とはまた違った、テンポの良い、
特徴ある文章の書き方で、一気に物語の中に引き込まれる。
人間と魑魅魍魎の世界を巧く織り交ぜ、
それら細かい話の間に入る、黒衣と娘の会話が絶妙。
最後にはあっと驚かされる。
東亰異聞(とうけいいぶん) Amazon書評・レビュー: 東亰異聞(とうけいいぶん)より
4103970014
No.19
(5pt)

手元に置いておきたい一冊

十二国記や屍鬼とはまた違った、テンポの良い、
特徴ある文章の書き方で、一気に物語の中に引き込まれる。
人間と魑魅魍魎の世界を巧く織り交ぜ、
それら細かい話の間に入る、黒衣と娘の会話が絶妙。
最後にはあっと驚かされる。
東亰異聞 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東亰異聞 (新潮文庫)より
4101240221
No.18
(4pt)

読めば読むほど味が出る

ぐいぐい引込まれていくストーリー展開に加え、リズミカルで美しい文章が心地よく、何度でも読めてしまう作品です。
東亰の描写がしっかりしていて、起こっている事件にも血生臭い現実感はしっかりあるのに、黒衣と娘人形のやり取りから登場人物たちの会話まで、幻想的な雰囲気がどこまでもつきまといます。他の方たちが触れているように、ラストのラストでの展開は急すぎて私もちょっと首を傾げてしまいましたが、それでもそれを打ち消すだけの魅力がこの作品にはあります。
東亰異聞(とうけいいぶん) Amazon書評・レビュー: 東亰異聞(とうけいいぶん)より
4103970014
No.17
(4pt)

読めば読むほど味が出る

ぐいぐい引込まれていくストーリー展開に加え、リズミカルで美しい文章が心地よく、何度でも読めてしまう作品です。
東亰の描写がしっかりしていて、起こっている事件にも血生臭い現実感はしっかりあるのに、黒衣と娘人形のやり取りから登場人物たちの会話まで、幻想的な雰囲気がどこまでもつきまといます。他の方たちが触れているように、ラストのラストでの展開は急すぎて私もちょっと首を傾げてしまいましたが、それでもそれを打ち消すだけの魅力がこの作品にはあります。
東亰異聞 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東亰異聞 (新潮文庫)より
4101240221
No.16
(4pt)

ミステリー?それともファンタジー・ホラー?

映画「K-PAX」がSFなのか、それともただの哀れな男の偶然の発見なのか、そう言う解釈の多面性と言う点で、この作品もラストまでミスディレクションで先を読ませる力がある(4幕に入ってからは得に)。 種明かしが分かった時点でハッと思い起こしたのが「ユージュアル・サスペクツ」、ああ、これもケビン・スペイシー繋がりだな? で、中盤までの判別がつかない「お家騒動」の探偵ごっこから、後半の怪しくなり、明らかになって行く真実、これは脱帽だな。 黒衣と浄瑠璃人形の対話こそ、この複線とも思えるテーマを一貫させ得るものだ。 「あなたは妖怪変化や魑魅魍魎、そしてUFOにアンビリーバボーを信じますか?」(メルギブソン主演の「サイン」は酷かったね) その答えはここには無い。 しかし、曖昧で奥ゆかしく、どちらともつかず、答えをハッキリ言わないやさしい日本人の美学がここに現れていると思う。 それは「文明開化」と「明治維新」そしてその後の「軍事国家、大日本帝国」への暗闇の時代を経て、失われてしまった。 そして、私たちは小泉八雲(ハーン)の見た視点を追うことで、自分たちのルーツを再発見する。 その美しさと怖さがこの本の中にも生きている。 あっぱれ、小野不由美!
東亰異聞(とうけいいぶん) Amazon書評・レビュー: 東亰異聞(とうけいいぶん)より
4103970014
No.15
(4pt)

ミステリー?それともファンタジー・ホラー?

映画「K-PAX」がSFなのか、それともただの哀れな男の偶然の発見なのか、そう言う解釈の多面性と言う点で、この作品もラストまでミスディレクションで先を読ませる力がある(4幕に入ってからは得に)。 種明かしが分かった時点でハッと思い起こしたのが「ユージュアル・サスペクツ」、ああ、これもケビン・スペイシー繋がりだな? で、中盤までの判別がつかない「お家騒動」の探偵ごっこから、後半の怪しくなり、明らかになって行く真実、これは脱帽だな。 黒衣と浄瑠璃人形の対話こそ、この複線とも思えるテーマを一貫させ得るものだ。 「あなたは妖怪変化や魑魅魍魎、そしてUFOにアンビリーバボーを信じますか?」(メルギブソン主演の「サイン」は酷かったね) その答えはここには無い。 しかし、曖昧で奥ゆかしく、どちらともつかず、答えをハッキリ言わないやさしい日本人の美学がここに現れていると思う。 それは「文明開化」と「明治維新」そしてその後の「軍事国家、大日本帝国」への暗闇の時代を経て、失われてしまった。 そして、私たちは小泉八雲(ハーン)の見た視点を追うことで、自分たちのルーツを再発見する。 その美しさと怖さがこの本の中にも生きている。 あっぱれ、小野不由美!
東亰異聞 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東亰異聞 (新潮文庫)より
4101240221
No.14
(4pt)

美しい日本語

今まで私が読んだ小野不由美さんの作品はどれもそうなのですが、この作品は特に「日本語ってきれい!」と思えるほどリズミカルないい文章で、読んでいて心地良くなってきます。そして、もちろんのこと内容も進むにつれてページをめくる手が止まらなくなります。魑魅魍魎が跋扈する街、東亰。そこで起こる奇怪な事件・現象。火炎魔人に闇御前。すべての謎が解明されたとき、なんとも切なく悲しいラストが待っています。この事件の真相は話の流れからなんとなく予想がつくのですが、そこで安心してはいけません!その後の展開は思いもよりません。「えっ?えっ!?」と言ってる間にさらにすごいことになってきます。本当のラストに行き着くと「こうなるの…?」とちょっと悩んでしまいましたが、“東京”じゃなくて“東亰”だからなんでもアリだと割り切ってしまいました。どれほどの衝撃かというと、読んでみればわかります!ラストがすっきり納得できなかったので星4つですが、十分楽しめる作品です。
東亰異聞(とうけいいぶん) Amazon書評・レビュー: 東亰異聞(とうけいいぶん)より
4103970014
No.13
(4pt)

美しい日本語

今まで私が読んだ小野不由美さんの作品はどれもそうなのですが、この作品は特に「日本語ってきれい!」と思えるほどリズミカルないい文章で、読んでいて心地良くなってきます。そして、もちろんのこと内容も進むにつれてページをめくる手が止まらなくなります。魑魅魍魎が跋扈する街、東亰。そこで起こる奇怪な事件・現象。火炎魔人に闇御前。すべての謎が解明されたとき、なんとも切なく悲しいラストが待っています。この事件の真相は話の流れからなんとなく予想がつくのですが、そこで安心してはいけません!その後の展開は思いもよりません。「えっ?えっ!?」と言ってる間にさらにすごいことになってきます。本当のラストに行き着くと「こうなるの…?」とちょっと悩んでしまいましたが、“東京”じゃなくて“東亰”だからなんでもアリだと割り切ってしまいました。どれほどの衝撃かというと、読んでみればわかります!ラストがすっきり納得できなかったので星4つですが、十分楽しめる作品です。
東亰異聞 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東亰異聞 (新潮文庫)より
4101240221