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星月夜
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星月夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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前半は 良かったのですが、 後半は 砂の器や飢餓海峡を 期待して読んでいたので、疑問符が付きました。 他の伊集院さんの作品での すっきりした読後感は ありませんでした。残念です。 | ||||
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とある病院へ行った時のこと、長い待ち時間の暇つぶし用に病院に備えてあった「星月夜」を手に取りました。著者の文章については、週刊誌のコラムで目にする程度で、単行の作品を読むのはこれが初めてでした。ごく初めまで読んだところで、診察を受け中断。文章の流麗さとプロットに引き込まれ、どうしても読み終えたいと、文庫本をAmazonから取り寄せました。 期待通りの作品でした。著者初めてのサスペンス作品ということでしたが、他の伊集院作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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このジャンルの小説が無い、伊集院さんが書かれたので少々疑心暗鬼を持って読んだのですが。昭和の推理・サスペンス小説ファンには満足なのでは…、バックボーンに無理があるのでは?とも感じますが興味深く最後まで読めたので面白いと思います。 | ||||
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さすがにエンタテインメントの手練れだけあって文章はうまいし、人物造型も巧み。 しかしどうしてもわからないのは殺人の動機。 まず、嘗ての同級生である夫婦に対して(死んだのは夫だけだが)。自分の恋人を取られた怨みかとも思ったが、昔命を賭してまで助けたほどの親友を殺すかね。しかも放火までして。 もっとわからなかったのが、可菜子という若い女性を殺したこと。自分の憧憬たる昔の恋人と一見似てるが、よく見ると全然違っていたので・・・という理由しか考えられないんだけど、わざわざ自宅に呼んで監禁して殺すかなぁ。 犯人は一代で巨万の富を築くだけの人物なのだから、それなりの判断力等は持ち合わせている筈だが、こんなつまらん理由で人を殺すとは思えない。 石丸という元刑事のキャラクターは面白かったが、最後は腰砕けだし、ミステリーとしては駄作の部類に入るだろう。 やはり作家にも向き不向きはある。伊集院氏はいい作家だと思うが、ミステリーには向いていない。 | ||||
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推理小説を読む楽しみは、「この後どうなっていくのだろう」というサスペンス、「そうだったのか」という意外性、「やられた」という作者の巧みさへの脱帽感、それに加えて登場人物(多くの場合主人公かそのパートナー)への共感や憧憬といったところから来るのだと思います。残念ながら本書にはこのいずれもが欠けています。 会話が多くページの白さが目立つ本ですが、簡潔な描写から情景や登場人物が目に見えるように浮かび上がってくるあたりは、さすがの筆力というべきでしょう。しかし、推理小説としては、他のレビュアーの皆さんが言われているような欠点が多すぎます。作者が推理小説を「なめている」ことの表れなのではないかと思います。 推理小説を読む楽しみを得たいなら別の優れた本が山ほどあります。伊集院静さんの良い仕事を味わいたいなら別の小説やエッセイが沢山あります。どちらの面からも、あえて本書を手に取る必要はありません。 | ||||
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伊集院静の世界観(それはそれで味があるけれど)を受容れることが前提なので、そこには推理小説の醍醐味である、筆者と読者のかけ引きは存在しない。推理小説として成立しているかどうかも微妙だ。 | ||||
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素晴らしいミステリーである。久しぶりに大人のミステリーを読んだ気がする。著者らしい描写が、素晴らしい。出だしの描写からして、今時のミステリーとはひと味もふた味も違う。こういう文章を読むだけで価値がある。もちろん、ミステリーとしても、一級品であると思う。本物の小説家が、本腰を入れれば、これだけ素晴らしいミステリーも書けることがわかる。著者の才能に嫉妬する。。。。 星月夜のタイトルであるが、私は、ゴッホの狂気と、本書の殺人者の狂気を重ね合わせているのだろうと思う.あるいは、主人公?の美しさと狂気との対比を比喩しているのであろうか?いずれかであると思う.間違ってたら、ごめんなさい. | ||||
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伊集院静の推理小説ということで期待して読んだが、 なんだか釈然としない。 これは、あの伊集院なのか思ってしまう。 エッセイや、自分の過去についての文章とあまりに違う。 深いことをやさしい言葉で表現してくれるあの雰囲気を 小説に求めてはいけないということなのか。 登場人物が多く、感情移入できる人が決めずらい。 なんだか、古い2時間ドラマを見ているようだった。 | ||||
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「星月夜」というタイトルは、ゴッホの絵のタイトルからとったときいて、作中にこの絵がでてきて、何らかの謎解きに使われるのかと思っていたらでてきませんでした。 なぜ、このタイトルなのでしょう? 小説の出来はさすがといった感じなのですが、推理小説としてみれば陳腐さや物足りなさを感じます。 捜査する側の登場人物が多すぎて、誰が主人公なのかよくわかりません。よくある名探偵、名刑事が謎を解き明かすといった感じではありません。 最後にわかる犯人やその動機も、途中まで面白いと思って読み進めたからこそ、残念に思います。 | ||||
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広義のミステリーでした。謎解きを期待すると、それは肩透かしを食らうし、流行りの警察小説かと読み始めれば、それも違います。群像劇?それも違いますが、視点が多数なのに、目が回らないのは、さすがに筆力があるからでしょう。 犯人の感情の変遷をもう少し書いてくれば、説得力があったのに、と残念にも思いますが、敢えて書かないことがたくさんあるようなので、読み手に委ねるのが狙いとすれば、作者の勝ちでしょう。いろいろなことを考えながら、楽しく読ませてもらいました。 | ||||
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出来具合については他のレビュアーの方のを見ても判るとおり、日経のレビューとは大きな食い違いがあるらしい。 理由についてはさまざまに考えられるが、要は一部の批評家大先生や大作家先生には面白く、 一般読者にはさほどでもないような出来具合だからだろう。 つまりこの本は『大先生専用』と言うことかもしれない。 そう心得て買った方が良いと思われる。 | ||||
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過去の話、西や東の各所に飛んで、それらが最後に繋がると、なるほどと思える まぁ、普通にミステリ小説だなと よく調べてるなというのも解ったし、最初の時点での謎も、話を追っていくうちに解ってきて面白かったんだけど 何か物足りなさも感じた ミステリではあるけど、推理してる風にはなく、この人はいるのかなって思えるくらい人が多すぎて解り難い 登場人物への思いいればほとんど中途半端に終わってしまって、それが物足りなさを出しているのかもしれない | ||||
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個人の力ではどうすることも出来ない矛盾や巨大な悪との対決といった「社会派」の必然性はなく、犯人探しの面白さ、あっと驚くトリックという「推理小説」の要素も皆無。さらに「警察小説」として組織の抱える諸問題を提起する、という面もなし。 硬質で感情を交えず、事実を積み重ねるという決まりごとを根底から覆すことでは、作者の「挑戦」は成功かもしれないし、古くからの愛読者離れも防いでいるかもしれない。 けれども、いくらなんでも現場の刑事が鍛冶場の情景を裏付けるためにベラスケスの絵を観にいかないだろうし、銅鐸の新規鋳造は新進気鋭の考古学者の新学説発表と結びつかないと、読者に情報をすべて与えたように見せかける「推理小説」のルールからは乖離してしまう。 「推理小説」とさえ自称しなければ、相変わらず巧みな心理と情景の描写には◎なのに、敢えて帯でアオる出版社の姿勢に激しく疑問を抱かざるを得ない。 | ||||
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帯に「砂の器」「飢餓海峡」と並ぶ社会派推理小悦のように書いていますが… それは、言・い・す・ぎだろう 事件発生から被害者や関係者の過去など道具立てとしてはとても良いのですが、 警察ものとして書いているわりには、警察小説特有の熱さがない感じ。 若い女性と老人が一緒に殺されている、となれば(実際の捜査はともかく)警察小説的には 2人の接点を中心に捜査するが見つからない、やがて現われた意外な接点から事態は急展開する、 2人の背景を描くのであれば、それぞれの悲しい数奇な運命を描いて事件の切なさを強調する、 というのを期待しますが、多少はあるもののメリハリがない感じ。 もっとねちっこく書けば重厚な推理小説になりそうなところを、わりとさらっと書いて いるのが伊集院さんのダンディズムなのかしらん。 伊集院静に東野圭吾のようなミステリや、今野敏のような警察小説を求めて読む人は いないと思いますが、(でも帯を見たら松本清張のようなのを期待するか)、そういった 観点で読んだらすかされた気分になるでしょう。 | ||||
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閉塞感が凄くて惹きこまれました。小説全体を覆う重苦しい雰囲気が臨場感をよく出しています。 以下、ネタバレ注意です。 石丸が最後にもう一度大暴れすると思っていたのですが、意外とあっけなかったですね。 あと、なぜ犯人は遺体をわざわざ簡単にバレてしまうようなところに棄てたのでしょうか? クルーザーを持っているのなら、普通はもっと沖合いに棄てるのではないでしょうか。 あるいは広大な自分の土地のどこかに埋めてしまう手もあったのではないでしょうか。 | ||||
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伊集院さんらしく、美しい推理小説でした。 そして、被害者の哀しみ。刑事の哀しみ、加害者の哀しみ、読者それぞれの哀しみに 静かに寄り添ってくれるような小説でした。 | ||||
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