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カンタベリー・テイルズ(聖地巡礼)



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カンタベリー・テイルズ(聖地巡礼)の評価: 3.50/5点 レビュー 10件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(5pt)

ミステリーからSFまで

オムニバス形式だが・・・

ある話の脇役がある話では主人公であったり、重要な役回りであったりしながら世界が繋がっている

現実の私たちの世界も同じようなもので、皆自分が主人公の物語を生きているし、どこかの誰かの人生では脇役として登場している

最終話シップ・オブ・テセウスは小説の中に登場する小説だが、この最終話は距離だけでは無く時間という軸でも皆が繋がっていると感じさせてくれる寓話
カンタベリー・テイルズ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:カンタベリー・テイルズ (講談社文庫)より
4062932636
No.9:
(3pt)

あとがきまで読むべき

「聖地巡礼」を改題したそうですが、もともとがこの「カンタベリー・テイルズ」なので元に戻っただけだとか。ちょっとずつ重なる短編集です。少しずつ読者にも謎解きさせる、この作者お得意の構成です。ただ、「シップ・オブ・テセウス」が入っている意図が良く分かりませんでした。(「ジョン・ドゥ」の俊夫が書いた小説というのはわかるのですが、小説内にひねりがあるのか、意図が取り切れませんでした。)
最高に皮肉が効いているのが作者のあとがきで「パワースポットでパワーが奪われる」という作者の感性です。世の中で当たり前に推奨されていることを逆にとらえ、どす黒く変換して提示してくるところが、この作者の魅力だと再認識しました。
カンタベリー・テイルズ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:カンタベリー・テイルズ (講談社文庫)より
4062932636
No.8:
(4pt)

「聖地巡礼」単行本化

「カンタベリー・テイルズ」の出来が良すぎて、他の作品から浮いてます。「カンタベリー・テイルズ」以外はページを埋めるためのおまけ。だから文庫はこれが本のタイトルになったのだろう。おまけ作品たちも何度か読み直せば(読み込めば)、何か見えていないつながりが見えてくるんだろうか。
カンタベリー・テイルズ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:カンタベリー・テイルズ (講談社文庫)より
4062932636
No.7:
(3pt)

初期の作品

作家の「聖地巡礼」というノベルズからの改題。 まだ全然売れなかった時代の作品だという。 確かにそうかなあ。 と思う。 連作といっても、連作必然性はあまり感じられず、表題作のカンタベリーテイルズの登場人物と同じ名前を他の作品の登場人物に使ってるだけでしょ?というか。 でも、最近はとても面白くなってきたし、こうしだ読書メーターへのコメントもせっせとリツィートしてくれて頑張ってるな、と思う。 後書き読んで、東日本大震災のあの頃彼女はこうだったんだ、と感慨に浸った。
カンタベリー・テイルズ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:カンタベリー・テイルズ (講談社文庫)より
4062932636
No.6:
(3pt)

5編収録の短編集。

5編収録の短編集。 『聖地巡礼』の改題なのだが、はしがきによれば、元々が『カンタベリー・テイルズ』というタイトルだったらしい。 真梨幸子は読み手を程良く不快にさせるツボを心得ているようだ。 文章の中に散りばめられる不快な言葉、何とも遣る瀬無い描写が、程良さの理由だろうか。 さて、本作だが、初期の作品ということもあってか、他の作品に比べると些か面白さに欠ける。 最初の『グリーンスリーブス』は面白かったが、他は平凡な作品ばかりだった。 『グリーンスリーブス』『カンタベリー・テイルズ』『ドッペルゲンガー』『ジョン・ドゥ』『シップ・オブ・テセウス』を収録。
カンタベリー・テイルズ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:カンタベリー・テイルズ (講談社文庫)より
4062932636
No.5:
(5pt)

イヤミス初心者にもおすすめ

世界遺産でもありパワースポットでもあるカンタベリー大聖堂に向かう面識のない人々が、とっておきの話を披露する「カンタベリー・テイルズ」。 この短編を軸に、時系列をいったりきたりしながら、「カンタベリー・テイルズ」の登場人物たちが主役や脇役になって登場して、次々と絡んでいく…。 その物語では幸せを掴んだ人物が他の物語では悲惨な事件にまきこまれ、ある物語の脇役が他の物語のキーになる…など、長編として読むとさらに楽しめます。 個人的には表題の「カンタベリー・テイルズ」がすごかった。 あのラストに、悲鳴をあげそうになりました。
カンタベリー・テイルズ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:カンタベリー・テイルズ (講談社文庫)より
4062932636
No.4:
(3pt)

パワースポットをモチーフにした風変わりなミステリー

聖地巡礼と内容が想像できないタイトルだが、各地の(海外含む)のパワースポットをモチーフに例のごとく癖のある女性達の風変わりなストーリーが展開する。
パワースポットミステリーと謳ってはいるが、あまり話の核にはパワースポットはあまり関係ないような感じである。収録作品もミステリーというよりはサスペンスと言った方がいい感じで、謎を巡る展開は魅力的だが、あまりミステリー的な解決は志向されていない。
最後の作品は劇中作という設定で珍しいSFものになっている。
著者の作品としては長編と比べると随分あっさりした薄味ではあるが、標準以上の出来で退屈はさせない。
聖地巡礼 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:聖地巡礼 (講談社ノベルス)より
4061827669
No.3:
(4pt)

真梨 さんの短編ってどんな感じだろうと、興味をそそられました。

彼女の短編は初めてです。「ふたり狂い」も短編のようですが、どこかでかすかに繋がっているので、本当の短編という意味では本作が初めてです。読みごたえをいう意味では、私は長編の方が好きですね。期待している「ドロドロ」の部分が、あっという間です。そこを想像力で補って・・・。長編のような後を引く読後感は少ないですが、面白く読みました。
聖地巡礼 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:聖地巡礼 (講談社ノベルス)より
4061827669
No.2:
(2pt)

ドロドロしてない

5編からなる連作短編集。
連作といいながら、それぞれの話の関連はとても希薄でそれらが
収束した感もない。

それに真梨幸子の真骨頂といえばやはり生々しい中年女の嫉妬に
狂った姿の描写だろう。真梨作品にドロドロのみを求めている方は
スルーしても差し支えない作品だと思う。
聖地巡礼 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:聖地巡礼 (講談社ノベルス)より
4061827669
No.1:
(3pt)

あっさりした怖さで読みやすいです

新書版で224頁の中短編集で以下の作品が収められ
ています。

グリーンスリーブス・・・書き下ろし
カンタペリー・テイルズ・・・小説現代2008年9月号増刊号「メフィスト」
ドッペルゲンガー・・・書き下ろし
ジョン・ドゥ・・・書き下ろし
シップ・オブ・テセウス・・・書き下ろし

 著者の長編はねっとりした怖さを感じさせ、読み
終わった後にも引きずる作品が多いですが、それに
比べると軽めであっさりした怖さの作品ばかりで読
みやすいです。

 著者の作品を初めて手に取る方にお勧めします。

聖地巡礼 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:聖地巡礼 (講談社ノベルス)より
4061827669

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