ミステリーズ
評判
ミステリーズの評価:
4.00/5点 レビュー 8件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ミステリーズの評価:
4.00/5点 レビュー 8件。 B ランク
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「密室症候群」は作中作の中に作中作があり、かつ"心の密室"を扱うという凝った趣向で、本作では一番の出来。「禍なるかな、いま笑う死者よ」は笑い顔の死人の謎を扱うものだが、物語にして綴る程のアイデアではない。この程度のレベルの作品が多過ぎる。「解決ドミノ倒し」は舞台劇を意識した殺人ドラマで、ドンデン返しの無限地獄で笑わせるが、最後のオチがありきたりでガッカリさせる。「不在のお茶会」はクィーンの「キ印そろいのお茶の会」の題名のもじりで、「<私>とは何か」を追求しているようで、実は「ミステリにおける<読者>の役割」を論じたもの。そして、これが本作全体のテーマになっている。「あなたが目撃者です」も本当は<読者>を登場人物にしたかったのであろう。小説なので、ああいう書き方しか出来なかったが。「解決ドミノ倒し」も犯人は<読者(聴衆)>だと言っているのだ。全体構成に対する作者の再三の注釈は煩い。
文学(芸術)作品のように、"私の作品は分かる人だけ分かれば良い"という態度で娯楽小説を書いて貰っては困る。新しいミステリ像の構築と言う目的が先走ってしまい、読者に対するミステリ的驚きを与えるという点で不満が残る作品。