悪人

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

悪人の評価:

4.01/5点 レビュー 407件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.01pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全326件 161〜180 9/17ページ
No.166
(4pt)

ジャケ買い

表紙の妻夫木さん、深津さんがあまりにも迫力あって思わず買ってしまいました。ストーリーとしては、まさかこんな展開、という感じ。特に光代については、いくらなんでもこんな急展開、とびっくりしました。光代本人が一番びっくりだったんでしょうが。後半は祐一と光代の気持ちが痛いくらいで、読んでいてヒリヒリしました。先は読めたけれど、ラストは・・・私自身はあまりにも救われない・・・やりきれない・・・と思いました。本当の悪人とは・・・その問いはどこかに吸い込まれて返ってこない。
悪人(上) (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 悪人(上) (朝日文庫)より
4022645237
No.165
(5pt)

早くて綺麗

綺麗な商品でした。大満足。又利用させて頂きたく思います♪
悪人 Amazon書評・レビュー: 悪人より
402250272X
No.164
(4pt)

盛り上がりがイマイチ?

物語の前半部分は女の子を殺したのは誰なのかということを主軸に展開しますが、後半は主人公の"祐一と光代"に焦点が絞られ、祐一の過去、家庭環境が重なり、結末へと向かいます。最後に説明し過ぎなところもあり、少し盛り上がりにかけていたかと思いましたが、情景の描写や場面展開がうまく、次へ次へと読ませますね。吉田修一の作品はパレードしか読んだことがなかったけど、ほかのものも読んでみようと思いました。
悪人(下) (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 悪人(下) (朝日文庫)より
4022645245
No.163
(4pt)

小説を読んで映画も行きました。

本の表紙からは正直読みたいとは思いませんでしたが、映画の予告編を観て試しに読んでみようと思いました。表紙と題名からは、関心も無かったのですが読んでいるうちにはまってしまいました。上下とも読み終え映画にも行きました。久しぶりに感動しましたね。
悪人(上) (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 悪人(上) (朝日文庫)より
4022645237
No.162
(5pt)

何がどこにあるのか。

先日、映画版 悪人を見て最後の「俺は・・・、あんたの思っているような男じゃない」があまりにもどう解釈していいのか解らなかったので、小説を買うと心に決め、そのままの勢いで読み切ったのだった。一緒に居てくれた人からは「あれは光代が罪に問われないためにでしょう」と言われ、確かに最初はそう瞬間的に思ったのだけれども、本当にそれだけなのか、と読むことにしたのだ。この小説の始まりは、祐一の逮捕から始まる。そして、祐一を取り巻く環境と殺された女性の環境が交互に映し出される。この小説を読むほどに、祐一という人間が抱える闇は驚くほど少ない。むしろ、無に近いのかもしれない。体の8割は第三者へのいたわりからで来ている。この殺人も自ずと優しさの押しつけと誤解から始まったことだったのかに思える。小説版の方が祐一の精神面と行動面を深く掘り下げている分非常に解りやすく、そこに至った経緯も理解がしやすい。なぜなら、映画の祐一は何も言わないし行動をしない。光代を見続けないとそこには何も無いからだ。上巻はほとんどそこに焦点が置かれていて、下巻は映画の内容通りに話が進んでいく。むしろ、小説では下巻が淡々と進んでいくが、映画だと下巻部分を掘り下げている。つまり下巻は光代の物語だからだ。ヒロインであり狂言まわしである光代がキーファクターなのだが、光代の面から光を当てすぎると光代の感情の流入が強すぎてぶれてしまう部分がある。だから小説は祐一サイドを明確に書いているので、僕には解りやすかった。男の精神なんてこんなもんよと思ってしまう。最後の「女性を追いつめることに快感を覚えとったんです」という台詞があるのだが、これは検事に言わされた結果だろう。祐一は優しすぎる人間でそれを表現するのがすごく下手な男の子なのだから。祐一のばあちゃんが「・・・これまで必死に生きてきてとぞ。あんたらなんかに・・・、あんたらなんかに馬鹿にされてたまるもんか!」とあるが、痛いほど伝わってきた。なんで、まじめに生きている人間が搾取されなければならないのか、そんな悲痛が聞こえてくる。佳乃の父親、佳男の台詞がまた心にざっくり刻まれてきた。「今の世の中、大切な人もおらん人間が多過ぎったい。大切な人がおらん人間は、なんでもできると思い込む。自分にはうしなうものがなかっち、それで自分が強うなった気になっとる。失うものも無ければ、欲しいものも無い。だけんやろ、自分を余裕のある人間ち思い込んで、失ったり、欲しがったり一喜一憂する人間を、馬鹿にした目で眺めとる。そうじゃなかとよ。本当はそれじゃ駄目とよ」裕福さとは何なのか。ただ、大切な人を思うことではないのだろうか。大切な人たちと歩いていくことではないのだろうか。この話では悪人を佳乃を蹴りだした大学生や社会の代表の振りをするマスメディアだったりするのだが、小説でも映画でも、そうはいっても人を殺したのは祐一で公的な裁きを受ける訳だ。そして、小説では本人は死んで詫びるしか無いぐらい反省している。そして、光代も逃亡補助をしているので、祐一がかばったとはいえ、心の中で常に葛藤がなされている。光代も祐一もAROUND 30であり、自分達の世代でありどのように世界を見つめるのかがとても重要になってくるのだが、最近の親とのやり取りで感じるのは、誰しも佳男のように子供のことを大切に思ってくれているし、自分も親のことを大切に思っている。そして、自分の中にも祐一のような不器用さと優しさはある。問題はそれをどのように制御していくか、そして、社会とどのように向き合っていくのか。悪人という作品は2009年までの閉塞した日本そのものであり、一般には出会い系殺人とよばれる事件を裏側から書いたものであるが、これをどのように各自受け止めていくのかが、2010年以降の日本の社会に求められることだろう
悪人(下) (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 悪人(下) (朝日文庫)より
4022645245
No.161
(5pt)

読みました。朝日新聞連載時は多忙で読む暇なし。

場所は九州長崎、佐賀、福岡。主人公は 母親に 置き去りにされた。じっと灯台をみつづけて。じっと待ち続けている少年。それから 何年もたった。少年は青年になっている。黙々と働く青年。さらに、車、それも白いスカイラインだ。金髪。いいですね。会うと約束していたのに娘は金持ち軽薄なる学生の車に乗って行ってしまった。やっぱり、怒りますよね。追いかける若者。学生に突き落とされてしまった若い娘。彼女を助けようとして若い娘の怒りの行動に青年は ああ反応せざるとえなかった。納得するのである。それからの ハラハラする 経過。年上女との逃避行。映画の印象が強すぎる。映画の脚本も原作者が監督と一緒に書き上げたのである。つらいつらい作品。しかし 現実にありうる。
悪人 Amazon書評・レビュー: 悪人より
402250272X
No.160
(5pt)

映画のイメージがぴったり

自分の場合は映画の情報先行で、(映画はみていないが)この小説を読んだわけだが、映画の配役はまさにぴったりというイメージであった。特に、深津さんが受賞した理由もよくわかるし、彼女以外は考えられないほどはまり役だったと思う。小説のストーリーは、自分はかなり好きな内容。思いつくところでは、東野氏の「手紙」も同じように、犯罪者と女性の話が軸になっている。ただ、この小説の特徴は、法で定められた犯罪者のみが悪人として追求されるのだろうか?という投げかけなのだが、他人の命さえ奪ってなければ、ひどい恐怖心を与えても、他人の生活をあざ笑っても追求されないというのか ということをもういちど考えさせる内容であった。映画と小説はどれほど違うのかはわからないが、小説の最後のシーンには泣けた。誰かを守ろうとすることこそが、愛ということ。それも強く感じさせられた小説であった。
悪人(上) (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 悪人(上) (朝日文庫)より
4022645237
No.159
(5pt)

映画とは時系列が若干違うが、心情がよくわかるのでおすすめ。

悪人の何がすごいかというと、2009年までの閉塞感のある日本そのものを完璧に書ききっている、ということだ。いったい、清水祐一と僕との間の差はいったいどこにあるのだろうか、そんなもの無いに決まっている。石橋佳男と僕の父親にどれほどの差があるのだろうか?そんなものは無い。映画とは若干時系列が前後するが、日本が直面していた課題、世の流れ、そしてマスコミのあり方、殺人犯の心理、そのステークホルダー達の感情といった、様々なものの側面が多面的に展開されてい、映画だけではわからないそこに至った経緯が積み重なるように理解できる。下巻はこれから読むが、映画のラストの本当の心情がどういったものだったかをひも解きたくって購入したので、わくわくしている。
悪人(上) (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 悪人(上) (朝日文庫)より
4022645237
No.158
(4pt)

何と切ない

「さよなら、愛しているけど。さよなら、愛しているから。」色んな読みがあろう結末ですが、わたしはそういうストーリーだと読むことに決めました。理由は、同著者による東京湾景 (新潮文庫)の視野です。或いは、愛すことを求める気持ちの切なさが描かれていると言えましょうか。また、被害者の父親や、バスの運転手という市井の人物や、被疑者の友人の立場を借りて訴えられる作者の人間観が、確実に読む者に伝わります。
悪人(下) (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 悪人(下) (朝日文庫)より
4022645245
No.157
(4pt)

上巻よりは小説らしかった

正直、上巻を呼んだ時は、あまりに浮ついた感じがして、ちょっと感情は入らなかったけど、下巻は人間の情緒が細やかに描かれていて、ずっしりとこたえました。これをどう捉えるかは読んだ人任せなんだけど、結局は真実は誰にも分からないんだから、自分で考えて、落ち着くしかないジレンマに秋の夜長悶えましょう(笑)
悪人(下) (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 悪人(下) (朝日文庫)より
4022645245
No.156
(4pt)

混沌

人の心は闇だ。他人には解らないし、自分でさえも解らない。その心が生み出す人の行為も、何故そうなるのか、そうなったのか、結局のところ解らない。善と悪、生と死、何がそうであって、何が正しいのかも解らない。真実は見えづらい。しかし、真実はあるはずだ。この小説はそのギリギリのところを描いているように思われる。現代の怖ろしいまでの混沌(カオス)の中で、これが限界だったのだろう。
悪人(下) (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 悪人(下) (朝日文庫)より
4022645245
No.155
(4pt)

切ない…

映画から入りました。 もって祐一と光代の心情、細かな部分、その後を知りたくて帰りに購入。 何年ぶりの小説でしょうか。 最近は細かな字を見るだけで頭が痛くなるくらいでしたが(笑)、 一日で読めました! 読みやすく、引きつけるような構成でどんどん進みます。 私はどっちかとゆうと不器用な人間なので、祐一と光代、どちらにも感情移入できました。 人に気持ちを伝えたりするのが特に苦手です。 消極的、陰な人間は共感でき、積極的、陽な人間はイライラすると思います。 まぁ人を殺す心情まではわかりませんが、『誰も自分の言う事は信じてもらえない気がした』…過去のトラウマから、日々の生活での悲しい言葉です。 祐一、光代の孤独、陰鬱な気持ち、同じ毎日、寂れた町…リアルです。 増尾も佳乃も今時って感じで、人間として薄くプライドだけは立派。 佳乃の親は普通なのに、あんなに性根が悪く歪んでるのはなぜか… 自分の娘も知らないところであんな風に育たないとも限らないので怖くなったり。 色々考えさせられる話です。 でもベタな仕上がりでも光代には祐一の最後の行動を信じ続けて欲しかった! 映画ではわからなかった最後に、一筋でも光がないかと小説買ったのが、読んだ後さらに切なさが残ってしまいました…(泣)
悪人(下) (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 悪人(下) (朝日文庫)より
4022645245
No.154
(5pt)

深い

この映画に関する広告で「出会い系サイトで出会った女性を殺害する悪人を演じた妻夫木聡さんは…」と言ったコメントを聞いたが、私にはどうしても祐一が悪人とは思えない。つらいことの多い毎日を乗り切るため、誰もが大切にできる何かを求めている。そんな他人の気持ちを逆手に取って援交を繰り返すOL佳乃、佳乃を殺したと思い込み逃亡、殺してないことが分かりそれを面白おかしく仲間に話す大学生 増尾、本当の悪ってこちら側のはず。たまたま殺人を犯してしまった祐一だけが裁かれるって、本当に救われない。裁判員制度が導入された現在、もし自分が裁判員になって、そこまで見抜くことができるか?もし自分が光代だったとしたら、祐一の愛を信じ抜くことができるか?物事は様々な局面から見なければ分からないが、自分の生活の中でも一局面だけ見て済ませてしまっていることが多いことに気づく。善とは? 悪とは? 愛とは? 愛する人のためにできることとは?人間の根本的な部分についていろいろ考えさせられる、とても深い本。
悪人(下) (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 悪人(下) (朝日文庫)より
4022645245
No.153
(5pt)

「悪人」へのボーダーライン

社会の片隅で祖父母とひっそり暮らすどこにでも居そうな少年。その彼が、ただありふれた異性への思いをきっかけに、犯罪者・逃亡者へと堕ちていきます。大それた欲望も悪意も持たず、平凡に暮らして行けたはずの人生。ただ幾つかの何かが「悪人」へのボーダーラインへ運んで行き・・・。誰でも、加害者にも被害者にもなる可能性のある日常で、絶対に越してはいけない一線があります。この中にはいろんな形の「悪人」が出てきますが、結局人はみんな「悪人」なのかなぁと思いました。重松清氏著作の「疾走」を読んだ時と同じような、社会から弾かれた者の悲哀を感じました。
悪人(上) (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 悪人(上) (朝日文庫)より
4022645237
No.152
(5pt)

テーマを勘違いしているのではないかなあ

吉田は映画で柄本明が叫ぶ「真面目に生きとる人間をバカにするな」の一言を世に出したかった。人の挫折というのは、「逃げ」から始まるのではないかな、負けても負けても真面目に行けと。その一言を、「逃げ」で表現しているのだから、「逃げ」の現象をどうこう言っても始まらない。平成20年前後の日本に生きている読者に、出合い系や解体労働者や地味な女や軽い女などの具材を提供しただけで、登場人物は、吉田の思い通りに行動し発言する。太宰は、小説というは一言を伝えんがための饒舌みたいなことを言っていましたが、弱い俗物の多い日本人のために、切腹せんで、行き詰らないで、吉田に再度このテーマで書いて頂きたい。今度は、人間の生きる本能はかくも強いのだ、わかったかこのへたれ日本人が、という「おち」が良いと思う。閉塞した日本社会を打破する、一つの解答作品を描ける吉田の力量に期待したい。
悪人 Amazon書評・レビュー: 悪人より
402250272X
No.151
(5pt)

善人。。。

いっきに 読み、 久々 号泣しました。 佐賀に生まれ、育った私にとって、光代の内に秘める感情は、世代を超えて共感しました。 光代にとって、たとえ一時の出来事でも、かけがえのない 大切な時間が持てた・・・いい人生だったと思える。良かったね。そう 思います。。。。真実は人それぞれ違うから。故郷を遠く離れ 標準語の飛び交う暮らしの中で、故郷の言葉が これほど 愛おしく感じられた本もありませんでした。
悪人(上) (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 悪人(上) (朝日文庫)より
4022645237
No.150
(4pt)

今、愛する人がいる人にも、いない人にも。

悪人はラブストーリーだった。人を愛するということ。それについて書かれている。親子の愛も、男女の愛も、どんな愛も、人が人を想う所、そこに愛がある。愛が生まれる。ただし、愛は必ずしも「幸せ」ではない。
悪人(上) (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 悪人(上) (朝日文庫)より
4022645237
No.149
(4pt)

強さを持つ大切さ

レビュー評価の低い方の多くに“弱い人間を描いているだけ”という意見が多い。むしろ、作者はそこが描きたかったと思う。その“弱さ”こそ、テーマ。この殺人事件は、あらゆる登場人物の“寂しさ”“嫉妬心”“見栄”そういった心の弱さが、様々な角度から偶然に重なり合って起きてしまった事件だと思う。この事件の悲しさは、そこにある。誰にでも起こりうる事件だし、些細なきっかけで回避できた事件だったはず。そして、些細なきっかけこそ、佳男がつぶやいた「大切な人」の存在なんじゃないかな。人間だれもが弱い。だからこそ、そんな弱さを互いに認め、一緒になって支え合える「大切な人」が必要。大切な人がいることで、誰かに必要とされているという喜びが生まれ、大切な人を守りたい、そばに居たいと思う気持ちが生まれる。人はそこで「強さ」を持てる。そして、その強さが、自信となり、自分自身への愛、自己愛にも繋がる。彼らには、その「強さ」が足りなかったんだと思う。「強さ」さえあれば、彼らも、自分の人生に光を見いだせたんじゃないかな…当たり前の幸せを手に入れられたんじゃないかな…考えれば考えるほど、涙が込み上げてくる。佳男がつぶやく「大切な人がおらん人間が多すぎる」というセリフが今も心に響いている。
悪人 Amazon書評・レビュー: 悪人より
402250272X
No.148
(4pt)

確かに、新鮮味はないですが・・・

通勤途中の読書3日ぐらいで読み終えました。他の方のレビューにもありましたが、確かに面白いしぐいぐい読めるのですが過去の他の小説でも見たことがあるような感じがどうしても気なってしまった。ですが。。。。昨今このような事件が頻繁に起きている。もしかしてこの小説と同じなんじゃないだろうあと感じてしまう。という意味では、手法どうこうってのはどうでもよくって、ただ純粋に作者が現代に訴えたいってことが伝わったのかなって気もします。
悪人 Amazon書評・レビュー: 悪人より
402250272X
No.147
(4pt)

誰よりも弱く純粋な“悪人”

人間くさい。 まるでその人が隣りに座っているかのように、登場人物1人1人の匂いが漂ってくる。そんな小説でした。 弱さや寂しさ・汚さ・執着心・エゴ…その他諸々人間の“負”の部分が、本を閉じてしまいたくなる程生々しく表現されています。 羨ましいと思うような人物は1人も登場しないのに、登場人物全員に共感してしまうという不思議な感覚を味わいました。 吉田修一さんの作品はこの『悪人』が初めてだったのですが、これを読み終えてすぐに彼の別の作品も購入しました。 引き込まれる引き込まれる。 主人公・祐一の心理描写がゼロなのにも関わらず、きっと大半の読者がこの誰よりも弱く純粋な“悪人”に心を奪われた事でしょう。 寂しさ・虚無感を感じている全ての方にオススメしたい作品です。
悪人 Amazon書評・レビュー: 悪人より
402250272X