丸太町ルヴォワール
評判
丸太町ルヴォワールの評価:
3.84/5点 レビュー 31件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1〜2 1/1ページ
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丸太町ルヴォワールの評価:
3.84/5点 レビュー 31件。 B ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
ヒネ気味の少年と謎の女性,一対一でのそれに始まる物語は,ほぼ会話のみで構成されており,
好みが分かれそうではあるものの,テンポのよいやり取りは,読み手を引き込む魅力を感じます.
これが,二章に入るとさらに度合いが増していき,私的裁判という場での欺し欺されての応酬は,
その会話劇はもちろん,見世物にもなっている変わった舞台,バレなければ何でもありなルールと,
法廷,裁判を舞台にした作品とはまた違う,変わったコンゲームのような楽しさが繰り広げられます.
ただ,メインとなる裁判の場面では,ある意味閉じられた空間であるため,場面転換には乏しく,
さらには,このパート自体が結構な長さであるため,少しずつダレてくるのは否めないところです.
また,弁護側に立つ青年の背景が,『過去に何かやらかしたスゴ腕』程度にしか語られないことから,
いきなりの大舞台,しかも百戦錬磨の相手に対し,堂々と立ち振る舞う様子にはやや出来過ぎの感も….
ほかにも,エピローグでのどんでん返しは,裏の裏は表で…といった類が波状のごとく押し寄せ,
確かに驚きや巧さはあるものの,もはやどちらが表か裏かわからず,『ゲップ』が出てしまいそう.
おかげで,ラストに用意されたステキな場面も,そんな気分で迎えざるを得ないのが何とも残念です.
とはいえ,その風情が語られることは少ないながらも,それでもどこか京都のニオイというのか,
私的裁判に代表される荒唐無稽な世界観は,やはり京都だったからこそ描けたもののようにも思え,
これほどまでに進んだ世の中でありながら,古き都が抱く神秘的,幻想的な雰囲気を改めて感じます.