インディヴィジュアル・プロジェクション

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評判

インディヴィジュアル・プロジェクションの評価:

3.66/5点 レビュー 41件。 D ランク

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平均点3.66pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全48件 1〜20 1/3ページ
No.48
(5pt)

日本版ファイトクラブ

スリリングな作品である。だが最もスリルを味わったのは阿部和重氏自身では無いだろうか。
インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)より
4101377219
No.47
(5pt)

日本版ファイトクラブ

スリリングな作品である。だが最もスリルを味わったのは阿部和重氏自身では無いだろうか。
インディヴィジュアル・プロジェクション Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクションより
4104180017
No.46
(5pt)

阿部和重で2番めに好きな小説

第10回三島賞候補作。
 阿部和重が小説家として乗りに乗っていた最盛期に書いた(と私が考える)、「阿部和重節」あふれるキレッキレの純文学作品。
 阿部作品に頻出の暴力、のっぴきならない状況、苦境からの脱出劇、といったものが好きな方には楽しめると思う。主人公の自我がゆらいでいく過程の描き方がやはり阿部らしくて良い。
インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)より
4101377219
No.45
(5pt)

阿部和重で2番めに好きな小説

第10回三島賞候補作。
 阿部和重が小説家として乗りに乗っていた最盛期に書いた(と私が考える)、「阿部和重節」あふれるキレッキレの純文学作品。
 阿部作品に頻出の暴力、のっぴきならない状況、苦境からの脱出劇、といったものが好きな方には楽しめると思う。主人公の自我がゆらいでいく過程の描き方がやはり阿部らしくて良い。
インディヴィジュアル・プロジェクション Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクションより
4104180017
No.44
(5pt)

幻視なのか、リアルなのか、読者にほとんど確信を与えないスゴワザ小説だ

山形県東根市出身の芥川賞作家。individual projection 各個の投影。この英語の意味を確かめずに読みだして、むしろ楽しめた。タイトルは一種のネタばらしだ。といっても、相当読み進まないとこのタイトルの意味は分からないだろう。

スニーカーや銃や服のファッションなど詳しくして、わたしはなどそこでもはや着いていけなくなりそうだが、そこは分かったふりをして進む。
フリオ・イグレシアスという歌手が好きたということで、歌詞の鑑賞が入る。フリオはかろうじて私の青春期に引っ掛かっていた歌手なので抵抗はない。むしろ作中の若者が好きだということに引っ掛かってしまった。
フリオが33歳の時に書いたという「33歳」という歌詞の解釈によると、33歳という年齢は青年と中年の境にあり、なにか決心を迫られる年齢らしい。「きのうという時」という語句は不吉な響きがあるらしい。
小説を最後まで読み進んでいくと、この「きのうという時」は、ただの感傷的な表現、過ぎ去る青春などというものではなく、とんでもないドラマの回想であることに気づかされる。
日記形式で書き進められるドラマは、過去を整理するものであったり、過去の影響で現在起きている事件を分析したりしているが、最後の最後は、執筆者オヌキのレポートへの高踏塾々長マサキの感想が添えられているということで、これまで営々と読みながら構築してきた自分なりの解釈が一瞬で覆されることになる。

高踏塾とは、山形県東根市と思しき場所に設置されたスパイ養成塾で、映画学校の生徒たちが卒業作品を制作するべくその地にやってきてハマってしまったものだ。
スパイ養成塾とはいっても、たとえばニンジャ塾のように、ゴッコを少々本気でやる、そんな類のものではなかった。若者たちは、だんだんと本気度が進んで行ったのか、相当ヤバイところま深まっていく。グループなので、登場人物が多い。
主人公のオヌキは、潜むように逃げるように渋谷のヤバい場所にある映画館の映写技師になるが、JK(女子高校生)とのつきあいもあり、その関係でヤクザ殺害現場に巻き込まれたり、と発展していく。映画館の関係者たちもこうして登場し、さらに登場人物たちが増える。

だが・・・、ひょっとして彼って統合失調症? と思えるような錯覚のような間違いをしでかす。イノウエのアパートに侵入したつもりが、自分のアパートであり、イノウエは自分だったかということになる。それがどこまでも進むので、あれほどたくさんいた登場人物たちのほとんどが統合失調症の幻視、あるいは多重人格的分身か、とドラマの終わりが見えてきたころはそう思わせられるようになる。それが、最後の「感想」つまり日記形式のレポートへの感想を見ると、やっぱりみんな実在していたのか、と思い返されるが、その感想を書いたマサキもまたオヌキの分身かも、という疑惑もぬぐいきれない、という塩梅なのだ。
ここまで曖昧だと心理劇のような感じもするが、スパイ養成ということではまるでアクション映画を見ているような感じでもある。例えばマット・デイモンの「ボーン」シリーズなどを彷彿とさせられた。ジェイソン・ボーンは心因性健忘で架空の元CIA暗殺者という役どころである。そのように、日記は主人公のオヌキの心因性による幻視なのか、リアルなのか、読者にほとんど確信を与えないスゴワザ小説だ。
インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)より
4101377219
No.43
(5pt)

幻視なのか、リアルなのか、読者にほとんど確信を与えないスゴワザ小説だ

山形県東根市出身の芥川賞作家。individual projection 各個の投影。この英語の意味を確かめずに読みだして、むしろ楽しめた。タイトルは一種のネタばらしだ。といっても、相当読み進まないとこのタイトルの意味は分からないだろう。

スニーカーや銃や服のファッションなど詳しくして、わたしはなどそこでもはや着いていけなくなりそうだが、そこは分かったふりをして進む。
フリオ・イグレシアスという歌手が好きたということで、歌詞の鑑賞が入る。フリオはかろうじて私の青春期に引っ掛かっていた歌手なので抵抗はない。むしろ作中の若者が好きだということに引っ掛かってしまった。
フリオが33歳の時に書いたという「33歳」という歌詞の解釈によると、33歳という年齢は青年と中年の境にあり、なにか決心を迫られる年齢らしい。「きのうという時」という語句は不吉な響きがあるらしい。
小説を最後まで読み進んでいくと、この「きのうという時」は、ただの感傷的な表現、過ぎ去る青春などというものではなく、とんでもないドラマの回想であることに気づかされる。
日記形式で書き進められるドラマは、過去を整理するものであったり、過去の影響で現在起きている事件を分析したりしているが、最後の最後は、執筆者オヌキのレポートへの高踏塾々長マサキの感想が添えられているということで、これまで営々と読みながら構築してきた自分なりの解釈が一瞬で覆されることになる。

高踏塾とは、山形県東根市と思しき場所に設置されたスパイ養成塾で、映画学校の生徒たちが卒業作品を制作するべくその地にやってきてハマってしまったものだ。
スパイ養成塾とはいっても、たとえばニンジャ塾のように、ゴッコを少々本気でやる、そんな類のものではなかった。若者たちは、だんだんと本気度が進んで行ったのか、相当ヤバイところま深まっていく。グループなので、登場人物が多い。
主人公のオヌキは、潜むように逃げるように渋谷のヤバい場所にある映画館の映写技師になるが、JK(女子高校生)とのつきあいもあり、その関係でヤクザ殺害現場に巻き込まれたり、と発展していく。映画館の関係者たちもこうして登場し、さらに登場人物たちが増える。

だが・・・、ひょっとして彼って統合失調症? と思えるような錯覚のような間違いをしでかす。イノウエのアパートに侵入したつもりが、自分のアパートであり、イノウエは自分だったかということになる。それがどこまでも進むので、あれほどたくさんいた登場人物たちのほとんどが統合失調症の幻視、あるいは多重人格的分身か、とドラマの終わりが見えてきたころはそう思わせられるようになる。それが、最後の「感想」つまり日記形式のレポートへの感想を見ると、やっぱりみんな実在していたのか、と思い返されるが、その感想を書いたマサキもまたオヌキの分身かも、という疑惑もぬぐいきれない、という塩梅なのだ。
ここまで曖昧だと心理劇のような感じもするが、スパイ養成ということではまるでアクション映画を見ているような感じでもある。例えばマット・デイモンの「ボーン」シリーズなどを彷彿とさせられた。ジェイソン・ボーンは心因性健忘で架空の元CIA暗殺者という役どころである。そのように、日記は主人公のオヌキの心因性による幻視なのか、リアルなのか、読者にほとんど確信を与えないスゴワザ小説だ。
インディヴィジュアル・プロジェクション Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクションより
4104180017
No.42
(4pt)

説明不足による異常と正常の混乱

印象として、なんだかヌルヌルしている。
それは血であり、精液であり、とにかく肌触りとしてヌルヌルしている気味悪さがある。
気味悪さの要因としてもう一つ、物語も挙げられる。
日記体で書かれる語り手がまず信用できない。つまり、正常には到底思えない。
では描かれる世界、出来事は信用できるかと言えば、まるで信用できない。
一体何が起きて、何が起きなかったのか、さっぱり分からない。
事実が一つとして無い気すらする。謎が謎のまま。
ただ悪い印象を受けているかと言えば、そうじゃない。4点つけてますしね。

阿部和重が通っていた映画学校の一年後輩で、漫画家の榎本俊二。
彼を阿部の作品と結びつけるのは強引かもしれないが、
コントグループ・ラーメンズの小林賢太郎が榎本に
「美しき説明不足」という言葉を送っていました。
美しいとまで言ってしまうのは、さすがに無理あるかなーと思いつつ
説明不足であることが、良い方向に向いている気がする。

あと文芸評論家が超好みそう(というか当時実際、嬉々として取り上げてました)
インディヴィジュアル・プロジェクション Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクションより
4104180017
No.41
(4pt)

説明不足による異常と正常の混乱

印象として、なんだかヌルヌルしている。
それは血であり、精液であり、とにかく肌触りとしてヌルヌルしている気味悪さがある。
気味悪さの要因としてもう一つ、物語も挙げられる。
日記体で書かれる語り手がまず信用できない。つまり、正常には到底思えない。
では描かれる世界、出来事は信用できるかと言えば、まるで信用できない。
一体何が起きて、何が起きなかったのか、さっぱり分からない。
事実が一つとして無い気すらする。謎が謎のまま。
ただ悪い印象を受けているかと言えば、そうじゃない。4点つけてますしね。

阿部和重が通っていた映画学校の一年後輩で、漫画家の榎本俊二。
彼を阿部の作品と結びつけるのは強引かもしれないが、
コントグループ・ラーメンズの小林賢太郎が榎本に
「美しき説明不足」という言葉を送っていました。
美しいとまで言ってしまうのは、さすがに無理あるかなーと思いつつ
説明不足であることが、良い方向に向いている気がする。

あと文芸評論家が超好みそう(というか当時実際、嬉々として取り上げてました)
インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)より
4101377219
No.40
(5pt)

ニュー恋愛と暴力

なぜかは訊くな!
俺はこの「±$1文庫本」を
大阪に行く時チカテツとかで拾い読む。
読むほどにオモシロをかし//

セリフ日記styleだからか?

たぶんそういわれて悪い気はしない。
インディヴィジュアル・プロジェクション Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクションより
4104180017
No.39
(5pt)

ニュー恋愛と暴力

なぜかは訊くな!
俺はこの「±$1文庫本」を
大阪に行く時チカテツとかで拾い読む。
読むほどにオモシロをかし//

セリフ日記styleだからか?

たぶんそういわれて悪い気はしない。
インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)より
4101377219
No.38
(5pt)

妻には内緒にしておきたい『インディヴィジュアル・プロジェクション』

もう昔の話だ。
僕が三番目に寝た女の子は、僕のペニスのことを「あなたのインディヴィジュアル・プロジェクション」と呼んだ。

――『インディヴィジュアル・プロジェクション』

 最近の”小説”はどんなものかと思い、マルグリット・デュラスとパラレルで読み始めたのが、阿部和重のこれ。
 なぜタイトルを英字表記しないのかが不思議である。――”Individual Projection”――その方が僕たちにとってはむしろ読みやすいし、また格好もよかろうに。

 《人が暴力的なことに惹かれるメカニズムは、とりあえずぼくにはこんなふうに想像できる。問題解決へのより明解な手段として認識されていたその行為が、反復されてゆくなかで生じた美的なイメージの効果や快へと転ずる刺激の波及によって当初の志向から外れてゆき、暴力的なことそのものの目的化が起こる。つまりオマケの独り歩きにぼくらは魅せられているというわけだ。もっとも、こうした仕組みはなにも暴力的なことのみに妥当するわけではないのだから、再び当初の問いへとひき戻されてしまう。》
〜本文より引用〜

 この作品に仕掛けられているのは”性”と”暴力”と”サスペンス”といったところだ。それはそれで一向に構わないのだが、イスラエルやら中東や、諜報機関といったKeyワードの出現をオープニングで見い出した瞬間、”いかにも”といった印象を拭い去ることができず、ちょっとダメかなとも思った。
 それでもこのスピード感ある文体と、適度に今時の”若者言葉”が散りばめられているが嫌味という程のものでもなく、文章自体も以外にも癖がなく非常に読み易いということにおいて、ある一定の評価を与えたい。十分に楽しみ、読了するにも多くの時間を要しない。この作品は”Interesting”的面白さというよりも、むしろ”Amusing”的面白さ、ということで間違いない。

 その意味では、最近読んだこの類の作品として青山真治の『ホテル・クロニクルズ』を僕は個人的に推したいのだが、文章のまとまりさ加減において阿部和重に軍配を上げざるを得ないだろう。
 若手というには微妙な40代。それでも阿部和重が力量のある書き手であることには変わりはない。・・・ただ、カバーが若干エロいんだな。満員電車の中でも読んだりするので、仕方なしに文庫本カバーでカモフラージュしている。

インディヴィジュアル・プロジェクション Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクションより
4104180017
No.37
(5pt)

妻には内緒にしておきたい『インディヴィジュアル・プロジェクション』

もう昔の話だ。
僕が三番目に寝た女の子は、僕のペニスのことを「あなたのインディヴィジュアル・プロジェクション」と呼んだ。

――『インディヴィジュアル・プロジェクション』

 最近の”小説”はどんなものかと思い、マルグリット・デュラスとパラレルで読み始めたのが、阿部和重のこれ。
 なぜタイトルを英字表記しないのかが不思議である。――”Individual Projection”――その方が僕たちにとってはむしろ読みやすいし、また格好もよかろうに。

 《人が暴力的なことに惹かれるメカニズムは、とりあえずぼくにはこんなふうに想像できる。問題解決へのより明解な手段として認識されていたその行為が、反復されてゆくなかで生じた美的なイメージの効果や快へと転ずる刺激の波及によって当初の志向から外れてゆき、暴力的なことそのものの目的化が起こる。つまりオマケの独り歩きにぼくらは魅せられているというわけだ。もっとも、こうした仕組みはなにも暴力的なことのみに妥当するわけではないのだから、再び当初の問いへとひき戻されてしまう。》
〜本文より引用〜

 この作品に仕掛けられているのは”性”と”暴力”と”サスペンス”といったところだ。それはそれで一向に構わないのだが、イスラエルやら中東や、諜報機関といったKeyワードの出現をオープニングで見い出した瞬間、”いかにも”といった印象を拭い去ることができず、ちょっとダメかなとも思った。
 それでもこのスピード感ある文体と、適度に今時の”若者言葉”が散りばめられているが嫌味という程のものでもなく、文章自体も以外にも癖がなく非常に読み易いということにおいて、ある一定の評価を与えたい。十分に楽しみ、読了するにも多くの時間を要しない。この作品は”Interesting”的面白さというよりも、むしろ”Amusing”的面白さ、ということで間違いない。

 その意味では、最近読んだこの類の作品として青山真治の『ホテル・クロニクルズ』を僕は個人的に推したいのだが、文章のまとまりさ加減において阿部和重に軍配を上げざるを得ないだろう。
 若手というには微妙な40代。それでも阿部和重が力量のある書き手であることには変わりはない。・・・ただ、カバーが若干エロいんだな。満員電車の中でも読んだりするので、仕方なしに文庫本カバーでカモフラージュしている。

インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)より
4101377219
No.36
(5pt)

大体、2作目は失敗作であるジンクスを吹き飛ばした傑作。

東北の山形県出身なので、同じ東北の田舎町の人間としては、特に思い入れは強いのかもしれませんが、彼の処女作「アメリカの夜」が凄くて、そしてこれが来ましたよね。間違いなく、本物だと思いましたね。見事な傑作です。また、当時は渋谷系J文学とポップに言われてましたけど、新しい文学の潮流を確かに作ったエポックメイキングな作品でもあるでしょう。その後、ある意味で、天才の伊坂幸太郎さんに押されちゃいますが、そのエンターテインメント性から言えば・・。彼は、別な方向性へ向かって行ったわけです。明らかに、ダブル村上世代から、脱した一冊ですね。まず、表紙だけで買い、ですよね。良い写真ですが、内容とは全く違います。「美丘」の表紙も、つい買いたくなる表紙ですけど(笑)でも、石田衣良さんの「池袋ウエストゲートパーク」シリーズより、面白いですよ。衣良さんよりは、池袋少年ギャング闘争を描いた井上三太さんの漫画の方がずっと面白いですね、僕には。この本はもちろん、それ以上ですよ。絶対に。東北人、阿部さん、冲方さん、清野さん、伊坂さん、宮藤官九郎さん、「掏り」を書いた作家・・、みんながんばってまんがな。井上ひさしさんの功績も土井晩翠さんの功績も大きいのかな?
インディヴィジュアル・プロジェクション Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクションより
4104180017
No.35
(5pt)

大体、2作目は失敗作であるジンクスを吹き飛ばした傑作。

東北の山形県出身なので、同じ東北の田舎町の人間としては、特に思い入れは強いのかもしれませんが、彼の処女作「アメリカの夜」が凄くて、そしてこれが来ましたよね。間違いなく、本物だと思いましたね。見事な傑作です。また、当時は渋谷系J文学とポップに言われてましたけど、新しい文学の潮流を確かに作ったエポックメイキングな作品でもあるでしょう。その後、ある意味で、天才の伊坂幸太郎さんに押されちゃいますが、そのエンターテインメント性から言えば・・。彼は、別な方向性へ向かって行ったわけです。明らかに、ダブル村上世代から、脱した一冊ですね。まず、表紙だけで買い、ですよね。良い写真ですが、内容とは全く違います。「美丘」の表紙も、つい買いたくなる表紙ですけど(笑)でも、石田衣良さんの「池袋ウエストゲートパーク」シリーズより、面白いですよ。衣良さんよりは、池袋少年ギャング闘争を描いた井上三太さんの漫画の方がずっと面白いですね、僕には。この本はもちろん、それ以上ですよ。絶対に。東北人、阿部さん、冲方さん、清野さん、伊坂さん、宮藤官九郎さん、「掏り」を書いた作家・・、みんながんばってまんがな。井上ひさしさんの功績も土井晩翠さんの功績も大きいのかな?
インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)より
4101377219
No.34
(4pt)

渋谷を暗躍するぼく、女子高生、ヤクザ

渋谷の古ぼけた映画館で映写技師として働くオヌマは25歳。バイトの同僚の売ったケンカではやたら強いということがわかった彼の過去にはいったいなにがあったのか。彼の日記がそれを次第に明らかにしていく・・・。阿部和重といえば、この常盤響がつとめる本作の表紙がもっとも有名だと思うが、彼の代表的著作の一つ。彼の小説には「とにかく胡散臭い人」がよくよく顔を出す。本作でも、主人公の地元とで謎の私塾を開いているマサキの胡散臭さは、特筆すべきものがある。その目的のわからなさや、スケールは大きいがたまらなく嘘っぽいこととやそれに見合うちんけな末路にしろ、決してお金は貸したりなどして関わりたくはないが(十中八九迷惑をかけられるから)、人づてにずっとその動向を探っていたいと思わせる。本作はあくまでオヌマの回想に登場するのみであり、あくまでストーリーに絡んでくることはないが、一際魅力を放っている。もうひとつ、阿部作品の中で妖しい魅力を放っているのは、後の『ニッポニア・ニッポン』にも通ずるような誇大妄想気味の主人公の存在である。日記の中で自分の思考の過程を、まさに漏らすことなく筆記し続けている彼であるが、実はこのオヌマも決してまともだといはいえず、読者はこれが彼の日記を盗み見るという体さいであることを忘れかけていたころに、ある「錯誤」を彼がしているということを知り、足場を急に外されたかのような薄ら寒い思いをすることになるだろう。そう、この小説は地の文もうかうか読んでられないのだ。
インディヴィジュアル・プロジェクション Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクションより
4104180017
No.33
(4pt)

渋谷を暗躍するぼく、女子高生、ヤクザ

渋谷の古ぼけた映画館で映写技師として働くオヌマは25歳。バイトの同僚の売ったケンカではやたら強いということがわかった彼の過去にはいったいなにがあったのか。彼の日記がそれを次第に明らかにしていく・・・。阿部和重といえば、この常盤響がつとめる本作の表紙がもっとも有名だと思うが、彼の代表的著作の一つ。彼の小説には「とにかく胡散臭い人」がよくよく顔を出す。本作でも、主人公の地元とで謎の私塾を開いているマサキの胡散臭さは、特筆すべきものがある。その目的のわからなさや、スケールは大きいがたまらなく嘘っぽいこととやそれに見合うちんけな末路にしろ、決してお金は貸したりなどして関わりたくはないが(十中八九迷惑をかけられるから)、人づてにずっとその動向を探っていたいと思わせる。本作はあくまでオヌマの回想に登場するのみであり、あくまでストーリーに絡んでくることはないが、一際魅力を放っている。もうひとつ、阿部作品の中で妖しい魅力を放っているのは、後の『ニッポニア・ニッポン』にも通ずるような誇大妄想気味の主人公の存在である。日記の中で自分の思考の過程を、まさに漏らすことなく筆記し続けている彼であるが、実はこのオヌマも決してまともだといはいえず、読者はこれが彼の日記を盗み見るという体さいであることを忘れかけていたころに、ある「錯誤」を彼がしているということを知り、足場を急に外されたかのような薄ら寒い思いをすることになるだろう。そう、この小説は地の文もうかうか読んでられないのだ。
インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)より
4101377219
No.32
(4pt)

渋谷を暗躍するぼく、女子高生、ヤクザ

渋谷の古ぼけた映画館で映写技師として働くオヌマは25歳。バイトの同僚の売った
ケンカではやたら強いということがわかった彼の過去にはいったいなにがあったのか。
彼の日記がそれを次第に明らかにしていく・・・。
阿部和重といえば、この常盤響がつとめる本作の表紙がもっとも有名だと思うが、彼
の代表的著作の一つ。
彼の小説には「とにかく胡散臭い人」がよくよく顔を出す。本作でも、主人公の地元と
で謎の私塾を開いているマサキの胡散臭さは、特筆すべきものがある。その目的の
わからなさや、スケールは大きいがたまらなく嘘っぽいこととやそれに見合うちんけな
末路にしろ、決してお金は貸したりなどして関わりたくはないが(十中八九迷惑をかけ
られるから)、人づてにずっとその動向を探っていたいと思わせる。本作はあくまでオヌ
マの回想に登場するのみであり、あくまでストーリーに絡んでくることはないが、一際
魅力を放っている。
もうひとつ、阿部作品の中で妖しい魅力を放っているのは、後の『ニッポニア・ニッポン』
にも通ずるような誇大妄想気味の主人公の存在である。日記の中で自分の思考の過
程を、まさに漏らすことなく筆記し続けている彼であるが、実はこのオヌマも決してまとも
だといはいえず、読者はこれが彼の日記を盗み見るという体さいであることを忘れかけて
いたころに、ある「錯誤」を彼がしているということを知り、足場を急に外されたかのような
薄ら寒い思いをすることになるだろう。そう、この小説は地の文もうかうか読んでられない
のだ。
インディヴィジュアル・プロジェクション Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクションより
4104180017
No.31
(4pt)

渋谷を暗躍するぼく、女子高生、ヤクザ

渋谷の古ぼけた映画館で映写技師として働くオヌマは25歳。バイトの同僚の売った
ケンカではやたら強いということがわかった彼の過去にはいったいなにがあったのか。
彼の日記がそれを次第に明らかにしていく・・・。
阿部和重といえば、この常盤響がつとめる本作の表紙がもっとも有名だと思うが、彼
の代表的著作の一つ。
彼の小説には「とにかく胡散臭い人」がよくよく顔を出す。本作でも、主人公の地元と
で謎の私塾を開いているマサキの胡散臭さは、特筆すべきものがある。その目的の
わからなさや、スケールは大きいがたまらなく嘘っぽいこととやそれに見合うちんけな
末路にしろ、決してお金は貸したりなどして関わりたくはないが(十中八九迷惑をかけ
られるから)、人づてにずっとその動向を探っていたいと思わせる。本作はあくまでオヌ
マの回想に登場するのみであり、あくまでストーリーに絡んでくることはないが、一際
魅力を放っている。
もうひとつ、阿部作品の中で妖しい魅力を放っているのは、後の『ニッポニア・ニッポン』
にも通ずるような誇大妄想気味の主人公の存在である。日記の中で自分の思考の過
程を、まさに漏らすことなく筆記し続けている彼であるが、実はこのオヌマも決してまとも
だといはいえず、読者はこれが彼の日記を盗み見るという体さいであることを忘れかけて
いたころに、ある「錯誤」を彼がしているということを知り、足場を急に外されたかのような
薄ら寒い思いをすることになるだろう。そう、この小説は地の文もうかうか読んでられない
のだ。
インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)より
4101377219
No.30
(4pt)

インディヴィジュアル・インプレッション

著者の魅力が出ている。

J文学と呼ばれてはいるが、そういったことばでカテゴライズしたくない作品でもある。

手紙形式という、割と古い手法をちょっとひねって、最後の最後に実はそれが、スパイ養成塾のレポートであるというのは、なかなかよいと思った。

大小の伏線もあり、不可解な部分、倒錯する部分ありで、楽しめる。

この作品は、たぶん読む人によって受け取り方に非常に巾が出る作品。
インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)より
4101377219
No.29
(4pt)

インディヴィジュアル・インプレッション

著者の魅力が出ている。
J文学と呼ばれてはいるが、そういったことばでカテゴライズしたくない作品でもある。
手紙形式という、割と古い手法をちょっとひねって、最後の最後に実はそれが、スパイ養成塾のレポートであるというのは、なかなかよいと思った。
大小の伏線もあり、不可解な部分、倒錯する部分ありで、楽しめる。
この作品は、たぶん読む人によって受け取り方に非常に巾が出る作品。
インディヴィジュアル・プロジェクション Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクションより
4104180017