月と蟹

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評判

月と蟹の評価:

3.41/5点 レビュー 92件。 C ランク

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平均点3.41pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全59件 21〜40 2/3ページ
No.39
(5pt)

初めての作家の初めての作品

初めての作家の初めての作品です。直木賞受賞作品ということで読みました。終始、ヤドカリが出てきましたね。子供たちの繊細さと残酷さとかか絶妙に絡み、終始一貫、興味深く読みました。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.38
(5pt)

綺麗でした、とても。

前に読まれた方いるのかな??って、思っちゃうくらい、きれいな状態でした。また、よろしくお願いします。
月と蟹 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 月と蟹 (文春文庫)より
4167838664
No.37
(5pt)

鎌倉の浜辺、磯のかおり、足をすくう引き潮

鎌倉の穏やかな遠浅の砂浜、
やどかりやイソギンチャクのいる磯辺、
そこは、こどもでなくてもなぜか夢中にさせる。
浅瀬でゆったりとした時間を過ごしているつもりが
後半その波打ち際から一気に沖合に流される、
離岸流を思わせる小説。
月と蟹 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 月と蟹 (文春文庫)より
4167838664
No.36
(5pt)

背徳を知りながら子供が大人になる物語

心の中に苦しみを抱えながら生きている小学生3人の物語。少年が母を想う気持ち、少女が父親を想う気持ち、少年が父親から受ける理不尽な仕打ち、生まれたばかりには背負ってなかった気持ちを、成長するにつれて背負ってしまう。大人になるための通過儀礼なのかもしれない。大人になることとはそういうことなのかもしれない。ヤドカリの生き死にを人間がコントロールする様は、背徳な行為が大人になるための儀式であるかのように描かれる。大人になるために必要な悪事。大人になることのつらさ、背負い込むものの重さを感じさせる。と同時に、子供も小さいうちから荷物を背負い込まされる運命にあることも気づかされる。生まれたばかりのヤドカリは貝殻を背負ってないけれど、大人は貝殻を背負っている。いつから背負い出すのだろうか、自分を守るものがいなくなったら必要になるのだろうか、それよりももっと早く必要になるのだろうか。私たちは上手く貝殻を背負う方法を知るべきなのかもしれない。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.35
(5pt)

子供時代の心の葛藤

少しネタバレあります。

都会から田舎へやってきたある少年。
初恋や友達への嫉妬、自分の中に巣食うもう一人の自分の存在、次第に暗く重苦しくなってくる心の壁など、その少年の心の葛藤が繊細に描写されていました。

ミステリーなどの類いではないので、展開の大きな起伏やどんでん返しの結末などはありません。
あくまでも、小学5年生が田舎町で過ごす日常の風景を切り取ったものです。

片親しか居ない子供達が求める親への愛情、両親から虐待を受ける子供が持つ自己顕示欲。読後はとりわけ後者の部分を考えさせられました。

越してきて初めて出来た友達。
唯一仲良くしてくれた友達。
どうにか自分のことを見て欲しい、自分だけが唯一の友達になりたい、そんな絆が欲しくてたまらない。

けれどきっと、愛情をもらっていない彼は全うなやり方がわからなかったんだと思います。考え付いたことが、手紙だった。
そう思うと、切なくてやりきれない。

唯一の救いは、鳴海ですかね。。
都会からやってきた、関西弁を話す少し不良っぽい(←想像です)男の子。
もう既に好きになってるようですし、きっと彼の支えになってくれることを期待します。
月と蟹 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 月と蟹 (文春文庫)より
4167838664
No.34
(5pt)

大人になりきれない大人達へ

子供のすることって時には残酷だなって大人になって思うことがあります。

わざと親を困らせてみたり、好きな人をいじめてみたり、虫を無意味に殺してみたり。

大人になって忘れてしまった自身の少年期と重ねて読んでしまいました。

内容は読みやすく一日で読み終わりました。というか、続きが気になって読んでしまうパターン。

皆さんのレビューの通り読了後気持ちいいものではないですが、私は同時に不思議なカタルシスを味わえましたよ。

作品の根底にある人間のエゴイズムは頷いてしまうのと同時に相反する別の心も存在するものです。
月と蟹 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 月と蟹 (文春文庫)より
4167838664
No.33
(4pt)

作者の他の作品を読んだことがあるかで評価が分かれると思います。

月と蟹、直木賞受賞作という事で大変楽しみにしており、時間に余裕があったので一日で読み終わりました。
感想は見出しに書いて通りです。ラットマン、ソロモンの犬、カラスの親指といった構成かと思っていたので、終盤は盛り上がりに欠けているように感じました。ただ主人公と友人の関係や主人公自身の変化が丁寧に描写されていて大変良かったです。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.32
(5pt)

「大人になるのなるのって、ほんと難しいよね」

昭和の終わりの海辺の町 鎌倉を舞台に、小学5年生の主人公 慎一、春也、そして鳴海が、「理不尽と戦う」 中で「子供時代の終わり」を迎えるストーリー。
鎌倉の海や山、鶴岡八幡宮、建長寺、十王岩などが登場しますが、明るさの中にも翳りのある舞台として描かれています。
クライマックスでは、読んでいて息苦しくなるほどの展開に引きづり込まれ、子供だけでなく大人が生きていくことの哀しみも見事に表現しています。
読後感は良くないかと思いますが、慎一たちの姿は子供時代の悩みや迷いを思い起こすと、共感できる部分が多かったです。
月と蟹 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 月と蟹 (文春文庫)より
4167838664
No.31
(4pt)

不思議なものに対する畏怖がノスタルジーを誘う

直木賞を受賞した本作。なかなかよかった。物語に流れる緊迫感だとか、こころの浮き沈みがうまく表現されていてテンポよく読めた。この中に出てくる主人公たちは、親と友達がすべての世界である。しかし人間関係で傷つき、嘘をつき、嫉妬して、とやっていることはあまり大人と変わらないのだ。迷信めいたものや、不思議なものに対する畏怖は子供時代独特のものかもしれない。
昔、子供時代にこんな大変なことはなかったはずなのに、こういうことに近いことがあったような気がする。そんなノスタルジーも与えてくれる。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.30
(4pt)

少年の嫉妬と葛藤

主な登場人物は三人(少年二人、少女一人)で、それぞれの思惑が交差し、それがとてもノスタルジックで切なく塩っぱい作品です。・・と、とても陳腐な紹介をしてしまいましたが、この物語は全編を通じて陰鬱で少年少女達の嫉妬が絡み合い、それが昇華されないままにエンディングを迎えるので、「あの頃の瑞々しさを再び!」みたいな感じで読みに入ると結構ギャップがあるかもしれません。
少年Aは少女を好きなのか、しかし少女は少年Bを好きなのか、少年Bは少年Aを友達と思っているのか、少年Aは少年Bを哀れみで接しているのか、少年Aの母親と少女の父親の関係は、、

そこには確かにサスペンスが存在し、青春郷愁小説、というわけにはいきそうもないです。。
月と蟹 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 月と蟹 (文春文庫)より
4167838664
No.29
(5pt)

生々しい

この作品を読み終えた後に思ったのがその一言でした。

登場人物の心理描写が素晴らしい。ここまで描くかってくらい丁寧に書かれています。
そして、至る所に慎一君の「少年らしさ」が上手く表現されています。
少年ならでは、と言ってもいいですね。

とにかく読んでいて慎一君の次の行動が気になってしょうがない。
私はページを捲る手が止まりませんでした。

おすすめの作品です。
月と蟹 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 月と蟹 (文春文庫)より
4167838664
No.28
(4pt)

読みごたえがあった。

読後感はあまりよくないが、読みごたえが有った。
終わりの100頁ほどにはグイグイ引き込まれ、結局1日で読みきった。
自我がまだ確立されておらず、不安定な年頃にそれぞれのしこりを抱える小5の登場人物たち。半分大人、でもまだ子供の葛藤が苦々しく描かれる。共感はないが、封印したい傷を掘り返すようなじんわりとした重みが残った。
月と蟹 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 月と蟹 (文春文庫)より
4167838664
No.27
(5pt)

素晴らしい作品

以前も新刊で出版された時に読ませていただいたのですが、
文庫本になったということでもう一度手を伸ばしてみました。

アマゾンでの評価は少々苦いものが多いですが、
今までの道夫さんの小説の中ではこれが一番好きです。
ヤドカリが炙りだされる時のグロテスクな描写や、
主人公、慎一の中に煙のように徐々に広がっていくどす黒い多くの疑惑と思い。
いつものように、彼の作る終始一貫している不気味な雰囲気が逸材であり、
読者の心に独特な不安を残します。

この作品で念願の直木賞も受賞したことですし、
これからも道尾秀介さんの文学が今まで以上に浸透することを願います。
月と蟹 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 月と蟹 (文春文庫)より
4167838664
No.26
(5pt)

なんともやるせない読後感

慎一、春也、鳴海の三角関係というか、
お互いの友情というか、
そういうのがとても共感できるところが多くて、
泣きそうになりながら最後まで読みました。
慎一の心のもやもやはわかるなぁ。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.25
(4pt)

不思議な読後感が残る作品。

こどもの頃は自分の周りの小さな世界で一生懸命生きていて、
でもそれが小さいとは知らないし、
成長してから考えたら残酷なことも無邪気にしてしまうことがある。
それを導いて育てていくのが“おとな”の役割なのだろうけど、
それが果されていないから色々な問題が起こる。
“こども”と“おとな”の境界が入り混じってきて、
関係性が変わっているからか。
時代設定は少し前のようなのに、
現代的な問題について考えさせられるような。
大人になるのは難しいですね。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.24
(4pt)

やっぱり読んで良かった。

道尾作品は「ラットマン」ではまり、「カラスの親指」で完全にファンになりました。
そしてこの「月と蟹」を読みました。上記2作品のような大どんでん返しはありませんが中盤〜後半のおどろおどろしい感じは好きでした。
友情、愛情、嫉妬、家族愛、裏切り、罪悪、秘密、登場人物が皆なにかしら悩みを抱えながら物語は進んでいきます。
読んでる最中は主人公の母親に対して苛立ちしか覚えませんでしたが、最後のシーンではこの母親も苦しんでいたのだと同情しました。

子供のときの感情(純粋さ、残酷さ)を思い出せる作品だと思います。
後読感はなんとも切なく懐かしく気持ちのいい感じでした。
ぜひ読んでみてはいかがでしょうか?
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.23
(4pt)

殻を抜ければ何かがある

少し大人の世界が分かりかけた小学生が、色々な人間関係に悶え、自分の中に籠っていく。それはまるで赤ちゃんの時はすいすい泳いでいたヤドカリが大きくなって重い貝殻を背負って生きているみたいに。その子供たちがヤドカリを貝殻からあぶり出す儀式で願いをかける。貝殻を捨てたヤドカミ様が自由になり自分たちの願いをかなえる為に犠牲になってくれる様に。しかし現実にはその背負っているものは解消せずに、奇妙な感覚の世界に追い込まれていく。
この奇妙な体験をする小学生のコンセプトは妙に引き込まれるものがあるが、ホラーとは言えない。○○小説と分類するのは難しいが、月と蟹が象徴している恐ろしさは充分楽しめる小説。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.22
(4pt)

子供の世界と大人の世界

海辺の町に住む小学5年生の慎一と春也は、自分たちだけの神様「ヤドカミ様」を創り上げる。
ヤドカミ様はなんでも願いをかなえてくれる。
でも、願いが1つ叶うたびに何かがおかしくなっていって。。。


ヤドカミ様の正体はすぐに分かります。
分かるとちょっと怖いです。
本当にありそうで怖いです。

読み終わった後、重苦しい気持ちになります。
だけど子供の頃に感じていた閉塞感のような感覚を思い出すこともでき、懐かしい気持ちになりました。

シロクロはっきりしている分かりやすいお話ではないので、好き嫌いが分かれるかもしれません。


月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.21
(5pt)

文章、効果、運び、すべてよし

グイグイ読ませますね。
残酷な子供の遊びもいつしか真剣味を帯び、
終盤は展開が気になり一気に読み進めました。
ものすごく嫌な読後感を覚悟していたのですが、
読み終わってみればそんなに悪くなかったです。

月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607
No.20
(4pt)

面白い作品だが・・・

成長期の少年たちの心の動きを丁寧に描いた作品です。
少年たちは、学校で家庭で遊びの中で、様々な問題に直面し考えてゆきます。
そして、それが扱いきれなくなったとき「ヤドカミ様」を生み出します。
その表現のグロテクスさと、意表を突いた視点、それに絶妙のストーリー展開で読ませてくれます。
そして、私たちの心の奥底にある少年期の醜さの様なものを、目の前に表出させます。
直木賞受賞作と言うだけの作品で素晴らしい作品だと思うのですが、子供たちの会話の部分が余りに大人びた表現なのが気になりました。
そのためにリアル感を失い、絵空事の印象が拭えませんでした。
月と蟹 Amazon書評・レビュー: 月と蟹より
4163295607