オススメ?ダメダメ? 推理小説(ミステリ)について読書管理や感想を書いていく書評サイトです。 はじめての方はこちらからどうぞ。 サイトの要望はこちらからどうぞ。
2026年度雑誌ランキング
会員機能
その他
テスト稼働中自由に遊んでみてください!
【花村萬月】
【この小説が収録されている参考書籍】
【この小説が載っている参考書籍】
二進法の犬の評価:
7.50/10点 レビュー 2件。 A ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点7.50pt
絞込み:
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
二進法の犬の感想
花村萬月初読。性・愛・暴力がこの作者の3大要素らしいのですが、まさにそんな感じですね。京大卒のエリートでありながら、どこか庶民を小馬鹿にするような面があり、社会に馴染めない、しかしプライドは高いという情けない男が主人公。その他の主な登場人物も、ほぼほぼヤクザ、時々ヤンキーと、普通じゃないいわゆるアウトローといっていい連中ばかり。そして、タイトルからも想像できる通り、0か1、シロかクロ、生か死の選択肢しかない世界の話。主人公がヤクザの世界に巻き込まれていき、その軟弱さが際立ってくるように見えます。勿論、物語の中で駆逐されていくべき人間性の男ですから当然です。で、その対極には、ヤクザの男気みたいなのがあって、しかしながらどこか深い愛を感じる事ができて・・・なんてのがパターンだと思うのですが、この作品にはなかったように思います。登場するヤクザも、相当にズレた人ばかりで、感情移入できる登場人物がいなかったですね。ストーリー自体も非常に陳腐です。そして、作者自身を主人公に投影して、作者が常日頃感じている事を、主人公の口を借りて語らせているのですが、「考え」というよりも最早「思想」と言っていい感じですかね。難し過ぎてよく分からなかったり、失笑させられたり・・・と、どこか突き抜けていて共感できる事が少ない・・・そんな感じで文庫本にして1100頁。まぁ、圧倒的な文章力というか、描写力というか、そういうところは、否定的な気分で読んでいても感じる事ができるので、響く人にはとことん響くのでしょうね。で、拒絶する人からは、とことん拒絶されるという・・・そんな作品だと思います。
花村萬月初読。
性・愛・暴力がこの作者の3大要素らしいのですが、まさにそんな感じですね。
京大卒のエリートでありながら、どこか庶民を小馬鹿にするような面があり、社会に馴染めない、しかしプライドは高いという情けない男が主人公。
その他の主な登場人物も、ほぼほぼヤクザ、時々ヤンキーと、普通じゃないいわゆるアウトローといっていい連中ばかり。
そして、タイトルからも想像できる通り、0か1、シロかクロ、生か死の選択肢しかない世界の話。
主人公がヤクザの世界に巻き込まれていき、その軟弱さが際立ってくるように見えます。
勿論、物語の中で駆逐されていくべき人間性の男ですから当然です。
で、その対極には、ヤクザの男気みたいなのがあって、しかしながらどこか深い愛を感じる事ができて・・・なんてのがパターンだと思うのですが、この作品にはなかったように思います。
登場するヤクザも、相当にズレた人ばかりで、感情移入できる登場人物がいなかったですね。
ストーリー自体も非常に陳腐です。
そして、作者自身を主人公に投影して、作者が常日頃感じている事を、主人公の口を借りて語らせているのですが、「考え」というよりも最早「思想」と言っていい感じですかね。
難し過ぎてよく分からなかったり、失笑させられたり・・・と、どこか突き抜けていて共感できる事が少ない・・・そんな感じで文庫本にして1100頁。
まぁ、圧倒的な文章力というか、描写力というか、そういうところは、否定的な気分で読んでいても感じる事ができるので、響く人にはとことん響くのでしょうね。
で、拒絶する人からは、とことん拒絶されるという・・・そんな作品だと思います。