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うしろにご用心!



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うしろにご用心!

うしろにご用心!の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

悪事は、立案している間が一番面白い?

アメリカでは2005年に刊行された「泥棒ドートマンダー」シリーズの第12作。不運の犯罪プランナー・ドートマンダーと仲間たちが、大富豪の留守宅から秘蔵の美術品を盗み出すコミカルな怪盗物語である。
故買屋・アーニーから持ち込まれた話は、「もう数年に渡ってカリブ海の地中海クラブで逃避生活を送っている大富豪・フェアウェザーのN.Y.のペントハウスには高価な美術品などがある。それを盗み出せば売却金額の70%を渡す」というものだった。乗り気になったドートマンダーは早速、いつもの仲間に声をかけ、アジトにしている酒場の奥の部屋を使おうとしたのだが、部屋の前には人相の悪い二人組が居て部屋を使えなかった。よくよく話を聞くと、代替わりした新しいオーナーが無能でマフィアの関係者に乗っ取られそうになっているようだった。そこでドートマンダーたちは、窃盗の前にアジトを取り返すことにした。同じころ地中海クラブではフェアウェザーが誘拐されたのだが、すんでのところで脱出し、ペントハウスへ戻ることにした。かくして、ドートマンダーたちは侵入した無人のはずの邸宅で、フェアウェザーと鉢合わせることになった…。
怪盗たちの立案と実行、被害者の能天気な言動が絡み合うスラップスティックが読み進めるほどにじわじわと効いてくる。派手ではないし、深みのある話でもないが、その分、罪もない。暇つぶしには最適な気軽なエンタメ犯罪小説としておススメしたい。

iisan
927253Y1

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