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【夕木春央】
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十戒の評価:
5.80/10点 レビュー 5件。 B ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点5.80pt
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
十戒の感想
▼以下、ネタバレ感想
昨年の話題作『方舟』に続く旧約聖書の言葉をタイトルとした『十戒』。本書単体でも楽しめますが読書する場合は『方舟』を先に読んでからを推奨します。孤島を舞台としたクローズド・サークルもの。携帯も自由に使える現代的な状況ですが、犯人の指示する十の戒律を破った場合は島ごと爆弾で爆破させるという縛りが一品。助けを読んだり勝手に脱出できないなど、行動が規制される状況を生み出しているのが巧いです。状況設定やミステリの要素は面白かったのでそこを評価する人には良い作品です。一方個人的に点数がそぐわない理由について。文章や表現が分り辛いというか煮詰まっていなくて内容の把握が困難でした。人物については誰がどんな人なのか分り辛かったです。人数が少ないクローズド・サークルものなのに誰が話して何をしているのかイメージが沸きませんでした。この人は男なのか女なのか分り辛い人もいて名前が認識し辛い記号的でした。内容については十の戒律に従うキャラ達の動きが何だか不自然で滑稽でした。そんなに簡単に従うの?もうちょっと抗おうよとか、投票で犯人に考えが正しいか確認するところにおいては、そこで何か抵抗して捕まえたりできないの?などなど状況のリアルさが感じられず皆不自然な動きです。要素や設定だけ並べているような文章でして、もう少し読者が納得し得る状況が伝われば良いなと思う次第。『方舟』で感じた文章の妙は弱く、この状況において緊迫感や恐怖というものが感じられないのが残念です。会話文も練られていないのではないでしょうか。色々と不自然でした。『方舟』が売れたので1年後に向けて急遽2作目の本書を出版したかのような煮詰まっていない文章を感じました。ミステリ要素は面白いので、文庫化の時は加筆調整してもっと魅力的な作品になればよいなと思う気持ちでした。終盤のとある理由から3作目も期待です。 ▼以下、ネタバレ感想
▼以下、ネタバレ感想