16歳のくノ一蛍は、松永弾正久秀と一進一退の攻防を繰り広げる織田信長の配下・筒井順慶の城に潜入する。

伊賀国でくノ一として修業を積んできた16歳の蛍。千利休から戦国最大の悪漢・松永久秀を探る命を受け、父とともに旅に出る。

とある神社で殺しが起きた晩、神社の狛犬が別の犬の像に置き換わった。

火事が多発する江戸。廻船問屋の宴に巨大な顔の怪かしが出現。

軽妙洒脱な“おじい”たちが悪を斬る! 痛快隠居活躍型時代小説 身分を超えた友情で結ばれた藤村・夏木・仁左衛門の古馴染み三人組は、老後を楽しむために〈初秋亭〉という隠れ家を作った。

雨の中あでやかな傘の群れが舞うと、死体がひとつ――「ひときり傘」が引き起こす連続殺人事件が江戸の町を震撼させる。

浅草橋近くにある海産物問屋〈三陸屋〉が、朝になるのに戸が開かない。

年の瀬の江戸で、「そろそろ、月が笑う」と言い残して、突如、人がいなくなる“神隠し”が、頻発した。

大身の旗本・山崎主税助の屋敷の池に妙な生き物が棲んでいるとか。

おみくじを引いたら大凶ばかり、墓からは死人が化けて出るし檀家は落ち目になる一方という深川の題経寺。

お江戸は高田馬場の竹林に棲む、若くて美人で評判の月照尼（げっしょうに）の元には、人生相談に訪れる者がひきもきらない。

入り婿の右京が、妻に手渡した一枚の小判。

同心の息子で臆病者の夏之助と、与力の娘でしっかり者の早苗。

古本に挟まっていた、かどわかしの脅迫状。

近頃、男が弱くて仕方がない――平和が続く江戸で千葉道場の筆頭剣士となっていた秋月七緒。

秋の月夜に、深川きっての名芸者力丸が、お座敷から忽然と姿を消した。

刀屋ばかりを狙う盗人「おたすけ兄弟」が、近所の神社に金を隠すのを見た町奉行所の中間・与之吉は、娘の薬代にとこれを奪うが、やがて兄弟に嗅ぎつけられ、身の回りに危険が迫る。

日本橋本石町にある旅篭「長崎屋」で、腹を竹槍で無残に抉られた酉右衛門の死体が見つかった。

処刑される寸前、脱走に成功した仏像専門の盗人・庄右衛門（しょうえもん）は、ある寺で仏像をさかさにして拝む不思議な光景を目のあたりにする。

待ち受ける、驚愕の真相と江戸の命運をかけた大決戦。恋と歴史の行く末は? 江戸の命運をかけた大決戦。

訴訟でやってくる者たちが泊まる＜公事宿＞のひしめく日本橋馬喰町。

浅草で雷を捕まえようとする大工の若い衆。深夜に突如炎上した有名な榧の木。

耳袋を勝手に刊行しようとしていた版元が白昼店で殺され、版木が盗まれてしまう。

渋谷の南、白金あたりで立て続けに、裕福な家の若い娘四人が行方知れずとなった。およそ半月ほど前の話だという。

名刀が、謎と刺客を呼び寄せる。 お庭番の推理に、女剣士が助太刀! 真骨頂のシリーズ第二弾、ついに登場。

刀が落ち目の時代、刀の周りが騒がしい。