戦前期探偵小説文壇の生き証人として最晩年まで現役を貫き通し、書画や作詩にも才能を見せながら101歳の天寿をまっとうした渡辺啓助の作品集を全2巻に集成。

〈鮎川哲也少年小説コレクション〉第2弾! 長編「悪魔博士」を巻頭に配し、「虫原博士の死」や「白鳥号の悲劇」などの単行本未収録作品をまとめ、学習雑誌へ長期連載された少年探偵物の連作「一夫と豪助の事件簿」全作品を初集成したファン歓喜のレア作品集。

一九二〇年創刊の「新青年」は、江戸川乱歩をはじめ数多くの作家を輩出した名雑誌であり、初代編集長の森下雨村は日本の探偵小説の生みの親と称される。

"戦後本格派の驍将"鮎川哲也による少年少女向け探偵小説コレクション第一集! 学年誌に連載された「鳥羽ひろし君の推理ノート」を単行本未収録分も補完した完全版で収録するほか、鮎川ジュブナイル第一作「魔人鋼鉄仮面」(未完)など単行本未収録作品を5作収める。

シャーロック・ホームズ物語の訳者として有名な延原謙の創作探偵小説集第2弾。

５大捕物帳の一つ、人形佐七捕物帳の著者の横溝正史氏は、「佐七」以外にも多くの捕物小説を残している。

1941年に刊行されたルーパート・ペニーの長編"Sealed Room Murder"を初邦訳。

『黒死館殺人事件』で有名な博覧強記の名探偵・法水麟太郎。

ナイトクラブ〈グリーン・クカブラ〉の秘密と麻薬密売人の死。

横溝正史著の単行本未収録の捕物小説12編を収録。

奇術師探偵マーリニ・シリーズ代表作が蘇る！　「〝首のない女〟がほしいの」とマーリニの店に奇術装置を求めに来た謎の女。

鮎川哲也の作品「死者を笞打て」に盗作の嫌疑がかかる。十年前に謎の女流作家が書いた作品そっくり、というのだ。

長編「ガラスの檻」を巻頭に置き、デビュー直後の短編「湖」から断筆直前の単行本未収録中編「プルタバの流れ」まで全16作を収録。

甲賀三郎の代表長編「姿なき怪盗」を巻頭に置き、読み応えある同年代の傑作短編をレクションした〈甲賀三郎探偵小説選〉第四集! 次女・深草淑子による未発表短編を併録し、巻末には最新情報を反映させた「甲賀三郎著作リスト[改訂版]」を付す。

殺されたのは誰だったのか?そして、どんな方法で殺害されたのか?真犯人が明らかにされた時、全ての伏線が繋がる。

ジョニーとサムが殺しの容疑をかけられた!災難続きの二人の運命やいかに! おしゃべり時計をめぐる謎に迷探偵が挑む。

1911年の冬――霧深い森にそびえる山荘「レヴン・ロッジ」。

日本探偵小説文壇の重鎮が描く、怪奇幽遠なる妖美の世界。

ミステリ界の魔術師・泡坂妻夫。その最後の贈り物である作品集を、二分冊にした文庫化でお届けする。

ボート上で発見された男女の遺体。

冒険小説の名作「宝島」の作者として知られるイギリスの文豪ロバート・ルイス・スティーヴンソンが遺した珠玉の短編を日本独自編纂した作品集。

退役軍人会の葬儀に集まった参列者の目前で突如倒れた老婆。死因は心臓発作だったが、背中から銃痕が発見された。

助けを求める若い女性の叫び声に、帰宅途中の弁護士アンスティが駆けつけると、そこには男女が激しく組み合う姿が。

名探偵・秋水魚太郎の事件簿。

第二次大戦中に殺された男は何を見つけたのか?

江戸川乱歩と比肩される戦前探偵小説界の驍将であり、本格探偵小説の普及と執筆に心血を注いだ甲賀三郎の探偵小説集第3弾! 甲賀作品に登場するシリーズキャラクターの中でも一、二を競う有名人・手塚龍太弁護士が登場する短編全9作を集成し、さらに、ノン・シリーズの中短

雑誌『宝石』の第1回探偵小説募集当選作「砥石」でデビューした岩田賛の探偵小説を初集成! 「高木彬光論」や「カアの面白さ」などの随筆類も確認できた限り収録しています。

日本推理作家協会名誉会員・川野京輔の知られざる傑作群がベールを脱ぐ! 入手困難な四冊の短編集に収録された全作品を一冊にまとめ、ボーナストラックとして単行本未収録のSFを三作収録。

夜更けの街を走る二輪馬車のなかで、身元不明の紳士が殺害された！　事件は予想をこえたドラマティックな展開を見せる…… 19世紀ミステリー界最大のベストセラー。

鯱先生、不可能犯罪に挑む!『薫大将と匂の宮』の作者による異色ユーモア・ミステリ連作に、幻のデビュー作「天の邪鬼」、入魂の長編「紅い頚巻」を配した初期傑作選。

魂の桎梏を描く迫力の作品群。

緻密な伏線と論理展開の妙、愛すべきキャラクターなどで読者を魅了する、ミステリ界の魔術師・泡坂妻夫。

名探偵ホック氏の事件簿、ここに一挙集成! 日本推理作家協会賞受賞作「ホック氏の異郷の冒険」の外伝にあたる書下ろし最新作「宙に光る顔」をボーナストラックとして収録。

横溝正史編集長の下で『新青年』の編集に携わり、創作・翻訳に精力を傾ける中、わずか２７才で逝去した天才作家・渡辺温の傑作を集成。

「父さんのこと、殺す」痩せた少年の緑色の瞳は飢えたようだった……孤独な男と孤独な少年の出会いを痛切に描く「第四戒なし」、成功した作家が体験するサイケデリックな彷徨譚「パンキーとイェール大出の男たち」、閉ざされた空間に幽閉される恐怖を華麗な筆致で綴る「盲鳥よ

『新青年』の名物企画【連続短編】全７作を完全収録！　自身が提唱する「ライト・リテラチウア（軽い文学）」を実践した戦前・戦後の短編をまとめた森下雨村の探偵小説選第３弾。

大たんふてきな怪人をおってわれらが名探偵のかつやくだ!『怪盗X・Y・Z』幻の第4話、初収録。

数あるクェンティンの作品から最も入手困難な中編二本立て!『そして誰もいなくなった』へと繋がる先行作とも噂される「八人の中の一人」そして「八人の招待客」は、ともに本格趣味の横溢する逸品!

江戸川乱歩が戦時統制下に筆を折っていたように、ミステリーは自由で民主的な社会でしか発展できない。

空中ブランコの演者が衆人環視の前で墜落死。

かつて『新青年』誌上で日本の読者を魅了した英国二大作家の短編が、妹尾アキ夫の名訳で21世紀によみがえる。

唐後期、特異な建築「方壺園」で起きた漢詩の盗作をめぐる密室殺人の他、乱歩賞・直木賞・推理作家協会賞を受賞したミステリの名手による傑作集。

江戸川乱歩編『世界推理短編傑作集』刊行から五十余年。創元推理文庫が21世紀の世に問う、新たなる一大アンソロジー。

短編は推理小説の粋である。その中から珠玉の傑作を年代順に集成したアンソロジー。

木々高太郎に師事した文学派の紅一点、戦後女流作家第一号の代表作『鯉沼家の悲劇』初版完全復刻。

医学者にして探偵作家でもあった、名古屋出身の才人・小酒井不木の探偵小説傑作選第2弾。

存在が確認できている長編・中編を含む278編を、執筆年代順に網羅する初の事実上の全集化。毎月１冊ずつ刊行予定。

幼少より慈しみ育ててくれた組織のボスを射殺し、海外逃亡をはかる無軌道な青年(「ゴウイング・マイ・ウェイ」)、市民や学生のデモ隊が街にあふれ騒然とする中、外相の首を狙う孤独なテロリスト(「陽光の下、若者は死ぬ」)など、強烈なジャズ・ビートをバ

ミステリ、人間ドラマ、ホラー要素たっぷりの奇妙な体験談から恋物語まで、妖しく魅力的な、十二の物語が楽しめるサッパーの短編集!

存在が確認できている長編・中編を含む277編を、執筆年代順に網羅する初の事実上の全集化。毎月１冊ずつ刊行予定。

ロンドン市内でルーシーという娘が行方不明になり、ハロゲイトの田舎町では馬車馬が盗まれ、ホーク・スクエアでは一軒家が丸ごと盗まれた。

1930年、チェスタトンを会長とし、セイヤーズ、クリスティー、バークリーら錚々たる顔ぶれが集まり、探偵作家の親睦団体〈ディテクション・クラブ〉が発足した。

孤独な中年女性の日常への美しくも不気味な侵入者をえがいて、江戸川乱歩が奇妙な味の傑作と絶賛した「銀の仮面」、大嫌いな男に親友気取りでつきまとわれた男―奇妙な関係がむかえる奇妙な顛末「敵」、大都会の暗闇にひそみ、異国からきた青年を脅かす獣の恐怖を克明に綴って

戦前の本格派を代表する三作家の一長編一中編五短編を収録した。

昭和22年9月、小田原の成金倉田家に、白衣姿の異形の傷痍軍人が現れた。