訳アリの遺品と「不幸」をコレクションするオギーの依頼を受けた俺は、我が子の首を切断した母親の元に赴く。

“シュール”かつ“泥沼”のような状況を乾いた“ユーモア”とともにお届けする、異才の作家・平山夢明“最悪劇場”全四話。

盲目の美女ロザリンドとのロマンスを描いた表題作他、全十編の最新小説集。

ある時、夜中に高野は、半睡半覚で気がつくと腕が伸びていた。腕は壁を抜けて自宅の外まで達し、なにかを掴んだ「腕の魂」。

ひょんなことから、プロの殺し屋が集う会員制ダイナーでウェイトレスをする羽目になったオオバカナコ。

タクシー運転手である主人に長年仕えた一冊の道路地図帖。

凄絶な死の瞬間、破裂する電球、捻曲がる銀食器…。“顕現”と名付けたそれを蒐集するため、男は女たちを惨殺し続ける。

濃霧の湖の中、兄妹が乗るボートに近づく水音と、湖面から這い上がろうとする手「霧嫌い」。

昼はピエロに扮装して子供たちを喜ばせながら、夜は少年を次々に襲う青年実業家。

おれは確かにろくでなしだが、親でも糞でも厭なもんは厭なんだ。

〈あむんぜんの頭の中身を見てみよう〉と、アックンに云われたのは体育祭が終わってすぐのことだった。

話し手の語る怪談を忠実に記録し世に送り出す―怪談実話界の名コンビが贈る珠玉の怪談実話集。

震えながら、戦きながら、そうとは知らずに……七人の人間たちが迎えた、決定的な""死の瞬間""。

おしまいにする前に読んでくれ。絶望の果てまで届く物語を。

「内臓を洗浄したい」と訴える女性が体験した壮絶な実話「都会の遭難」収録。

愛―、それは気高く美しきもの。そして、この世で最も恐ろしいもの。

「弟を殺そう」―身長195cm、体重105kgという異形な巨体を持つ小学生の雷太。

全篇新作書き下ろし! ! 待望の復活第二弾! いざ、〈本〉を巡るワンダーランドへ―― 平山夢明、真藤順丈、三上 延、坂木 司、澤村伊智、大崎 梢、斜線堂有紀、柴田勝家…… 超ベテランから期待の新鋭まで、短編の名手15人が競演! お待たせいたしました。

婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。 その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。

打ち捨てられたネイティヴ・アメリカンのコミュニティ。貧窮の極にある家族や仲間のために、ラファエルはある仕事を選んだ。

いつの時代も「家族」は、やさしく、あたたかく、いびつで、おそろしい。

見知らぬ相手から突然、殺害予告を受けた女性の恐怖を描く表題作。

携帯電話を媒介にした気軽な出会いや、合コンで知り合った男の子とのはじめてのデート。

1話60秒で読める! 息つく間もなく襲いくる怒涛の実話怪談集!! あっという間に読めて怖い! どこから読んでも極怖の超短怪談を詰め込んだ人気シリーズ第8弾。

見覚えのない部屋で目覚めた田村二吉。

玩具修理者は何でも直してくれる。独楽でも、凧でも、ラジコンカーでも…死んだ猫だって。

女の上半身と男の下半身が合体した遺体が発見された。残りの体と密室トリックの謎に迫る(「重ねて二つ」)。

刹那の恐怖! 瞬きする間もなく即読める 超短実話怪談集! 眠れぬ暑い夜、移動の時や待ち時間――そんな日常の隙間にすぐ読 める短い実話怪談を集めた人気シリーズ第9弾。

川崎で起きた殺人事件の現場に遺されたDNAが指し示すのは、十八年前に代官山で起きたカフェ店員殺人事件の“冤罪”の可能性……。

三件の幼女誘拐殺人が起きた。ある被害者の死体は〈並べられて〉いた。

ひとり暮らしの部屋で、深夜パソコンに向かっていると背後から聞こえる奇妙な音…その正体に震撼する「カタカタ」。