Twelve Y. O.

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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ

2001年06月15日 Twelve Y.O. (講談社文庫)

沖縄から米海兵隊が撤退した。それは米国防総省が、たった一人のテロリストに屈服した瞬間だった。テロリストの名は「12」。最強のコンピュータウィルス「アポトーシス2」と謎の兵器「ウルマ」を使い、米国防総省を脅迫しつづける「12」の正体は?真の目的は?圧倒的スケールの江戸川乱歩賞受賞作。(「BOOK」データベースより)

評判

Twelve Y. O.の評価:

4.83/10点 レビュー 6件。 C ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.83pt

Twelve Y. O.の総合評価:

6.80/10点 レビュー 64件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全3件 1〜3 1/1ページ
No.3
(4pt)
【ネタバレかも!?】 (7件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

作者の熱意が暑苦しい

冒険小説のあらたな旗手として第44回江戸川乱歩賞受賞した本作によってデビューした福井晴敏氏。その後『亡国のイージス』のヒットを皮切りに更にその道の第一人者としての地位を固めていくが、現在の活動は自らの夢だったのだろう、機動戦士ガンダムシリーズの原作者としての活躍が目立つ。

物語の構造はデビュー作にしては実に複雑でかなり情報量の多い作品となった。従って通常の小説の3/4くらいのスピードでしか読めなかった。

また文体は三人称叙述だが、各登場人物の斜に構えた心情が地の文にはさまれており、ほとんど一人称に近い。
上に述べた情報量の多さも含め、この辺は推敲しているのだろうが、書きたいことが多すぎて削除してもこれだけになってしまったような未熟さがあり、行間を読ませる文章を綴る、引き算の出来ない作家だという風に受取った。

そして怒りの文体とでも云おうか、全編にわたって横溢する日本という国に対する感情を包み隠さずに表している。特に自衛隊が抱える存在意義の矛盾に対する怒りと自嘲がほぼ全編を覆っている。

こういう情念にも似た熱き物語を紡ぐ文体は好きなほうなのだが、乗り切れない自分がいた。
登場人物を形成するエピソードや物語が進むにつれて意味合いが変わるストーリー、そしてハリウッド映画を想起させる物語の節目節目に挿入されるアクションやクライマックスの敵との対峙シーンから世紀末的終局に向けて主人公らが命を賭けて挑み、ど派手な爆発シーンが展開するなど、ツボは押さえてはいる。
が、しかしこの感情に任せて先走ったような文体が作者の貌を色濃く想像させて読者の感情移入の障壁となっているような感じを受け、それに加えてやはり軍事用語を主にした専門用語の応酬が映像的なアクション描写とは方向を異にするベクトルを持って、ページを捲るべく所でページを捲らせなかった。
またこちらが齢を取ったせいかもしれないが、クライマックス近くで明らかにされる題名の意味も含め、青臭さを感じてしまった。

しかし粗探しをしてもいけない。確かに過剰に過ぎる内容と文体だが、日本を舞台に国際テロを描くという志の高さは買える。そして題材として最新鋭の軍事兵器を持ちながら、安保条約という制約に縛られ、米軍と共に存在するわが国の国防組織、自衛隊を扱ったところがこの作家特有の着想の冴えだろう。
この憲法と行政の狭間で常に居心地の悪い自縄自縛状態を強いられる自衛隊、作中でもその存在意義について作者は自嘲気味に日本を守るためでなく、在日基地を防護するためのみに存在していると述べている。

しかし彼はこの自衛隊をテーマに作品は書かれているそうで、本書で登場した「DAIS(ダイス)(Defence Agency Information Service(防衛庁情報局)」も登場するようで、デビュー作にして既に後の構想がなされていたようだ。

しかし本書が発表されて数年が経つ現在、ここで語られている沖縄の普天間基地の移転はまだ大きな懸案となっている。
これより以前に問題視されていたこの案件が今なお尾を引いている事実に日本の政治の稚拙さを感じずにいられない。


▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S
No.2
(4pt)

いまいちか?

亡国のイージスが良かっただけに、いまいちだった。
以上です。

レッダーン
JX3FQ5JY
No.1
(5pt)

Twelve Y. O.の感想

素晴らしい描写がある。でもそうでないところも同じくらいある。

ケナガイタチ
I5W5ENWQ

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.58
(3pt)

便利さと危うさ

読書録「Twelve Y.O.」3

著者 福井晴敏
出版 講談社文庫

p308より引用
“ 攻撃開始から、三十分弱。トゥエルブが
証明して見せたのは、利便性を追求してウワ
バミのようにデジタル化技術を取り込み、そ
れがなければなにもできない体質に染まって
しまった現代軍事力の本末転倒と、有言実行
を貫いた自らの愚直だった。”

 電子戦を駆使するテロリストと、彼の引き
起こす事件が巻き起こす陰謀と、それに関わ
る人々を描いた長編サスペンス。
江戸川乱歩省受賞作。
 世界最大と言われる艦隊戦力が、母港から
一斉に離脱していく。その事態を引き起こし
たのは、たった一組の男女だった…。

 上記の引用は、テロリスト・トゥエルブが
仕掛けた電子戦の結末を描いたシーンでの一
節。特殊な技術や能力が無くても、誰でも同
じように使える便利さは、ほんの少しの異常
で使えなくなるもののようです。最後に物を
言うのは、体一つで何が出来るかということ
になるのかもしれませんね。
 軍事や政治に明るい人が読むと、もっと面
白く評価も高くなるのではないでしょうか。
専門用語や知識も多く使って書かれているよ
うなので、蘊蓄好きにはたまらないかもしれ
ません。

ーーーーー
Twelve Y.O. (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: Twelve Y.O. (講談社文庫)より
4062731665
No.57
(3pt)

便利さと危うさ

読書録「Twelve Y.O.」3

著者 福井晴敏
出版 講談社文庫

p308より引用
“ 攻撃開始から、三十分弱。トゥエルブが
証明して見せたのは、利便性を追求してウワ
バミのようにデジタル化技術を取り込み、そ
れがなければなにもできない体質に染まって
しまった現代軍事力の本末転倒と、有言実行
を貫いた自らの愚直だった。”

 電子戦を駆使するテロリストと、彼の引き
起こす事件が巻き起こす陰謀と、それに関わ
る人々を描いた長編サスペンス。
江戸川乱歩省受賞作。
 世界最大と言われる艦隊戦力が、母港から
一斉に離脱していく。その事態を引き起こし
たのは、たった一組の男女だった…。

 上記の引用は、テロリスト・トゥエルブが
仕掛けた電子戦の結末を描いたシーンでの一
節。特殊な技術や能力が無くても、誰でも同
じように使える便利さは、ほんの少しの異常
で使えなくなるもののようです。最後に物を
言うのは、体一つで何が出来るかということ
になるのかもしれませんね。
 軍事や政治に明るい人が読むと、もっと面
白く評価も高くなるのではないでしょうか。
専門用語や知識も多く使って書かれているよ
うなので、蘊蓄好きにはたまらないかもしれ
ません。

ーーーーー
Twelve Y.O. Amazon書評・レビュー: Twelve Y.O.より
4062093685
No.56
(5pt)

福井晴敏

ありがとうございます。欲しかった小説でした。小説の方も満足する状態でした。またご利用の際は宜しくお願い致します。
Twelve Y.O. (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: Twelve Y.O. (講談社文庫)より
4062731665
No.55
(5pt)

福井晴敏

ありがとうございます。欲しかった小説でした。小説の方も満足する状態でした。またご利用の際は宜しくお願い致します。
Twelve Y.O. Amazon書評・レビュー: Twelve Y.O.より
4062093685
No.54
(2pt)

ありえない設定 米軍が沖縄を手放す?

米軍が沖縄を手放すとか、自民党が自主的に議席を譲渡したり、トランプが全財産寄付して手放すのと同じくらいありえない設定。
無理がありすぎて一気に白けた。
小説を書くならもうちょっと米軍の戦略を理解して勉強してから書いてほしい
あと自衛隊が「海兵旅団」なんて作るわけない。絶対に「兵」なんていう言葉は使わない。いくらなんでも設定として「兵」旅団を自衛隊が作るのは名前がおかしすぎる。

内容はまあまあ
Twelve Y.O. (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: Twelve Y.O. (講談社文庫)より
4062731665

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