寝煙草の危険
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初版刊行(参考)
種別
短編集
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あらすじ
評判
寝煙草の危険の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
寝煙草の危険の総合評価:
9.50/10点 レビュー 4件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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アルゼンチンの女流ホラー作家の短編集です。ホラー小説としてとても怖いというだけでなく、南米アルゼンチンの現実と不安を映し出す文学として強烈な力を持っています。
短い短編12篇。いずれも不穏で不吉。
例えば「ショッピングカート」。ある住宅街にショッピングカートを押す浮浪者がやってくる。浮浪者は街角で排便し、近所の住人は浮浪者を暴行し、追い出す。しかし、ショッピングカートは残され、誰も片付けず、中身が腐敗し異様な悪臭を放つ。やがて住人たちは次々と不幸に見舞われる。
例えば「わたしたちが死者と話していたとき」。貧しさや孤独に耐えづらい思いを抱く少女たちがウィジャボード(こっくりさん)に熱中する。ボードは告げる。「この中にきらいな人がいる」と。
例えば「戻ってくる子供たち」。行方不明の子供たちが突然現れる。すでに死亡が確認されている子供も含めて、その数、数百人。行方不明当時と同じ姿のうつろな表情の子供たちは、親からも受け入れられず・・・。
ここに描かれるのは、恐怖の物語なのだが、貧困、若者の孤独、行方不明事件といった南米の現実が生々しく立ち上がってきて、読者に重いものを突きつけてくる。これはすごい文学です。