寝煙草の危険
評判
寝煙草の危険の評価:
4.75/5点 レビュー 4件。 - ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1〜4 1/1ページ
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寝煙草の危険の評価:
4.75/5点 レビュー 4件。 - ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
アルゼンチンの女流ホラー作家の短編集です。ホラー小説としてとても怖いというだけでなく、南米アルゼンチンの現実と不安を映し出す文学として強烈な力を持っています。
短い短編12篇。いずれも不穏で不吉。
例えば「ショッピングカート」。ある住宅街にショッピングカートを押す浮浪者がやってくる。浮浪者は街角で排便し、近所の住人は浮浪者を暴行し、追い出す。しかし、ショッピングカートは残され、誰も片付けず、中身が腐敗し異様な悪臭を放つ。やがて住人たちは次々と不幸に見舞われる。
例えば「わたしたちが死者と話していたとき」。貧しさや孤独に耐えづらい思いを抱く少女たちがウィジャボード(こっくりさん)に熱中する。ボードは告げる。「この中にきらいな人がいる」と。
例えば「戻ってくる子供たち」。行方不明の子供たちが突然現れる。すでに死亡が確認されている子供も含めて、その数、数百人。行方不明当時と同じ姿のうつろな表情の子供たちは、親からも受け入れられず・・・。
ここに描かれるのは、恐怖の物語なのだが、貧困、若者の孤独、行方不明事件といった南米の現実が生々しく立ち上がってきて、読者に重いものを突きつけてくる。これはすごい文学です。