赤く染まる木々
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| ミシシッピ州のディープサウス、かつて黒人差別とリンチ殺人が横行した町で、今度は父親の世代がリンチ殺人に関わった白人たちが残虐なリンチ殺人の被害者になる。しかも、死体の横には黒人の死体があり、それが消えてはまた別のリンチ殺人で登場する。 事態を重視した州警察(MBI)とFBIが捜査に乗り出し、物語はミステリー仕立てで推移する。 ところが、事態は思わぬ拡大を始め、ミステリーがホラーの様相に・・・。 ただし、残虐な連続殺人の割には文体はコメディタッチで、まるでゾンビかキョンシーの映画を見ている感がある。 この小説が書かれたのは2019年で、第1次トランプ政権の後半とのこと。 トランプとおぼしき大統領が事件に対して演説する。「・・・われわれが心配しなければならないのは黒人と、明らかに中国人とインディアンだと。問題は、彼らが本来のアメリカ人のような白人ではないことです。アメリカをふたたび偉大な国にしようではありませんか。・・・」 つまり、この小説はトランプ政権を生み出したアメリカに対するパロディであり、かつ、BLM運動と同様の人種差別への警鐘なのである。 延々数頁にもわたる犠牲者の名前やリンチの起きた地名の単純列挙は、犠牲者を追悼するとともに読者にかつてのヘイトクライムを思い起こさせる。 | ||||
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| 舞台は、ミシシッピ州の田舎町、マネー。なんの予備知識もなく読み始めた私は、ロバート・ベイリーのスリラー、<トム・マクマートリー・シリーズ>を想定して読み始めました。 或る人が殺害され、その白人被害者の睾丸を握りしめた黒人の死体が放置されている事件が連続で発生します。尚且つその黒人の死体が消失するという奇妙な出来事が連鎖します。地元の法執行機関に、黒人の二人のミシシッピ州捜査局の刑事が加わり、シカゴ大学助教授、FBI捜査官までがその捜査に駆り出されますが・・・前半の早いうちに誰もがこの小説がパズラーではないことに気づくことになります(笑)。 よって、私は今回は多くを語らずに済ませることにしました。 タイトルはおそらくビリーホリディが歌うあの楽曲の歌い出しに呼応していますね。 "Southern trees bear a strange fruit Blood on the leaves and blood at the root......." この数行で、少なくともこの小説のテーマがすっきりと理解されてしまうと思います。 さて、 【ワシントン】米大統領は2025/11/27、SNSへの投稿で「第三世界の各国」からの移民を恒久的に停止すると表明したとのこと。そのことに対する私の反応はひとまずありません。ただ、本書の終盤の或る部分(「アメリカ合衆国大統領の演説」)に負の面からフィクションに現実が呼応しているような嫌なパースベクティブを垣間見ることになりました(笑)。それは本書が持つ力だと思います。KKKによる"リンチ"が未だに闇の中で継承されているとするならば、私たちは襟を正し、耳を傾けることをやめてはいけない。 ◻︎「赤く染まる木々 "The Trees"」(パーシヴァル・エヴェレット 早川書房) 2025/12/3。 | ||||
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