嘘は校舎のいたるところに
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イギリスの法廷弁護士(バリスタ)出身作家ハリエット・タイスの第2作(2020年)。第1作は『紅いオレンジ』だが、私は未読。 本書の原題はTHE LIES YOU TOLDで、原題も訳題もいい題と思う。 本書は近年のミステリーで人気の「信頼できない語り手」テーマではなく、「信頼できる語り手」の話である。しかし、私もまわりの人々に騙されているので、私が語っていることが、必ずしも信頼できるわけではない。間違いなく真実なのは、「私が私について語っていること」だけで、それ以外のことは、何か怪しい、裏がある、嘘が混じっている。そういうミステリーである。 で、私が語るのは・・(本の前半部分のあらすじを書きます。ネタバレではないつもりです) 私はイギリスで刑事専門の法定弁護士をしていたが、妊娠したところに、夫のアンドリューがアメリカでいい条件で仕事のオファーを受けたため、弁護士の仕事を諦め、夫とアメリカに渡る。しかし、二年前から夫が私と会話をしなくなり、私を抱かなくなり、愛人がいることが判明する。捨てられた私は、母の遺産を頼りに、10歳のロビンと二人でロンドンに戻ってくる。遺産相続の条件が、私の母校の名門アシェイムズ女子校に通わせることで、普通なら編入などおよそ無理なはずなのに、たまたま一人欠員があったことで、編入できてしまう。ロビンが成績優秀なため、私はPTA会長のジュリアとその取り巻きから激しく拒否され、ロビンは、ジュリアの娘のデイジーほかの娘たちからいじめを受ける。私とロビンを受け入れてくれたのは、ニコルとニコルの娘ヒッパだけだった。私はかって勤めていた共同事務所に復職を頼みに行くが冷たく断られる。しかし、たまたま昔の指導者のバーバラが私の仕事ぶりを覚えていて、「ジェレミーという男性教師が性的行為を目的として生徒のフレイヤに接触を図った事件」の被告側の補佐役の法廷弁護士に採用してくれる。私は膨大な証拠調べをして、少女フレイヤの証言の信用度を下げる証拠を集め、バーバラの巧みな弁護で、フレイヤとの性的関係を否定する被告側が優勢になってくる。一方、私がアシェイムズ校の卒業生で生徒会の役員であったことがジュリア達にわかり、ジュリア達との間に和解が成立する。しかし、デイジーが突然意識不明の重体となって、病院に運ばれてしまった・・。 という何か怪しい、裏がある、嘘が混じっている話である。 私的感想 ○傑作ミステリーとまではいえないと思うが、特段難しいところもなく、最後まで楽しく読めた。第一作も、第三作(翻訳されれば)も読みたい。 ○元弁護士作家なのに、法廷以外のところで勝負しているのが面白い。 ○ネタバレ防止であとは省略する。 ○最後に出てくる「謝辞」が巧み。この作家が好きになってくる。 | ||||
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