春雷
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
評判
春雷の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 A ランク
春雷の総合評価:
8.63/10点 レビュー 16件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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「わたしは、悪人とはおのれで何ひとつなさず、何も作らず、ひとの悪しきを謗り、自らを正しいとする者のことだと思っている」
さらに文庫本191頁で
「おぬしの正義はおのれの正しさを言い立て、ひとを謗り、糺すものだ。何も作ろうとはせぬ。あからさまに言えば、何かをなそうとする者の足を引っ張って快とするだけだ。この世に何も作り出さぬ」
これほど明快な言葉で表現されているのは、読んでいて思わず声が。この「自分の正義」だけを主張してひとを貶める類は、仏教分野だと修羅道におちるということになりますが、世のあちこちで生きながらにして既に(以下略) 若い読者には、この言葉を心に置いておいてほしいと思います。
羽根藩物は「蜩ノ記」にしろ「潮鳴り」にしろ、この「春雷」やさらに連なる「秋霜」にしろ、読んでいてつらい展開がかなりありますが、その清浄な光をたたえながらもつらい物語を読み進めたかたは、羽根藩物語の最終巻の「草笛物語」をぜひ。そこに読者への救済と希望がちゃんと用意されています。(逆に、武家社会の小藩における理不尽や無常感、悲劇に浸っていたいかたは草笛物語は読まないほうがいいかも?)