六つの奇妙なもの
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イギリス・ロンドン生れで生涯に7編の長編を残してわずか30歳の若さで戦死された天才作家スプリッグの死後に刊行された遺作で本邦初紹介作です。本書の帯には不可能犯罪と大きく書かれていますが、読み進める内に作者の本領は複雑なプロットを構築して強烈なサスペンスを盛り上げ手に汗を握らせ、最後まで読者の興味を持続させる手腕にあると感じました。本書のあらすじとしては、ある貧乏で薄幸の若い女性が魅力的な霊媒師や精神科医と出会い、謎の陰謀に巻き込まれ誘拐監禁されてしまいますが諦めずに粘り強く脱出しようと苦闘するサスペンス劇と、奇妙な霊媒師の不可能状況での毒殺死の謎を捜査する正義感の強いモーガン警部の活躍が描かれます。殺人方法のトリック自体は平凡で解決も直感で思いつくという呆気ない物ですが、複雑に練り上げられた極悪非道な犯罪の全貌が明らかになると嫌悪を催され慄然たる思いに駆られます。若い女性マージョリーの不安に恐れおののく心理描写が丹念に書き込まれており、読者は感情移入して途中で頁を繰る手を止められずに、のめり込んで彼女の運命を追いかけるでしょう。恐らくサスペンス小説の優秀な書き手として大成したであろうと思われるだけに、作者の早過ぎる死が非常に惜しまれてなりません。本書を読んで新たに知られざる天才作家の存在を教えられ、他の未訳長編6作も機会があればぜひ読んで見たいと思わせられました。 | ||||
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イギリス・ロンドン生れで生涯に7編の長編を残してわずか30歳の若さで戦死された天才作家スプリッグの死後に刊行された遺作で本邦初紹介作です。本書の帯には不可能犯罪と大きく書かれていますが、読み進める内に作者の本領は複雑なプロットを構築して強烈なサスペンスを盛り上げ手に汗を握らせ、最後まで読者の興味を持続させる手腕にあると感じました。本書のあらすじとしては、ある貧乏で薄幸の若い女性が魅力的な霊媒師や精神科医と出会い、謎の陰謀に巻き込まれ誘拐監禁されてしまいますが諦めずに粘り強く脱出しようと苦闘するサスペンス劇と、奇妙な霊媒師の不可能状況での毒殺死の謎を捜査する正義感の強いモーガン警部の活躍が描かれます。殺人方法のトリック自体は平凡で解決も直感で思いつくという呆気ない物ですが、複雑に練り上げられた極悪非道な犯罪の全貌が明らかになると嫌悪を催され慄然たる思いに駆られます。若い女性マージョリーの不安に恐れおののく心理描写が丹念に書き込まれており、読者は感情移入して途中で頁を繰る手を止められずに、のめり込んで彼女の運命を追いかけるでしょう。恐らくサスペンス小説の優秀な書き手として大成したであろうと思われるだけに、作者の早過ぎる死が非常に惜しまれてなりません。本書を読んで新たに知られざる天才作家の存在を教えられ、他の未訳長編6作も機会があればぜひ読んで見たいと思わせられました。 | ||||
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