スター・ウィルス
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1937年生まれのベイリーが33歳の時に発表した処女長編。前半は普通のスペオペ。ただし、主人公の自由貿易商人(自称、客観的には宇宙海賊とも言う。)の趣味が高等数学というあたりがちょっとマニアック。 人類が銀河中心部のハブ(恒星密集星域)にまで進出した未来。主人公が敵対する異星種族と商業ギルドの隙をついて強奪したのは、次々に謎の画像を映し出す大きなレンズ。異星種族はレンズを取り戻すためなら莫大な対価を支払うと提案しますが、主人公は稼ぐことよりもレンズの謎を解明することに夢中。 なぜ異星種族はそこまでそのレンズにこだわるのでしょうか? レンズの秘密を解明しようと銀河中を飛び回る主人公は、さらに新しい謎に気付きます。銀河中に恒星間文明を築いた文明が2つだけなのはなぜか?銀河系の外側にあるという障壁とは何なのか? 自由を旗印にして調査を続ける主人公は放浪の末に驚天動地の解答にたどり着きます。 処女長編ですが、ストーリーがシンプルなので読み易く、その点ではベイリーらしくないかも。仲間との関係など、後の作品にはあまり見られないような部分も見受けられます。主人公の行動に多くの人々が巻き込まれますが、その運命は過酷なものでした。 統制を嫌う主人公の行動はアナーキズムを生み出します。全体的に虚無感が漂っています。 また、特異な理論を信奉する集団の存在や細かいアイデアの洪水など、各所にベイリーらしさがあふれています。 普通のスぺオペで始まりますが、後半に至って期待どおりワイド・スクリーン・バロックに展開するという、まさにベイリーの原点だと納得しました。 ネタバレ的になりますが、レンズが主人公にだけ見せるドラマチックなイメージこそが、この物語の本質を現わしているのではないかと思います。 | ||||
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宇宙海賊ロドロンは、銀河系で人類以外に唯一、恒星間航行を行い人類と星々を分け合う異種族「ストリール」と対決する。それはあるレンズ、まるで映画の様に宇宙の様々な出来事を同時に映す特殊なレンズを手に入れるところから始まる。 そのレンズの細部は銀河系の星々を模しているかのように見え、未知の知的生命が作ったものと思わせる大きなレンズ。しかも決して破壊することはできない。そしてそのレンズを奪い合う異種族と、宇宙海賊ロドロン。多くの部下を失いながら、彼が最後に手にしたものは何か。 人は冒険者となることもできるし、科学的な意味での探求者となることもできる。稀に、一人の人物が二つのタイプを兼ね備えていることもある。 この二つのタイプ以外の選択肢は、、、考えることをやめ、時と場所によりその場に従って、沈み流される存在になるしかない。 そう作家が想ったとして、それを誰かに伝えるのに、どのような表現型を取るだろうか? 人の主張や想いを筆と絵の具で表現すれば画家になり、木材と金具とガラスと電球で表現すれば建築家になる。 言葉で表現すれば、、、宇宙海賊ロドロンとその部下達を作り出し、彼らの口から出る言葉で表現すれば、小説家になる。 もしもこの本を読むか決めかねている人がいるならば、将来は冒険家になるか科学者になるか迷うような歳であるならば、迷わずに本書を読むのが正しい。 冒険は物語を読む程度に止めておくくらい歳であるならば、やはり本書を読むのが正しい。 | ||||
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