永劫回帰



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    初公開日(参考)1991年05月
    分類

    長編小説

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    永劫回帰 (創元推理文庫)

    1991年05月01日 永劫回帰 (創元推理文庫)

    無頼の宇宙船乗りヨアヒム・ボアズは、哲学者コロネーダーたちの手で身体改造された一種の超人だった。彼と機能的にリンクされた「船」とともに宇宙を渡るポアズの目的はただひとつ…。この宇宙は、定められた輪をたどるように、幾度も同じ時を繰り返してきた。その円環構造に楔を打ち込むこと。横溢するアイデアで読者を自在に翻弄する、鬼才のワイドスクリーン・バロック。(「BOOK」データベースより)




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    永劫回帰の総合評価:8.00/10点レビュー 2件。-ランク


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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.2:
    (4pt)

    哲学によって生まれた超人が宇宙の輪廻に挑戦する物語(ネタバレ)

    ベイリーの長編は10年以上前に3冊読んでいますが、トンデモなアイデアを使ってうまく傑作にまとめる剛腕なイメージがある一方で、何が描いてあるのか意味がつかめない難解なイメージもありました。
     そういう先入観を持って読み始めた本作ですが、主人公の紹介の部分に驚愕しました。主人公は宇宙船型の超大型コンピュータにサポートされるスーパー・サイボーグですが、彼がそのような存在になった経緯が凄い。科学の頂点に立つ哲学集団に育てられた青年が地獄の業火に焼かれて超人として生まれ変わるのですが、その時のトラウマを解消するためには未来を変えるしかありません。冒頭部分の安っぽいモダン・スペース・オペラのイメージはひっくり返されてしまいました。
     しかし、そこから先、ストーリーが動き出してからがもうひとつ。主人公は未来を変えるために動き回るのですが、その冒険がわかりにくい。何人かの脇役や敵役、時間の中で光を屈折させる時間石や放浪惑星、先史文明など魅力的なガジェット、イベントがおしげもなく投入されますが、本筋に関係するのはごく一部で、多くは使い捨てにされた感じ。対立組織とその教義もわかりにくい。
     クライマックスは、それまでに広げられた設定が一点に集束するように急展開します。最初読み終えたときは意味がつかめず、何だこれは、竜頭蛇尾じゃないかと思ったのですが、読み直して見ると、中盤に書かれているいくつかの伏線に対応して解釈できるように書かれていることに気が付きました。
     巻末の中井紀夫氏の解説には力が入っています。“宇宙にはがまんならん”という情念で書かれた小説であるという意見はわかり易い。
     本文中に、ある集団の“勝利などだれが望むか”という標語が登場しますが、これってパンク的な反抗精神ですね。
     なお、永劫回帰という概念はニーチェが『ツァラトゥストラはこう語った』で提唱したものだそうで、なるほど宇宙の宿命に挑戦する超人というテーマはそこから引っ張ってきたものかと納得。
     一度起こった出来事は永遠に繰り返されるという宇宙を提示しておきながら、その宇宙が、一個人の苦痛か快楽によってつくり直されるという展開は、はっきり言ってバカSFとしか言いようがないですが、これこそがベイリーですね。
    永劫回帰 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:永劫回帰 (創元推理文庫)より
    448869702X
    No.1:
    (4pt)

    この結末はありえない

    物語自体はよくあるサイボーグ活劇なのだが、物語の根幹となるアイデアは哲学的な宇宙観である。
    ベイリーの面白さは、あまりにも意外な発想や世界観で物語が形作られていることだろうが、この作品にもそれはある。
    主人公の目的の壮大さは、あまりにも巨大すぎてなんだか笑えてくるほどである。
    しかし、最後の一行にはびっくりした。
    まさか、そんな風に終わる物語があるのかと思っていたが、そんなあるはずのない物語がこの物語である。
    究極の、最大で最悪の結末をもつ物語である。
    ベイリーが好きなら読んでみて損はしないだろう。
    物語の狙い自体はとても面白くて興味をひくところなので、類似のアイデアを扱った作品があるなら、他にも読んでみたいぐらいである。
    ちなみに、巻末の訳者のあとがきもSF要素があふれていて軽快で面白い。
    永劫回帰 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:永劫回帰 (創元推理文庫)より
    448869702X



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