量子宇宙干渉機
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
量子宇宙干渉機の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 C ランク
量子宇宙干渉機の総合評価:
8.00/10点 レビュー 8件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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星5つとしたいところだが、肝腎の、量子力学の多世界解釈と意識転移による他宇宙来訪の間には、根本的な矛盾がある。なぜなら多世界解釈は、観測問題を、観測者=主観の抹消によって乗り越えるという方向で解決するという、客観主義徹底であり、それゆえ存在論的には物理主義だが、意識転移とは本来、二元論を前提としなければ成立しないはずだからだ。
物理主義からは、意識の存在は錯覚として否定されるか(=錯覚主義)、脳状態にスーパーヴィーンするかという説明しかないのだが、別の記憶をもつ他世界の脳にスーパーヴィーンしたら、他世界での記憶しかありえなくなり、それゆえ意識だけの転移という現象は、原理的にあり得ないはずだ。
だから、他の評者も言っているように、ハードSFというよりはスピリチュアルなSFという評価が正しいのかもしれない。星ひとつ減点。
後記:他世界への3人の移住者の一人となった女性研究者が、超近代的ならぬ古典的建築様式の面影をとどめた他世界ニューヨークを訪れて、子どもから夢の中で来訪していた見知らぬ都市だと分かったわ、という感慨にふける場面があったが、これは頷ける。多世界間の情報だけのやり取りなら、二元論を前提しなくとも成り立ちそうだから。だから、タイ人の東洋哲学者の言うように、霊感といった現象も,多世界解釈で説明できるのかもしれない(し、説明できないかもしれない)。