最後から二番目の真実
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
評判
最後から二番目の真実の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 C ランク
最後から二番目の真実の総合評価:
7.67/10点 レビュー 6件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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お話の筋書きはこう。
…時は、近未来。大戦争によって地上は放射能で汚染され、人々は地下シェルター都市で暮らしています。
人々は、今も地上で戦争をつづけている政府から生活物資を供給してもらう代わりに、シェルター内の工場で兵士ロボットの部品を製造。ノルマの達成に日々喘いでおります。
ここで、組み立て作業において不可欠な存在のエンジニアが膵臓ガンで死亡。残された者たちは、彼の遺体を速攻で冷凍保存。エンジニアを蘇らすべく、人工膵臓を調達せんと危険を覚悟で地上へと赴く─。
これだけで充分普通のSFモノになっているのですが、さすがはディック、そのままストーリーはうまく転がりません。ここから話は二転三転…いや、九転十転くらいして、最後に主人公たちは地下シェルターに帰ってきます。
この間、様々な偽物が次々と登場。しまいには何が本物なのか、本当にわけがわからなくなってきます。
ディック本人も混乱しているかもしれません。
現実を一度疑いだしたら、全てが作り物かもしれないと、虚無におちいる。
虚無におちいると、昨日まで現実と思っていたこともそれは本当に現実なのかと疑念にくれる。
疑念にくれるうち、そもそも現実とは何か、さっぱりわからなくなってくる。
おまけに、私たち読者は読み進むうちに小説の最初の方は少しずつ忘却していってるわけで、何が本当で何が偽物なのか、本当に何が何だかわからなくなってきます。
もしもディックが読者の混乱までをも考慮した上でストーリーを十転させているなら、これはもう「あっぱれ」としか言いようがないです。
しかし、あらためて読み直してみると、いろんなアイデア(思いつき、妄想などなど)を無造作にぶち込んでいるだけなような気が…。
いやいや、やっばりある程度、確信犯的に混乱させているのでないか…。
結局、どっちかわからないです。
最近の映画やアニメで急展開に次ぐ急展開がありますが、それになれてしまっている令和・日本の若い人たちには、ディックっぽさ全開の九転十転も、そんなに違和感を感じないかもしれません。
ディックの名作を一通り読んでしまって少々駄作でも構わないから未読の作品を読んでみたいという方、あるいはディックっぽさだけでもいいから味わいたい〜という重症患者の方にオススメ。
はじめてディックを読む人は、読んじゃダメだよ。