遊戯
登録されているタグ
※タグの編集はログイン後行えます
0.00pt
9.00pt
Amazon平均点
4.30pt
楽天平均点
3.92pt
みんなの オススメpt 自由に投票してください!!
0pt
サイト内ランク[?]
A
↑現実的
0.00pt
0.00pt
←非ミステリ
0.00pt
ミステリ→
0.00pt
↓幻想的
初版刊行(参考)
種別
短編
閲覧回数
2,745回
お気に入りにされた回数
1回
読書済み登録回数
2回
- このページのURL
あらすじ
外部リンク
※特設サイト・著者サイトなど
評判
遊戯の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 A ランク
遊戯の総合評価:
8.60/10点 レビュー 20件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 20件あります。
Amazon書評・レビューを見る
第1作の「遊戯」は、読後、なぜか藤野一友の作品を想いだした。藤野はダリの影響を受けた画家だが、彼の絵の人物は裸身であることが多い。それも奇怪な想像力によって“遊戯”を強いられているのだ。
ネット・ゲームからはじまるので、新たな“孤独の広場”を発見した新機軸かな、と思っていたらそれだけで終わりはしなかった。もちろん、それは重要な伏線にはなっている。映画「パリ・テキサス」や、珍しくビートルズの曲が流れ、それがEleanor Rigbyだったりもする。ネットで知り合った二十歳の娘と三十一の男。彼女が指摘した拳銃によるのと刃物によるのとでは殺傷の意味が違うという話から男が決心したこととは…というミステリ(謎解き)。
「帰路」には、朝川みのりだけが登場する。本間透は出ない。彼女の溌剌とした伸びやかな性格がはち切れんばかりだ。しかし、藤原が用意した境遇はやはり訳ありだった。彼女の父は警察官。今度再婚しようとしている。再婚相手に会った“みのり”はしかし、好印象をもつ。一方、離婚した母は一人住まいを追い出されそうになっていた。
「侵入」は、本間とみのりの両者が出てくる。彼らが対面するのはまだ2回目だ。2人は世間的には単なる知り合いであり、実際には本間のひみつを共有する関係ではあるが、まだ特定の関係にはない。
「陽光」のタイトルは、マンションの建設現場での撮影中に射してくる“陽光”のことでもあるだろう。雨後なので危険回避のため5階での撮影は中止しようとの意見にみのりが異を唱える。それで、とび職の武田というベテランをアドバイザーにつけて強行されるのだが、みのりの意気に感じた武田の男気とやさしさが今回のメーン。
「回流」は、未完に終わった連作の最終話。一等不可解な“自転車の男”への推理が整理してある。ここから膨らませられることは色々あるのかもしれないが、言えることは、この男が本間の過去の亡霊だろうということだ。それ以外に、男の登場する意味はない。
しかし、本間にはすでに“みのり”という実り多き未来が訪れている。問題はない。そういうところまで書かれている本作に何の不満があろう。後は、恐怖との対峙が描かれるのみなのだ。その力技が晩年の藤原には喪われていたのかもしれない。あるいは躊躇いがあったのか。
最後の短編「オルゴール」の道具立ては秀逸である。<小型トースターほどの重量と大きさを持つ木製のオルゴール>が過去と現在を結ぶ。この国有数の資産家・夏目重隆(65)と倒産会社社長・日比野修司(41)とかつてそれぞれの伴侶であった祥子とを結ぶ<ゼンマイ仕掛けの手品>として機能する。
しかし、ここでも幼女とその母が物語のためとはいえ抹殺される。そして、そのことが二人の哀愁にまみれた男の影を造形する。彼の早逝を惜しむ声は多いが―このまま行けば彼とて駄作を書いていたのかもしれない、とも思える腐臭を嗅げないこともないワンパターンだ。だから、藤原が「がん発症始末」で書いた<生きのびた場合には、できるだけファンキーなジジイになりたい>といった、その“ファンキーなジジイ”への転生をはかろうとした骸としてこの作品集はあるのかもしれない。