三位一体の神話
- 遺稿 (19)
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乱歩の"推理小説非文学説"と木々高太郎氏の"推理小説文学説"論争を受けて、後者の立場を採ってその証明を意図して書かれたと思われる大部の作品。2人の文学者を巡る7年の時を経た2つの事件を扱った物だが、"文学説"を採るだけにあってその背景の書き込みが凄い。戦争直後の若い頃からの2人の角逐(殆ど一方的だが)、一方の生い立ちとそれが負い目となる社会的背景、文学論、才能に対する嫉妬(あるいは才能の天稟性)、戦後エセ民主主義への憤り、マルクス主義・唯物史観の影響、死生観等が丹念に描かれる。それも、一方(犯人)の独白を除くと作者独特の以下の記述方式が目を惹く(これを文体模写した三浦しをん氏のエッセイは笑えた)。 (1) 登場人物の心理描写を用いず(ただし、後半探偵役を務める人物の一人称の章が存在する)、資料や信頼性のある伝聞等を用いて客観的事実だけを提示する。 (2) 折に触れ、(1)から得られる結論(あるいは推論)を箇条書きに纏める。 確かに記録文学風の物語としては精緻を極めている。しかし、ミステリーとしての興趣はどうであろうか ? 犯行の動機や手口が独白中で克明に描かれている上に、いわゆる倒述物としてのスリル・サスペンスが感じられる訳でもない。描写が子細なだけで、ミステリー的アイデアはお粗末との感が否めない。むしろ、犯罪を題材とした濃密な心理・思想小説と言った方が相応しい気がした。この物語をミステリー仕立てにする必然性が全く感じられないのである。その意味では、作者の意図は空回りに終っているとの印象を強く受けた。 | ||||
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「このミス」にもランクインした大西巨人の傑作ミステリー。当初から犯人はわかっているのだが、登場人物から、殺人動機から、謎解きにいたるまで全てに「文学」がからんでくる。膨大な数の文学作品が本作中に登場し、このてのものが好きな人にはたまらない作品。ラストの展開もある程度読めてしまった感があったが十分に楽しめた。 | ||||
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