色っぽい幽霊
- 弁護士ペリー・メイスンシリーズ (82)
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ペリー メイスン第46話。薄い唇の女が事件を持ち込みます。珍しく作中に日付と曜日が明記され(8月15日は日曜日など)これは1954年が該当。メイスンは今回も危ない橋を渡り、ホルコムを上手く誤魔化します。大陪審経由の裁判なので、証拠を探り出せず五里霧中のメイスン、バーガーに追い詰められますが、ネチネチ尋問で活路を開き、判事に嫌われながらもなんとか真相を突き止めます。銃は38口径スミス・アンド・ウェッスン社製連発拳銃、銃身2インチ、シリアルC-48809が登場。このシリアルはKフレームのfixed sightモデルで1948-1952年製を意味します。該当するのはミリタリー&ポリスですね(コンバット・マスターピースはadjustable sight) 自動車はオールズモビルが登場。エアコン付きの車はまだ珍しかったようです。 | ||||
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全裸も同然の若い女が公園で騒ぎを起こし、"色っぽい幽霊"と新聞に書き立てられる。"幽霊"の姉がメイスンを訪れ、妹は昔から面倒を起こしては、突飛なやり方でごまかそうとする悪い癖がある、今度もそれに違いない、と訴える。果たして姉の予感は的中、公園で死体が発見され、"幽霊"は殺人容疑で逮捕される。とても精巧なプロットのミステリー。"色っぽい幽霊"は、致命的な状況証拠のクモの巣にがんじがらめに捕らわれてしまう。一部は彼女自身の愚行による。嘘を次から次へと重ねたため、メイスンも読者も彼女を信じられなくなってしまうのだ。だが、メイスンも指摘するように、宿敵の検事ハミルトン・バーガーは、物事を突き詰めて考える人間ではない。証拠を見落とす事もあれば、"事態を混乱させないために"証拠をわざと無視する事もある。このような埋もれた証拠を、メイスンが執拗な反対尋問を通して、少しずつ掘り起こしていく過程は、まさに見物である。 | ||||
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