神様のメモ帳5
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短編集
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あらすじ
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評判
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神様のメモ帳5の総合評価:
8.67/10点 レビュー 12件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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されているが、是非OVAか何かで残り二話のアニメーション化もしてもらいたいものだ。
『はなまるスープ顛末』
時系列としては2巻と3巻の間。NEET探偵事務所があるマンションの1階テナントであり、
アイスクリームがおいしいと評判のラーメンはなまるに週一回、ラーメンを注文しては一口だけ
食べると代金だけ置いて去っていくサングラスの男がいた。失踪した父・花田勝(第66代横綱の
ことではない)の後を継いで店を営むミンはこれを謎の客からの挑戦と捉え、鳴海を道連れに
毎晩のように新しいスープづくりに没頭し始める。そんなある晩、ミンがシャワーを浴びている間に
何者かが侵入し、二度にわたり彼女のサラシが盗まれる事件が発生する。少佐は貧弱な玄関の鍵の
交換を勧めるが、ミンは頑としてそれを受け入れず――が本章のストーリー。
花田勝氏の登場が将来の展開を示唆するとともに、読者の思い込みをうまく利用した良いオチで
終わっている。
『探偵の愛した博士』
五月。ラーメンはなまるにミンの高校時代の同級生で、現在は亡き父親の後を継いで岡林商店
という酒店を営む岡林友造がやって来る。店の隣にスーパーが進出し、ただでさえ売上が落ちる中、
何者かによって日本酒やウイスキー、ラムに醤油が混ぜられる嫌がらせを受けていた。
店を懇意にしているアリスをはじめとしたNEET探偵団は依頼も無いのに調査を始めるが――が
この章のあらすじ。
なぜ酒を飲まぬアリスが一介の酒屋に執着しているのか。そして『博士』が誰のことを指して
いるのかは本章を最後まで読めばちゃんと分かるようになっている。
『大バカ任侠入門編』
8月30日。四代目が平坂錬次との一件で入院し、あまり頭の良くない組員だけとなった平坂組は
家賃や公共料金を滞納し、ネットが繋がらなくなっていた。四代目と杯を交わしているため
組員たちから四代目に準ずる存在と見做されている鳴海は組員の電柱と岩男に泣きつかれ、
留守の間の組を立て直し始めた刹那、ビルのオーナーの娘でデリヘル嬢をしているカオリを
誘拐したと、犯人からテナントである平坂組に間違い脅迫電話が架かってくる。しかも奇跡的に
話が嚙み合ってしまい――というおはなし。
おはなししのものは犯人側がノリで起こしたものではあるが本題はそこではなく、アリスと鳴海、
それぞれが違ったアプローチで事件と向き合い、最終的に同じ答えにたどり着いた妙をうまく
描いたことにある。
『あの夏の二十一球』
九月。夏休みの間中様々な事件に巻き込まれ続けた鳴海はその代償として高校生とは思えないほどの
報酬を得ていたが、その報酬を『GAMEにしむら』に入り浸り、名前の入力だけでその人物が
持っているだろうパラメーター設定がなされる高度なアーケードオンライン野球ゲーム
『パワープレイボール』に注ぎ込み、文字通りのパワープレーヤーとなっていた。
そんな中、経営難に陥っていたGAMEにしむらだったが、ミンや岡林友造の同級生で、入院中の
父親の代わりオーナーを務める西村は4階にこれから入居する予定でかつビルのオーナーに貸しのある
ヤクザから賃料250%アップかパチンコ屋への鞍替えを求められ、どうすれば良いか頭を悩ませていたが、
GAMEにしむらを居場所のひとつとしていたNEET探偵団が元甲子園球児でピッチャーだったヤクザで
彼等とも面識がある根本と話をつけ、野球で決着をつける算段となる。早速NEET探偵団や元同級生、
退院した(?)四代目、電柱、岩男そして補欠として鳴海、監督としてアリスが集まり、
本番を迎えるが――がこの章のおはなし。
いわゆる『非野球作品における野球回』であり、おそらく『野球回がある作品はヒットする』という
ジンクスのもと書かれたものであると推察できる。
探偵団たちに『パワープレイボール』での対決であるかのようにミスリードした上で実際の野球である
ことを提示したり、集合時間を伝えるが試合開始時刻を伝えなかったり、集合時刻を狙って別動隊を
入院中の父親の元に送り込み契約書への押印を迫ったりといったヤクザならではの狡猾さを描くとともに、
残暑厳しい河川敷のグラウンドという引きこもりとは最も遠いと言える場所を訪れる滑稽さそして
体躯の小ささを生かしたフォアボール狙いと思いきやそうではないという意外な展開をうまく描いている。