流転の女
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前作の「誤算」がまあまあ面白かったので、期待していましたが、イマイチでした。 一人の女子大生とのつながりによって、色んな人が登場して、最初は独立していたものが、繋がっていくというパターンを踏むのですが、加速度亭に面白くなっては行かないです。 32年前の女子大生の水死という、大昔の出来事からの話なのでいろんな出来事が複雑に絡み合って、最後に一気に爆発しそうなのですが、イマイチすっきり感がないです。 練られているのは分かるのですが...。 「誤算」のイメージで読むとダメだと思いますが、期待して読まなければ、それなりに楽しめると思います。 | ||||
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予想以上に面白かった。 若き女性が30年以上前に海に落ちて溺死した事件。刑事事件にはならなかったものの、10年以上前に起きた少女と愛犬がとともに誘拐された事件。2年前に自宅で事故をきっかけに心臓発作で老人が死亡した事件。それぞれに、謎が残り、関係者それぞれが、すっきりしないものを抱え続けている。そうした中、30年以上も前に娘を失った女性が、近くの公園にある娘との思い出が残る柳が切られてことに気づき、そのことで止まっていた時間が動き出す… 前著『誤算』に続いて読んだのだが、『誤算』は中心となる事件というか、出来事が当初から分かるのに対し、本作は、幾人もの人物に焦点を当てながら、その内面を描くとともに、何が中心となる事件なのか半ばあたりまで全く掴めないように記述されているため、それが私の興味をかきたて続けた。 それと、登場人物たちが、それぞれ程度は違っているものの、前を見始めるラストの読後感も良かった。 また、読了後、改めて表紙カバーを見てみて、タイトルとともにその写真が示す意味合いも充分に理解できた。 | ||||
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同じ作者さんの前作『誤算』では、最後まで謎が謎を呼ぶ流れに引きこまれました。 楽しみにしていた最新作、期待を裏切らずに最後まで展開が変化していき、読み始めたら止まりませんでした。 一本の柳が切られたことから暴かれていく、老女の秘密。柳の木を介して、老女の甥夫婦や娘のかつての恋人とその家族、偶然巻き込まれてしまう公園管理人のアルバイト男子などなど、各登場人物の性格がしっかりと書き分けられながら、同時に様々な登場人物が思うところに共感できてしまう心理描写は、さすが大人の作者の人生経験が書かせるものなのでしょう。最近、意外とこういった、様々な人間の気持ちを味わえる小説が少ないように思います。「ああ、わかる!!」と思わず頷いてしまう生活の中での思いが書かれたところなども、秀逸です。 話の展開にドキドキしながらも、所々にくすりと笑ってしまうシーンも有り、大満足。 帯に書かれた「あなただけ幸福になるなんて、絶対に許さない」という激しい文句にビビりつつww読後感は前向きで爽やかです。 場面場面が目に浮かぶため、勝手に「ドラマ化されたらこの役はこの役者さんだろうなあ」なんて配役を想像して楽しんでしまいました。 大人にもおススメできる一冊です。 | ||||
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