強盗こそ、われらが宿命
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
評判
強盗こそ、われらが宿命の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク
強盗こそ、われらが宿命の総合評価:
8.40/10点 レビュー 5件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全米一銀行強盗の発生率の高い街に生まれ育ち、当然の如く強盗稼業に精を出してきたダグたち4人の仲間。1996年4月16日の早朝、ボストンの中心地ケンモア・スクウェアのオフィス・ビルにあるベイ銀行を襲う。そして、その後になんと、犯人であるダグが被害者である支店長クレアに恋してしまうのだった。
このグループのリーダー・ダグの人物造形が実にいい。6才の時に母がいなくなり、16才の時に父がやはり強盗で2度目の服役。自身もアイスホッケー選手として有名チームにドラフト指名されるも傷害事件を起こして刑務所に。そこで酒を断ってあくまでもストイックに生きている。盗んだ金を遣わずにこっそり土に埋めたり、心惹かれるクレアにコインランドリーで偶然を装って近づいたりするくだりは、彼のキャラクターがよく現れている。そう、本書はスリルに満ちた犯罪小説であると同時に、ひりつくような純愛小説でもあるのだ。
クレアとの愛に生きて、足を洗おうと最後の大仕事にのぞむダグ。しかしボストン銀行強盗特別捜査班に属するFBI捜査官フローリーもまたクレアに思いを寄せ、着実にダグたちに対する包囲網を狭めてゆく。そして命を懸けた最後の闘いのクライマックスを迎える。
チャック・ホーガンは本書で、90年代半ばの、再開発の波と新興の住民とで変貌を遂げようとする寸前の、まだ昔ながらの伝統と矜持を残す“由緒正しい卑しき街”チャールズタウンを敢えて舞台に据えて、旧タイプの銀行強盗が生き生きと活動し、対する泥臭い捜査方法の能力が発揮できる、最後の時代の若者たちを瑞々しくも臨場感たっぷりに活写している。