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強盗こそ、われらが宿命



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強盗こそ、われらが宿命の評価: 4.25/5点 レビュー 4件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.25pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(4pt)

読んでよかった

銀行強盗の後日談に上下巻は長いのでは、と思ったが、ちゃんと展開も読みごたえもあった。 無法者である主人公が変に美化されず、欠点や境遇が丁寧に書かれてリアルなのが良い。 映画にもなったが、やはり原作を読んでよかった。 最後の場面は余計な気がする。
強盗こそ、われらが宿命(さだめ)〈下〉 (ヴィレッジブックス)Amazon書評・レビュー:強盗こそ、われらが宿命(さだめ)〈下〉 (ヴィレッジブックス)より
4789731650
No.3:
(4pt)

“由緒正しい卑しき街”の無法者、FBI捜査官、そして切ない純愛の物語

’95年、『人質』(訳出は’97年)でデビュー。ディーン・クーンツに絶賛されたアメリカ・ミステリー界の新鋭チャック・ホーガン。本書は’04年発表の第3作で、ハードボイルドの始祖の名を冠した「ハメット賞」(国際推理作家協会北アメリカ支部主催)を’05年度に受賞し、ベン・アフレック監督・脚本・主演で『ザ・タウン』というタイトルで映画にもなり、’10年9月に全米公開された(日本での公開は’11年2月)。

全米一銀行強盗の発生率の高い街に生まれ育ち、当然の如く強盗稼業に精を出してきたダグたち4人の仲間。1996年4月16日の早朝、ボストンの中心地ケンモア・スクウェアのオフィス・ビルにあるベイ銀行を襲う。そして、その後になんと、犯人であるダグが被害者である支店長クレアに恋してしまうのだった。

このグループのリーダー・ダグの人物造形が実にいい。6才の時に母がいなくなり、16才の時に父がやはり強盗で2度目の服役。自身もアイスホッケー選手として有名チームにドラフト指名されるも傷害事件を起こして刑務所に。そこで酒を断ってあくまでもストイックに生きている。盗んだ金を遣わずにこっそり土に埋めたり、心惹かれるクレアにコインランドリーで偶然を装って近づいたりするくだりは、彼のキャラクターがよく現れている。そう、本書はスリルに満ちた犯罪小説であると同時に、ひりつくような純愛小説でもあるのだ。

クレアとの愛に生きて、足を洗おうと最後の大仕事にのぞむダグ。しかしボストン銀行強盗特別捜査班に属するFBI捜査官フローリーもまたクレアに思いを寄せ、着実にダグたちに対する包囲網を狭めてゆく。そして命を懸けた最後の闘いのクライマックスを迎える。

チャック・ホーガンは本書で、90年代半ばの、再開発の波と新興の住民とで変貌を遂げようとする寸前の、まだ昔ながらの伝統と矜持を残す“由緒正しい卑しき街”チャールズタウンを敢えて舞台に据えて、旧タイプの銀行強盗が生き生きと活動し、対する泥臭い捜査方法の能力が発揮できる、最後の時代の若者たちを瑞々しくも臨場感たっぷりに活写している。

強盗こそ、われらが宿命(さだめ)〈上〉 (ヴィレッジブックス)Amazon書評・レビュー:強盗こそ、われらが宿命(さだめ)〈上〉 (ヴィレッジブックス)より
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No.2:
(4pt)

幼なじみの強盗集団の行方は…

全米1銀行強盗の発生率が高いという街、ボストン。そこで生まれ育ったダグ、ジェム、デズ、グロンジーは、今やプロの銀行強盗集団。冒頭、ある銀行を襲撃、ちょっとした手違いから女性支店長クレアを拉致し、逃走するハメになる。クレアに引かれるものを感じ、接近するリーダー格のダグ。他方、FBI捜査官のフローリーもまた、捜査を通じ、クレアに淡い恋心を寄せるが…。 上・下2巻の大作だが、銀行強盗の描写など、なかなか細部もしっかり書き込まれていて読ませるが、訳がイマイチ稚拙で、緊迫感をそがれる。それに邦題名がまったくダメ。『強盗こそ、われらが宿命』なんて、はずかしい邦題名をいったいダレがつけたのか、理解不能。これで店頭でかなりの読者をふるい落としてしまっているはず。原題は『Prince Of Thieves』で直訳すると『泥棒の王子』か。こちらのほうがずっとストーリーに忠実な題名。 映画化か決定されているようだが、確かに映画化にもってこいのストーリー。
強盗こそ、われらが宿命(さだめ)〈上〉 (ヴィレッジブックス)Amazon書評・レビュー:強盗こそ、われらが宿命(さだめ)〈上〉 (ヴィレッジブックス)より
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No.1:
(5pt)

切なく哀しい恋愛と友情

ボストンの隣町、チャールズタウンは昔ながらの犯罪の巣窟の街。そしてそこで育った幼なじみ4人組は強盗を生業としている。ある日襲った銀行の女支店長クレアに一目惚れしてしまう4人組の主人公ダグ。そのダグがクレアとの関係を築きながら、彼自身の人生をやり直し、これからの人生を彼女と歩んでいこうとする彼自身の心の成熟を時間軸に進んでいきます。しかしダグを追いかけるFBI捜査官フローリーもまたクレアに想いを寄せ、ダグの仲間のジェムはダグの更正を快く思っていない。そしてそのジェムの妹で昔のダグの恋人クリスタも未だにダグを想い続けている。そんなメンバーの複雑な想いが絡まりながら話は一つの結末を迎えます。ダグとクレアの会話は平凡だけどとてもロマンティックだし、下町の背景や人物もよく描かれていて、まるで映画のようにその情景が浮かびます。読み終えた後に切なさと満足感と共に様々なシーンがよみがえる、心に響く作品でした。
強盗こそ、われらが宿命(さだめ)〈上〉 (ヴィレッジブックス)Amazon書評・レビュー:強盗こそ、われらが宿命(さだめ)〈上〉 (ヴィレッジブックス)より
4789731642

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