チェーン・ポイズン

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種別
長編
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あらすじ

2012年01月17日 チェーン・ポイズン (講談社文庫)

本当に死ぬ気なら、一年待ちませんか?人気絶頂のバイオリニスト、陰惨な事件の被害者家族、三十代のOL。三つの自殺に不思議な関連性を見出した週刊誌記者・原田は、“死のセールスマン”が運んだらしき、謎のメッセージの存在を知る。「命の取り引き」がもたらす意外な結末とは?心揺さぶるミステリアス長編。(「BOOK」データベースより)

評判

チェーン・ポイズンの評価:

7.42/10点 レビュー 12件。 A ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点7.42pt

チェーン・ポイズンの総合評価:

8.14/10点 レビュー 110件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全2件 1〜2 1/1ページ
No.2
(9pt)

チェーン・ポイズンの感想

途中、主人公の女性のキャラが変わったなとは感じていました。
死に直面している人物であり、別に不思議ではないと思いましたが、私は多重人格を疑ってしまいました。
なわけで、気持ちのよい騙され方と言いましょうか、ヤラレタ感満載でしたし、人並み以上に「上手いなぁ」と感じてしまったかもしれません。

「毒の連鎖」というタイトルからも「死」というか「自殺」の連鎖が想像でき、死のセールスマンは誰で目的は何なのかに着目してしまいがちですが、そういうミステリ的な事が主眼なのではなく、更に言うと「死」よりも「生」をテーマにした作品だったという気付きがあります、そういった反転ですね。
それだけでなく、自殺願望のある女性が語り手なわけで、必然的に重く暗くなっているのですが、毒を手に入れるまでの一年間で変わる女性を描いた作品だった事に気づいた時に、作品への印象もそうですが、読後感にも大きな変化をもたらしていますね。

同じような境遇から、死を選択した女性と、生を選択した女性。
どこが違うのか、とか色々考えさせられますね。
自分の気持ちなんて誰も分かってくれない、とは言うものの、人間やっぱり一人じゃ立ち直るきっかけは得られないんですね。

梁山泊
MTNH2G0O
No.1
(9pt)

チェーン・ポイズンの感想

最後にそうだったのか、と解かるとうーんと唸るストーリー構成。この内容で最後のオチをそのような形で用意するのは物語の性格上とても良いと思う。でなければ一般的に云えばただ暗い内容の話だけで終わってしまう危険がある。
文体も自分のものとしての個性が出ていて好印象。週刊誌記者の生き方というかブレない姿勢やポリシーもしっかり描かれ、それが物語の芯をなす訳でこの記者の存在がひとつの出来事を誰も知らない世間の片隅に追いやることなく
意味のあるひとつのストーリーとして出来上がるわけだ。死を誘う謎の人物と、生と死の間で揺れ動く一人の女性の物語が徐々に盛り上がっていく過程も上手く描かれていてドラマチックな内容が一気読みを誘う。
ラストのドンデン返し的な騙しにはフーンと素直に感心した。この様な手もあるんだなと云うのが正直な感想。この人の他の作品にも興味が出たのでぜひ読んでみたい。

ニコラス刑事
25MT9OHA

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.98
(5pt)

たまたま、だから…

6年前に読んだ。
救われた気がして6年頑張れた。

今38歳になろうとして、ふとしたきっかけで再読した。理由は分からないが泣いていた。

怒りだった。それが私を守っていた。誰も私に優しくなかったから。うつ病になって、鉛のような心と体を引きずるのは苦痛だった。楽になりたかった。この怒りが、私を呼吸できる場所に少しずつ引っ張て、なんとかここまで来れた。

普通にしていれば無視され、甘さを見せればつけ込まれ、弱さを見せればじゃあ死ねよと突き放される。優しい人や怒れない人は緩やかに殺されていく。毎日の頑張りを、自分の今までの人生をみとめてもらえないことがどれだけの絶望なのか…
認めてもらえないだけならまだ良い、それをバカにされることすらある。乾いた笑いで返す自分が惨めになる。

でも、希望は確かにあったのかもしれない。
悦子はたまたま、本当にたまたま園長に声をかけられた。章子にはそのたまたまがなかった。あのホスピスで、誰かが、章子の孤独を認めてあげていれば…いや、そうじゃない彼女は本物を求めていた。
だから、それに出会えることは稀だ。

全てはたまたまなのだ。
俺が生きてこれたのはたまたま。
死に至るだけの絶望を味わったことがないから。
死に至る孤独を虚しさを抱え込まずにすんだから。運が良かったからだ。いや、運は悪かったし、要領も悪かった。だけど良いこともあった。色々あった、そう思えるだけマシな人生だ。

だから、優しくしようと思う。
弱ってるアナタに優しい言葉をかけたい。
あの日救われなかった俺を、忘れない。
未熟であること、孤独であること、それはいつまで経っても消えないから、誰かに優しくしたい。

6年ぶりに泣きながら読んで、そう思った。

BGM:日食なつこ「white frost」永久凍土
チェーン・ポイズン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: チェーン・ポイズン (講談社文庫)より
4062771454
No.97
(5pt)

たまたま、だから…

6年前に読んだ。
救われた気がして6年頑張れた。

今38歳になろうとして、ふとしたきっかけで再読した。理由は分からないが泣いていた。

怒りだった。それが私を守っていた。誰も私に優しくなかったから。うつ病になって、鉛のような心と体を引きずるのは苦痛だった。楽になりたかった。この怒りが、私を呼吸できる場所に少しずつ引っ張て、なんとかここまで来れた。

普通にしていれば無視され、甘さを見せればつけ込まれ、弱さを見せればじゃあ死ねよと突き放される。優しい人や怒れない人は緩やかに殺されていく。毎日の頑張りを、自分の今までの人生をみとめてもらえないことがどれだけの絶望なのか…
認めてもらえないだけならまだ良い、それをバカにされることすらある。乾いた笑いで返す自分が惨めになる。

でも、希望は確かにあったのかもしれない。
悦子はたまたま、本当にたまたま園長に声をかけられた。章子にはそのたまたまがなかった。あのホスピスで、誰かが、章子の孤独を認めてあげていれば…いや、そうじゃない彼女は本物を求めていた。
だから、それに出会えることは稀だ。

全てはたまたまなのだ。
俺が生きてこれたのはたまたま。
死に至るだけの絶望を味わったことがないから。
死に至る孤独を虚しさを抱え込まずにすんだから。運が良かったからだ。いや、運は悪かったし、要領も悪かった。だけど良いこともあった。色々あった、そう思えるだけマシな人生だ。

だから、優しくしようと思う。
弱ってるアナタに優しい言葉をかけたい。
あの日救われなかった俺を、忘れない。
未熟であること、孤独であること、それはいつまで経っても消えないから、誰かに優しくしたい。

6年ぶりに泣きながら読んで、そう思った。

BGM:日食なつこ「white frost」永久凍土
チェーン・ポイズン (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: チェーン・ポイズン (100周年書き下ろし)より
4062151308
No.96
(3pt)

死の連鎖

謎の死の連鎖をめぐるミステリアスな作品。

物語は、死を考え始めた女性が、「一年待ちませんか?」と囁かれるシーンから幕を開ける。ラストは、ここが効いてくるので、ぽっかりとお忘れなきように。そこから一転、毒物を服用し自殺を遂げた人々を取材する、ジャーナリストの視点に切り替わる。

取材対象は、三十代元OL、著名なバイオリニスト、 妻子を殺された被害者家族。そこには、「死のセールスマン」の存在が・・・。

真相は予想外であり、構成にこそ謎の答えが巧妙に仕組まれている。ヒントは、高野悦子『二十歳の原点』…。
チェーン・ポイズン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: チェーン・ポイズン (講談社文庫)より
4062771454
No.95
(3pt)

死の連鎖

謎の死の連鎖をめぐるミステリアスな作品。

物語は、死を考え始めた女性が、「一年待ちませんか?」と囁かれるシーンから幕を開ける。ラストは、ここが効いてくるので、ぽっかりとお忘れなきように。そこから一転、毒物を服用し自殺を遂げた人々を取材する、ジャーナリストの視点に切り替わる。

取材対象は、三十代元OL、著名なバイオリニスト、 妻子を殺された被害者家族。そこには、「死のセールスマン」の存在が・・・。

真相は予想外であり、構成にこそ謎の答えが巧妙に仕組まれている。ヒントは、高野悦子『二十歳の原点』…。
チェーン・ポイズン (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: チェーン・ポイズン (100周年書き下ろし)より
4062151308
No.94
(3pt)

今読むと普通

もっと以前の本多さんの本と比べると大人しくなったというか、きらめきが感じられないというか、そこまで光るものも感じられなかった。2008年頃の作品だし、今とは時代も違うから仕方ないのかもしれないけど、名作に時は関係ないし。自分の思考回路が変わって本多さんの本と合わなくなっただけなのかもしれない。

お話的には本多さんなら仕掛けとして最後にきっちりどんでん返ししてくるのは分かってたから、まあこんなもんかという感じ。あとは”おばちゃん”と呼ばれていた女性、なんか魅力的じゃなくて最後まで好きになれなかった。都合よすぎるしね。
チェーン・ポイズン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: チェーン・ポイズン (講談社文庫)より
4062771454

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