チェーン・ポイズン
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初版刊行(参考)
種別
長編
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111回
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あらすじ
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評判
チェーン・ポイズンの評価:
7.42/10点 レビュー 12件。 A ランク
チェーン・ポイズンの総合評価:
8.14/10点 レビュー 110件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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救われた気がして6年頑張れた。
今38歳になろうとして、ふとしたきっかけで再読した。理由は分からないが泣いていた。
怒りだった。それが私を守っていた。誰も私に優しくなかったから。うつ病になって、鉛のような心と体を引きずるのは苦痛だった。楽になりたかった。この怒りが、私を呼吸できる場所に少しずつ引っ張て、なんとかここまで来れた。
普通にしていれば無視され、甘さを見せればつけ込まれ、弱さを見せればじゃあ死ねよと突き放される。優しい人や怒れない人は緩やかに殺されていく。毎日の頑張りを、自分の今までの人生をみとめてもらえないことがどれだけの絶望なのか…
認めてもらえないだけならまだ良い、それをバカにされることすらある。乾いた笑いで返す自分が惨めになる。
でも、希望は確かにあったのかもしれない。
悦子はたまたま、本当にたまたま園長に声をかけられた。章子にはそのたまたまがなかった。あのホスピスで、誰かが、章子の孤独を認めてあげていれば…いや、そうじゃない彼女は本物を求めていた。
だから、それに出会えることは稀だ。
全てはたまたまなのだ。
俺が生きてこれたのはたまたま。
死に至るだけの絶望を味わったことがないから。
死に至る孤独を虚しさを抱え込まずにすんだから。運が良かったからだ。いや、運は悪かったし、要領も悪かった。だけど良いこともあった。色々あった、そう思えるだけマシな人生だ。
だから、優しくしようと思う。
弱ってるアナタに優しい言葉をかけたい。
あの日救われなかった俺を、忘れない。
未熟であること、孤独であること、それはいつまで経っても消えないから、誰かに優しくしたい。
6年ぶりに泣きながら読んで、そう思った。
BGM:日食なつこ「white frost」永久凍土