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No.124
白髪鬼
江戸川乱歩
全てのミステリ翻訳家は乱歩を見習うべきと思ってしまう
No.123
湖底のまつり
泡坂妻夫
幻想的で官能的な作品に仕掛けられた綿密なトリック
No.122
危険な童話
土屋隆夫
シンプルながら完成度の高い一作
No.121
刺青殺人事件
高木彬光
禁忌を孕むものに今も昔も人は惹かれてしまう
No.120
99%の誘拐
岡嶋二人
10年は時代を先取りしていたIT犯罪小説の名作
No.119
御手洗潔の挨拶
島田荘司
御手洗潔という男がよくわかる一冊
No.118
「お前が犯人だ」
エドガー・アラン・ポー
当時の読者はどういう感想を持ったかに想像が膨らむ、最初期の推理小説
No.117
新参者
東野圭吾
人情ドラマが折り重なりが、事件を解決へと導いていく
No.116
黒猫亭事件
横溝正史
「顔のない死体」というテーマをシンプルにつきつめた一作
No.115
倒錯のロンド
折原一
”原作者”と”盗作者”との駆け引きのロンド
No.114
鏡の中は日曜日
殊能将之
『三大奇書』あるいは『館シリーズ』を全部合わせたような、アンチミステリ作品の究極系?
No.113
生存者、一名
歌野晶午
無理に長編にせず、短くまとめているのが好感を持てる作品
No.112
はじまりの島
柳広司
ダーウィンが来た!
No.111
消える総生島
はやみねかおる
子供だましでもなく、子供を置き去りにもしていない良作ジュブナイル本格ミステリ
No.110
七人の中にいる
今邑彩
面白いしよく出来てると思うけど主人公がちょっと……
No.109
エトロフ発緊急電
佐々木譲
太平洋戦争勃発直前に、極東の国のさらに極東の島で何が起こっていたか
No.108
夜よ鼠たちのために
連城三紀彦
40~50ページにトリックとドラマが秘められた、高水準・高密度な短編集
No.107
慟哭
貫井徳郎
読みやすく、完成度の高い作品ですね
No.106
山魔の如き嗤うもの
三津田信三
シリーズの中では地味な印象だけれど、それゆえに入門にいいかも?
No.105
モンスター
百田尚樹
強烈なインパクトのある作品でした!
幸福の絶頂から一気に突き落とされる主人公。生きながら埋葬された恐怖と苦痛と絶望。最愛の者たちに裏切られたという筆舌に尽くしがたい怒り。そして彼らへ壮絶なる復讐計画と実行……
始まりから終わりまでインパクトの強い展開の連続で非常にテンポよくストーリーが流れ、読みやすく飽きさせられない作品でした。
主人公に狂気を感じるとともに感情移入もしてしまう所がこの作品の魅力でしょうか。
海外作品の『モンテ・クリスト伯』の翻訳小説である黒岩涙香氏の『白髪鬼』をさらに乱歩が独自のアレンジで翻訳しなおした作品(とされています)
それゆえ日本を舞台にするのには正直いろいろ不自然や無理を感じる設定や展開もありますが、まぁそれもご愛嬌でしょう。
個人的にこの作品に限らず乱歩の海外作品の翻訳とされてる作品は本当に最初から翻訳というつもりだったのか、ほとんど海外作品のパクリと見なされたようなものを後から翻訳扱いにしたのではないかと常々疑わしく思ってしまっているのですが、しかし私としては決して乱歩を非難したいのではなく、むしろ乱歩が翻訳し、彼のカラーが大いに出た文章は古い時代の海外翻訳は言うに及ばず、現代の海外作品の翻訳と比べても圧倒的に読みやすくて面白いと感じるんですよね。
本来翻訳家というものに求められる仕事は元の作品になるべく忠実な翻訳であるべきことが第一とされるのが当然で、元の作品を殺さぬために自分を殺すことが求められる職業なのかもしれませんが、あまりに退屈で読みにくい翻訳の文章を見るたびに私は「乱歩を見習え」と思ってしまうのです。
▼以下、ネタバレ感想