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No.247
シタフォードの秘密
アガサ・クリスティ
世界初のクローズドサークル作品……じゃないじゃん!
No.246
そして誰もいなくなる
今邑彩
『そして誰もいなくなった』を題材に使った時点である程度面白いのは当然なのだけれど
No.245
水晶のピラミッド
島田荘司
時空と世界を駆ける壮大なるバカミス(?)
No.244
マークスの山
高村薫
表紙詐欺では
No.243
凶鳥の如き忌むもの
三津田信三
「鳥」をテーマにしたホラーであり、推理小説
No.242
ジキル博士とハイド氏
ロバート・ルイス・スティーヴンソン
超有名作の原作を今更読んでみた
No.241
羊たちの沈黙
トマス・ハリス
No.240
悪の教典
貴志祐介
後半になると、主人公ともどもボロが出た感じ?
No.239
災厄の町
エラリー・クイーン
いろいろと期待はずれでした
No.238
悪意
東野圭吾
まさに「悪意」としか言えない
No.237
人形はなぜ殺される
高木彬光
「本格」の魅力の全てがつまっているような名作
No.236
囲碁殺人事件
竹本健治
『ヒカルの碁』のように囲碁を知らなくても楽しめる作品ではない
No.235
凍える島
近藤史恵
典型的な孤島のクロオズドサアクル作品……と思いきや意外な変化球?
No.234
殺人鬼
綾辻行人
B級スプラッタホラーにオマケのようにミステリ要素を加えた作品
No.233
戻り川心中
連城三紀彦
本当に愛したのは誰かというフーダニット
No.232
ワイルド・ソウル
垣根涼介
一章はブラジルに来た日本人の話、二章以降は日本に来たブラジル人の話
No.231
黒死館殺人事件
小栗虫太郎
前評判通りの読みにくさ
No.230
迷路荘の惨劇
横溝正史
タイトルから期待してたのとはちょっと違いましたね
No.229
アッシャー家の崩壊
エドガー・アラン・ポー
ゴシックホラーの超有名作
No.228
笑わない数学者
森博嗣
数学者には解けなくてもミステリファンにはすぐ解ける問題
さらに調べたところ、やはりクリスティのこの作品が、それよりさらに前の”世界初のクローズドサークル作品”であるとの情報を得て、クローズドサークルファンとしてはぜひ読まねばと購読したのですが……
まず第一の感想として「クローズドサークルじゃないじゃん!」でした。
雪に閉ざされた小さな山奥の村"シタフォード”を舞台にした物語ということで、なるほどそこで殺人が起こるのかと思いきや、実際の殺人はそのシタフォードのふもとにある町で起こります。
そこは全く閉ざされた空間ではないので普通に警官が来て捜査はするし、容疑者は厳密に言えば無数にいるし、裁判まで作中で起こります。
その殺人に対する容疑をかけられた男の婚約者の女性が本作の探偵役となり、恋人の無実を晴らすためにシタフォードに情報収集に向かうという展開になるので
「なるほど、ここで第二の殺人が起きて、さらに吹雪か何かでシタフォードが完全に外部と隔離されて、今度こそクローズドサークルになるんだな!」
などと期待したのですが、中々次の殺人も起きなければ、村から出られなくなるような事態も起きてくれません。
もう真犯人は誰なのかという本来の謎やストーリーそっちのけで「クローズドサークルになれ……クローズドサークルになれ……」と祈りながら読み続けていたのですが、結局最後までクローズドサークルにはなってくれませんでした。
というわけで勝手に”世界初のクローズドサークル作品”と期待した私が悪く、作品に罪はないのですが、ガッカリさせられた気分になりました。
ただ、この作品は読者目線での容疑者となる人たちが閉ざされた空間にいるために、その外で起きた殺人に一見不可能状況が起きているという、”逆”クローズドサークルとでも言いますか、クローズドサークルというジャンルが確立する前の作品でありながら、ある意味クローズドサークルの変則系とも言える形と言えるかもしれません。
”開かれた空間”と”閉じた空間”二つの舞台で進行する物語と言う形式は、ひょっとしたら『十角館の殺人』や『殺しの双曲線』などといった日本のクローズドサークル作品の有名作に『そして誰もいなくなった』と同じぐらい影響を与えているかもしれないなどと思いました。
なので考えようによってはこれもクローズドサークルの亜種の一つとみなしてクローズドサークルタグを付けようか……とも思いましたが、やはり私のように騙された気分になり、作品を先入観なく見れなくなる人がいるといけないのでつけないことにします。
▼以下、ネタバレ感想