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No.307
孤狼の血
柚月裕子
警察小説というよりほとんどヤクザ小説
No.306
危険な童話
土屋隆夫
シンプルながら完成度の高い一作
No.305
刺青殺人事件
高木彬光
禁忌を孕むものに今も昔も人は惹かれてしまう
No.304
砂の器
松本清張
途中までは良くも悪くも優等生的な作品と思いましたが……
No.303
99%の誘拐
岡嶋二人
10年は時代を先取りしていたIT犯罪小説の名作
No.302
アヒルと鴨のコインロッカー
伊坂幸太郎
動物が酷い目にあう話は嫌いだって言ったじゃないですか!
No.301
御手洗潔の挨拶
島田荘司
御手洗潔という男がよくわかる一冊
No.300
時計館の殺人
綾辻行人
『十角館』と双璧をなす、『館シリーズ』の代表作
No.299
スラッシャー 廃園の殺人
三津田信三
B級スプラッタホラー映画の小説版かと思いきや……?
No.298
スウェーデン館の謎
有栖川有栖
これ以上ないぐらい「普通」の本格推理小説
No.297
「お前が犯人だ」
エドガー・アラン・ポー
当時の読者はどういう感想を持ったかに想像が膨らむ、最初期の推理小説
No.296
空飛ぶ馬
北村薫
”日常の謎”というジャンルそのものがあまり好きでないと言ってしまえばそれまでなのですが
No.295
新参者
東野圭吾
人情ドラマが折り重なりが、事件を解決へと導いていく
No.294
ローマ帽子の謎
エラリー・クイーン
クイーン作品はデビュー作から「らしさ」全開
No.293
黒猫亭事件
横溝正史
「顔のない死体」というテーマをシンプルにつきつめた一作
No.292
倒錯のロンド
折原一
”原作者”と”盗作者”との駆け引きのロンド
No.291
四季 春
森博嗣
天才・真賀田四季の幼少期の物語
No.290
鏡の中は日曜日
殊能将之
『三大奇書』あるいは『館シリーズ』を全部合わせたような、アンチミステリ作品の究極系?
No.289
致死量未満の殺人
三沢陽一
アガサ・クリスティー賞にふさわしい作品
No.288
生存者、一名
歌野晶午
無理に長編にせず、短くまとめているのが好感を持てる作品
警察小説というよりはヤクザ小説です。
それは警察の話よりもヤクザ絡みの話の方が多いから……ではなく、物語の中心となる刑事の大上がほとんどヤクザだからです(笑)
それも単に口調や態度がヤクザ顔負けというだけでなく、実際に懇意にしているヤクザが多数いて情報はもちろん上前まで貰っていたり、目的のためには手段を選ばず違法捜査のオンパレード、彼の行為が公になったら懲戒免職どころか実刑を食らうレベルです。そんな大上は比喩や誇張抜きに、警察組織に籍を置いているという形の一種のヤクザと言うべきでしょう。
ただそんな大上の型破りの行動やキャラクターが非常に魅力的な作品でした。
大上はヤクザはヤクザでも、筋が通って情の深い「いいヤクザ」です。
(もちろん現実のヤクザにはいいも悪いもありませんが、極道映画と同じくこれはあくまでフィクションですので。
現実世界にそれこそ、大上のように筋が通っていない警察に籍を置いているヤクザも多数いるかもしれないですね……)
▼以下、ネタバレ感想