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yattazetaketyan さんのレビュー一覧
yattazetaketyanさんのページへ書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.89pt |
レビュー数19件
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400ページ余りある小説ですが、こんなに泣きどうしの小説は過去に出会ったことがありませんでした。わたしにも息子がいるからでしょうか。あるいは、若い頃に父を亡くしているせいでしょうか。全ての言葉が、自らの子育てや父との係わりに重なりあい、身体が震えるほどに泣きました。わたしの知人に、ヤスさんの状況に重なる人がいます。つい最近に幼い1人息子を残して奥さんを失った人です。父一人息子一人の生活を一生懸命生き抜いている後ろ姿は、それだけで切なくなりますが、この小説を読んで、その人に対して、私は何もわかっていないのだと痛感しました。その人は今、笑顔を絶やさず職場に立っています。妻を亡くした悲しみや一人息子を育てる大変さをひた隠しにして、力強く前を向いています。本当は死ぬほど泣きたいのに、泣いていては妻に申し訳ない、息子に申し訳ない、前に進めないから・・・。そんなことを理解させてくれる「とんび」でした。 決して電車の中では読まないでください。 号泣したら「やしゃん」にはたかれるから。
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小説の内容が云々よりも、伊坂氏の文章表現に引き込まれます。それは本当に文章で人を引きつけるものですよ。なにせ、小説において人の興味を引きつける二大テーマは「殺人」と「セックス」ですが、それがないのに楽しめる小説は少ないものです。
この小説はそういった感じ。この意見に興味を持った方には、是非読んで頂きたい作品です。 |
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誰かの推薦に「十角館の殺人」「水車館の殺人」「時計館の殺人」の順に読むのがよいとありましたので、そのように読んでみました。この館シリーズに言えることは、殺人の動機に固執するのは意味がないということです。というのも人がたくさん殺されます。こんなにたくさんの人を殺す動機にしては、あまりにも短絡過ぎるところは否めないと思います。しかし読みどころはそこではなく、ミステリー小説の神髄であるトリックやその展開及び謎を解く過程にあるのだと言うことを、この「時計館の殺人」で実感しました。館シリーズの中でも「時計館の殺人」はとても巧妙なトリックと展開で楽しめます。勿論、先に述べたように「十角館の」殺人から読むことで、その背景がよく分かるので、これもはずせませんし、何よりも作品が書かれた年代順がそのようになっているから、綾辻氏の作品の練り上げが完成度を増したとも言えるでしょう。この作品に対する他の方のレビューを見る限り、絶賛する一方で「面白くない」という方がいらっしゃいますが、おそらくそれは、文系と理系の違いにあるかも知れませんね。私は理系です。だから迷わず「時計館の殺人」推薦します。そんな方に読んでもらいたいですね。
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クライマーズ・ハイで、俄然、横山氏の作品が好きになったのですが、この作品もよくできていますね。ただ、サンオクさんのキャラが、あまりしっくりきませんでした。美しい婦人警官との出会いは、それだけでもう一つ展開が描けるのではないかと思わせるものでしたね。とにかく一読の価値があります。おすすめです。
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多くの方がレビューで記しているように、警察の追求の甘さや裁判決定に至る背景の乏しさは否めませんが、この小説の最も注目すべき点は「人ってわからない」ということではないでしょうか。武内真吾のキャラクターが前面に押し出され衝撃的だから「こんな人居たら怖いなあ」とか「こういう人うちの隣にもいるよ」なんて事に集約されてしまうのだけれど、介護に疲れても理解してもらえない自分がいたり、嘘偽りなく述べても旦那に理解してもらえない自分がいたり、脳天気に目の前に見えるごく一部を現実と捉える男や決定を下せない優柔不断(人任せ)な男は、みんなどこか自分に当てはまるのではないでしょうか。つまり自分のことを他人に理解してもらうと言うことは、難しい。多かれ少なかれそんな体験ありますね。犯罪につながってしまうと「確信犯」といわれますけど、疑いもなく自分のしていることを常識と信じている人はたくさんいます。そういう私も、ある部分ではきっとそうなのではないかと思います。だから「人って分からない」そのテーマを突きつけられて、世の中を一歩引いて客観視できないものかと、考えさせられます。
無理なんですけどね・・・。そんな小説です。実に面白い。秀作です。 |
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日航ジャンボ機墜落を新聞記者として追う姿がテーマになっているので、そちらの感想が散見される中、私は父親と息子の関係にある、多くの父親の苦悩を表現している背景に胸を打たれました。まさに私もこのような感想を抱く父親の一人です。息子はいったいどのように自分を観ているのか、どのように息子に接していいのか、日々悩む自分には、勇気づけてくれるような作品でした。決してきれいな解決策を提示してくれているわけではありません。期待されて読まれると困りますが、「俺と同じ気持ちの人がいるんだな」と思うと、なんだか熱いものがこみ上げてくるといった感じです。東野圭吾氏の「トキオ」以来の感動を覚えました。
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何よりも犯罪を犯した人間の心理描写がよく描かれていると思う。「一度犯罪を犯した者はその恐怖にさいなまれ一生を過ごす」「一度火を付けてしまうと怒りの炎は際限なく燃え広がりやがては自分自身をも焼き尽くす」心理描写が巧妙で、展開に心が揺れ動く様が感動的である。家族愛や男女恋愛・友情といった心も垣間見ることが出来る。一読に値する。誰しもこんな感情は妄想の中で持ったことがあるのではないだろうかと思わせるところがにくい。素晴らしい作品でした。
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私は東野圭吾氏の小説はもちろん、井上夢人氏、荻原浩氏、北村薫氏などの名作といわれる感動を呼ぶ作品を多く読みましたが、この「トキオ」は1,2位を争うすばらしい作品でした。子供を思う気持ちや親を大切にする気持ちが表現されていて、読後は不覚にも涙が止まらず、嗚咽が漏れてしまいました。感情移入しやすい作品だと思います。是非読んでみてください。(追記)私が知っている限り、東野圭吾氏の作品の中で唯一、殺人事件の起こらない作品です。だから素敵なのかも知れません。
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