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なおひろ さんのレビュー一覧
なおひろさんのページへレビュー数51件
全51件 41~51 3/3ページ
※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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伊良部シリーズ2作目であり直木賞受賞作です。話の流れはいつも同じで、伊良部先生はまともな治療を全くせず、患者が自分で立ち直って(回復して)行く事になります。
どの患者も本当に辛そうで、読んでいて感情移入してしまいます。最後にストンときっかけをつかんで、好転する気配を見せてくれると、ホッとして暖かい気持ちになれます。 ミステリー要素は全くありませんが、最高のエンターテイメント。読まれた方も多いでしょうが、未読の方は是非。前作より数段上です、特に疲れた大人にオススメの傑作。 |
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第二次大戦中の日本でスパイ養成学校が設立される。そこから生まれたスパイ達の活躍を描いた短編集。内容、文体共にハードでとても面白い。少し会話や行動が現代的に思え、本当に時代考証出来てるのかな?と感じる所と、スパイがあまりに超人的過ぎる部分はマイナス。しかし、各編に出て来る人々は魅力的で、ミステリーとしても謎とその解決は鮮やかで、十分満足できる物でした。すごく良かった。ぜひオススメします。
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自転車のロードレースを題材とした青春ミステリーです。ロードレースの魅力を伝える事は、出来ているのではないでしょうか。かなり面白かったです。ただ、登場人物のキャラクターは主人公を含めて独特で、取っつきにくい為、感情移入しきれなかったです。ミステリーとしても、事件(事故)の真相にはかなり驚かされましたが、少々突飛過ぎませんかね、若干マイナス。
しかし、若者の情熱や苦悩をスポーツを通して描き切った作品、と言えるでしょう。多少の不満はすべて吹っ飛び、とにかく切なくて気に入りました。青春好きの方、ぜひお読み逃しなく。 |
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本作で描かれるのは死刑制度、冤罪、殺人犯の出所後の人生や家族に与える影響、また遺族の感情などです。テーマは社会派ですが、テンポよく解けていく謎と、気になる伏線、魅力的なキャラクターのおかげで素晴らしいエンターテイメントに仕上がっています。難を言えば、デビュー作の気負いなのかラストのドタバタはサービス過剰で、少し唐突でバランスを欠く感じもしました。
しかし、303ページをめくった時は鳥肌が立ちました。間違いなくオススメ出来る傑作だと思います。 |
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私立探偵物ですが、かなり面白く読めました。まず、主人公と助手のキャラが良かった。二人とも終盤にかけて徐々に違った面を見せて来て、その変わり方に魅力を感じました。
また、叙述はそれぞれの一人称で交互に書かれるのですが、二人の語り口の違いが面白い。主人公の淡々とした語り口は、突き放した雰囲気で妙に気持ちいいです。 ストーリーは、2つの依頼が実は後に関連して行くと言う物で、まあ定番。段々解決に近づいて行く過程も偶然や人頼みが多く、悪く言えばご都合主義です。と言いましても、内容は非常に面白かったし、最後明らかになる真相も、衝撃的で感心しました。続編を書いて欲しい、かなり気に入ったオススメの快作。 |
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子供のころ両親を殺された3兄妹は、現在は詐欺師をやって暮らしている。新しいターゲットの周辺で両親を殺した犯人を見つける事となり、復讐計画を始めると言う話です。
計画がスムーズに進み過ぎて若干スリルに欠ける感じがしますが、結構な長編の割に読み易いことは間違いなく、誰でも楽しめる良く出来た作品だと思います。終盤の真相が明らかになってからエンディングまでの流れも巧みで、読後感もかなり良かったです。 事前にドラマを見ていたので、ストーリーも犯人も分かっていたのが残念でしたが、どのキャストもピッタリで素晴らしい出来だったので、ご興味を持たれた方はそちらも合わせて是非どうぞ。 |
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横山作品の最大の魅力は緊張感にある、と思っています。今作は前半の高校時代の部分がやや冗漫で、あまり面白く感じられませんでした。しかし過去の「ルパン作戦」決行辺り、同時に現在での捜査が急速に進んで行くにつれ、俄然盛り上がって来ます。登場人物それぞれが隠していた事が明らかになり、そして最後のどんでん返しへの流れ、終盤の展開にはすっかり痺れました。やはり傑作、横山秀夫に外れ無しです。
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SF新本格というジャンルになるそうですが、とにかく物凄く面白い。同じ1日を9回繰り返し、主人公の主観以外はリセットされてすべてなかった事になる。9回目に過ごした1日が決定となり翌日を迎える、という設定です。うまく説明出来ないので、是非読んで欲しいと思います。主人公の言動が高校生には思えないですが、ユーモアミステリーのタッチですから、細かい事は気にしない方が楽しめます。快作、傑作、代表作。
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首相暗殺の濡れ衣を着せられた青年の逃走劇です。途中で過去の回想シーンが良く出て来ます。そこでは作者の特徴である、いつものふわふわした上滑りの会話が目立ちます。他の作品ではそれが嫌いで気持ちが内容に入って行かないのですが、本作はそれを主に回想シーンに使い、現在の文では少し抑えた感じにしています。その為甘い追憶と過酷な現実の対比に効果的で、切なさを感じるほど良かったです。また、内容もご都合主義すぎるとか、ラストがすっきりしないと言う批判的な評価も有る様ですが、私には非常に面白かった。伊坂作品でやっと良い本に出会えました。高評価も納得のエンターテイメント、是非オススメします。
▼以下、ネタバレ感想 |
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すごく楽しめたお話でした。著者渾身の傑作と言えるでしょう。普通の謎解き小説とは少し違いますが、三世代の女性の人生とそれぞれの時代の空気をシミジミ味わう事ができ、素晴らしい作品だと思います。個人的な好みでは、第二部の展開が結構突飛で付いて行けない所があるのと、全体を通した恋愛の描写や考え方が女性目線なので、その部分に違和感を感じた所がマイナスでした。しかし、第一部の幻想的な雰囲気は最高でしたし、物語の序盤から張られた伏線がきれいに回収され、さわやかなエンディングを迎える第三部は非常に良い読後感で、ぜひ多くの方にオススメしたい作品です。
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